はんぱねえ・・・
「じゃあ行ってきます。」
「気をつけるのじゃぞ。」
「はい。」
「カッツェと連絡を取って,連絡係になって貰うって言う話は,どうなったのかしらね。」
ウサミさんが,ぽつんとつぶやくね。私も心配してるんだけどね・・・召喚獣とは,心が繋がってるはずなんだけど,カッツェは気まぐれさん。なかなか思うようにはいかないんだよ。
道を歩きながらきょろきょろ・・・
「さっさと来い。見失っちまう。」
そうなんだよね。あたし達は二人とも方向音痴らしい。同じ方向に行くらしい人の後を付いて行ってるんだけど・・・
「俺は,方向音痴とは違うぞ。」
「ふうん・・・」
「なんだ,その疑いの眼は!!!」
「あ。ほら。前見てないと・・・」
しまった・・・・2人で慌てて後を追う。
ようやく,昨日受付した所に着いた。
大きな立て看板がでていて,テスト日程とか書いてあるらしいよ。
『見える?』
『見えねえ・・・』
変身しても,160くらいという,背の高くないあたしはともかくスシュは180くらいでしょ。それでも見えないの?
『おお。二人とも来たか。スシュはAブロック。ユウはBブロックじゃ。』
『『それ,何?』』
『総当たり戦のリーグじゃよ。』
『は・・』
『リーグの開始は,来週からじゃ。ま。しっかり鍛えておくことだな。』
『得物の持ち込みは?』
『1つならいいそうだ。』
バルの声が混ざるね。へえ・・・あたしはどうせ1つしかないしなあ・・・
『ただし,城で用意した物しか使えぬらしいぞ。』
ええ~~~あたし困っちゃうじゃないの。
『これから筆記テストじゃ。ユウ,スシュ。大丈夫なんだろうな?』
『俺はいいが,こいつはどうかな。』
・・・返す言葉がありません。
『よい。我が完璧な答案を作ってやろう。』
『いや。完璧すぎても・・・』
『じゃあ1問間違えておいてやる。』
・・・・・はあ・・・
ってわけで,筆記試験は,城の中じゃなくて,隣接している学校でするんだそうだ。道理で皆移動してるわ。私達も急いで後を追った。何でこんなとこまで来てテストなんだ~~~っていう心の叫びをだだ漏らししながら・・・
会場に入ったら,もう皆席に着いていた。一番遅かったみたい。私達は前後に座り・・・少ししたら試験管が入って来た。すごっ・・・筋肉・・・
筋肉の人の説明より,腕の筋肉の動きに見ほれちゃったよ。おかしいな。筋肉フェチじゃあないはずなのに。珍しいからかな・・・
試験中は,かりかりという音だけ・・・さすが・・あちこちの地方からの推薦者は,勉強も武術も両方ばっちりなんだね。
私?最初の1問目から分かりません。地方の名前なんて分かるわけない。
・・・と私の右手が勝手に動き出したよ。え・え・え・え・?????
驚いてるうちに,どんどん答えが書かれていく・・・おおお。向こうに帰ってもこれは・・して欲しいかも・・・
『どうじゃ?』
『すごいよ。」
『一番優秀な奴の手の動きじゃ。』
『待って。全く同じだとまずいよ。』
『途中で3番目くらいの奴の手と交換しよう。スシュはその逆じゃな・・・』
・・・・・・途中で,食堂でのご飯タイムを挟んで・・・・・
終わって出てきた時には,もう真っ暗だった。はんぱねえ・・・
因みに帰りは,ローティ達と一緒に帰ったから,ちゃんと迷わずたどり着けたよ。ふう・・・明日もテストだって・・・




