ほんとのことだぜ!!
今日のテストは・・・理数系らしい。昨日は,地理とか,歴史とかだったからね。
会場まで,ローティ達のすぐ後を歩くことが出来たので,迷わず済んだし・・・
『ちゃんと目印を付けて歩いて来いよ。』
って言われたんだけど・・・無理・・・
数学の問題は楽勝だった。はっきり言って,中学生程度。うんうん。
『大丈夫か?』
『これは大丈夫。簡単。』
『へえ・・・・』
むっ
食事の後,理科・・・無理だった。薬草の知識が全然足りない・・・。
『済みません・・・』
『今度は,2番目の奴の手の動きと同じだぞ。』
『ありがとう。途中から?』
『おお。4番目の奴の手の動きと変えてやろう』
『スシュは?』
『おまえと逆にしといた。』
おやおや・・・偉そうなこと言ってて・・・
テストの後,2日間の休み(っていうのかな?)があって,それから成績順に一次合格者が発表される。
その後城にいったん部屋を貰い,もう2日の休みの後のリーグ戦に備えるんだそうだ。
そういや・・・何人くらい受けてるんだろうね?
そんなこんなで1次合格者が発表されたよ。人数がおよそ半分になったって言う話だった。半数?
・・・発表を見て来た私達は同率3位という順位だったので笑っちゃった。ローティ達?彼らは,1位と2位だったよ。本物の1位はきっと5位の人だよね。ごめんよ。
明日はもう城に行くことになる。城に荷物を置いて,いろいろなレクチャーを休みの2日間受けているとちょうどリーグ戦になるって言う無駄のない(?)日程らしい。うわ~明日からスシュと同じ部屋か~
夕食の後,こっそりローティ達の部屋に集合する。ちゃんと防音の結界を張ってから話し合いだね。
「行ってみないと分からないが,まず,城の構造を知ることが一つ。」
「それから,種を植え付けているのは誰かを探ること?」
「それは・・・我らに任せなさい。」
ローティ?
「我が忍び込んで,探ろうと思っておる。」
「私もよ。」
二人とも女官になって侵入するつもりらしいけど・・・大丈夫なの?
「いざとなったら,転移して逃げるから大丈夫。この宿には影をおいていくし・・・」
宿に残る家族のために,なにやら計画があるらしい。手厚いのかな?まさか?手厚かったら種なんてうえないよねえ・・・
・・・
「もしかしたら・・・」
あたしは不意に気が付いちゃった。
「家族を人質にとって,採用された人達に種を植えてるのかも・・・」
・・・
「それは・・・考えられますね。」
バルが目を丸くして言ってる。
「そんな単純なことに気付かなかったとは・・・」
ウサミさんも目を丸くしてるね。
「影にも気をつけさせねばの。」
影とするのは,ローティの僕だそうだ。へえ・・・
僕って?じきに黒い小さな影が2つ出現したわ・・・なんだ?影?
まさしく影。ローティがなにやら唱えると,ブラウとウサミさんにたちまち変わったよ。
「こやつらは飯も普通に食う。排泄も出来る。種が植わっても,種を取り込んで包み込んでしまえる。」
影は,常にローティと結びついているらしい。すごいなあ・・・
「この二人(?)さえいれば,不審に思われまい。」
って訳で・・・
明日から,お城生活が始まる。城の中って・・どんななんだろうね?薔薇ベ○○イユ????それとも・・・○○城・・・それとも・・・・いろんなお城を想像しながら・・・私は眠ってしまったみたい。
夢の中だって分かる場所で,私は着物を着たお姫様だったり,ゴージャスなドレス姿だったり・・・何故か,武士も騎士も出てきたけれど,顔がぼやけて見えなかったなあ・・・
朝・・・さすがに隣のスシュの顔には・・・わっ・・て思うけどさ・・・悲鳴もでないし・・出かかったけどさ・・大丈夫・・・多分・・・
私が起きた気配でちゃんとスシュも起きた。
腹をめくってポリポリ搔きながら,
「おまえのいびきと寝言ひでえ・・・」
むかっ。ぽかっ
「いてえ!!!俺はほんとのこと言っただけなのに・・・!!!」
ぽかっ。私じゃないよ。ウサミさん。
「女の子に,そんなこと言っちゃ駄目でしょ。」
「ほんとのことだあ!!!」
叫んで離れたとこに逃げた。むっ
こんなんで今日からの二人生活大丈夫なのかなあ?




