仲良く?
私は・・・取り合えず・・・バットを振るわけにもいかないし・・・そうだ。バットぐるぐるでもするか・・・
誰もいない角のところを選んで,角から5M位離れたところに立った。あんまり離れると,他の人の邪魔になるだろうからねえ・・・
バットを地面に立てて,そこにおでこを・・・よし。1回・・・2回・・・・・10回バットからおでこを放し,角に向かって走る・・・おっとよろけそう。
・・・これは私の得意ゲーム。ちゃんと思った場所に行けたね。うん。元のところにゆっくり戻って拾い上げる。ちょっと休憩してもう一度・・・1・・・2・・・10。
何回かやってもどってきたら,周りの人がこっちを見てるのに気が付いた。
「なんですか?」
「それはなんだ?」
細い槍を持った人が聞いてきたんだけど・・・
「これ?私の得物・・・武器です。」
にっこり笑って答えてやったら,
「そりゃあみりゃ分かるが。今やってることだよ。」
そうきたか・・・う・・・なんて言えばいいんだあ?
「え・・・えっと・・・バットぐるぐる。」
このゲームの名前なんて知らないよ。バットぐるぐるで通じてたもん。
「どういう技だ?」
剣を持った人も近づいてくる・・・怖いから剣は抜かないでね。
え・・・技?
「最初は何してるんだと思ったが,角を目標にして向かっていることに気付いてな・・・」
細い槍を持った人がさらに近づいてきた。
ええい。近づくな!!!心の中で叫んじゃう。っと・・・その人は,ぴたっと立ち止まり,変な顔をした。あ・・・魔法。慌てて普通に・・・って心の中で思う。
少し距離を置いたその人は,珍しそうにあたしのバットもどきを見る。
「面白い得物だな。どうやって使うのか分からんが,おまえの訓練も面白そうだ。」
「そりゃどうも・・・」
「何流だ?」
「え・・・・と・・・?」
私は困っちゃったよ。
あああああ・・・・
「ほくしんいっとうりゅう」
どっかで聞いた・・・うう・・・誰だっけ?
「へえ?初めて聞く流派だな。」
ぐ・・・ごめんなさい。千葉様・・・
「まあ・・・外国の流派です・・・」
「ほう?」
あ・・・まずいこと言ったかな?
「どこの村だ?」
『ローティ!!!』
心の中でローティを呼んじゃう。
『いつか村』
なんだそれ?もういいや。
「いつか村だ。」
・・・・・
この沈黙は何?
・・・・・
「ど田舎だな。」
「確かに。」
「だからか・・・」
「数人しか住んでねえんだろうな。」
「よしよし。仲良くしようぜ。」
・・・
よかったのか?え?よかったんかい?




