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むかつくあいつは・・・・・  作者:
出発・・・だよね?
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線が細い?

 列が短くなるにつれ,当たり前だけどお城が大きくなってくる。

『今日しか受け付けないみたいだぜ。』

ちょっと列を離れていたイシュが戻ってきて,仕入れてきた情報を教えてくれる。

『今日明日って言ってたのにねえ。でも,・・・ちょうど良かったんだね。』

『うまくいけば良いがな。』

『あっちでブラウとスィーゲ先生・・・じゃなかったウサミさんが合流したようだぜ。』

『気が付いたか?なかなか目聡いよのう。』

済みませんね・・・気付かなくて・・・

『いやいや。気にするな。』

聞こえたんかい!!!


『とりあえず・・・受付さえ済めば,休めるからな。』

『ユウミさん疲れたでしょう?』

『ありがとうございます。ぼる・・・じゃないバルさん。』

『こいつは,この姿の時は,ユウ・ブラウ。俺は,スシュ・ブラウだ。』

『ほう。名を・・・その名だとは最強の戦士になれるぞ・・・』

『え?』

龍の名を名乗ると言うことは,最強の印なんだそうだ。名ばかりで,実がないんですけど・・・

『大丈夫だ。名がおまえ達を助けるだろう。』

『と言うことは,お二人の名前も?』

『ロザリオ・ローティとバル・ローティさ。』


 最強同士が当たったら,やばいんじゃないのかな?

『我らが当たらぬように何とかしなくてはな。』

そうだよねえ・・・


 そうこうしているうちに,ローティ達の番が来た。

『同じ宿になるよう,ちょいと操作しておくさ・・』

 便利だね。でも,魔法使いがいると,ばれちゃうのでは?

『龍を見くびるでない。』

 さよですか・・・それならすいすいと忍び込めそうなんだけど・・・

『前に言ったであろう?』

『覚えていますよぉ。招かれないところには入られない。でしたよね。』

『分かっていればよろしい。ここは我らには未知の場所。まず,入って探らねばの・・・』

・・・そう言えば・・カッツェって・・潜入できたのかなあ?


2人は先に受付を終え,立ち去っていった。

『また後での。』


 私達の番だ。

 封書を出すと,係の者は中身を見,それから私達を見,それから用紙を何度もひっくり返してみていたんだけど・・・

『なんだろ?』

『分からん。』


「うむ。二人とも武官志望なのだな?」

「「はい。」」

「かなり・・・線が細いようだが・・・」

「着やせするタイプなんです。」

・・・・余計なことを・・脱げって言われたらどうするのさ!!!  

とにかく旅館のチケット(?)を渡されたよ。


・・・・


「何だったんだろうね?」

『しっ。誰が聞いてるか分からねえから,心話で話せ。』

・・・


『線が細いって・・要するにやせっぽちだってことだよね?』

『まあムキムキしているヤツが多い中,異質だったってことだな。覚えられちまったかもしれん。やっかいだな。』


・・・・


 来た道を戻る・・・

『ところで泊まる所ってどこ?』

『さあ?』


え・・・・


 慌てて二人で立ち止まる。貰ったチケットに旅館の名前はあるけれど・・・どこにあるのか分からない・・・うそ・・・


『何で聞いてこなかったんだ?』

『それは,あんたにも言えることでしょ。』

道の真ん中で睨み合う・・・

「ユウ!!!」

はっ。見たらウサミさんだ。

『何してるの!!!目立っちゃ駄目でしょ。』

いや。もうその呼び声で,十分目立ってます。



 結局,ウサミさんが旅館に連れて行ってくれた。

『どうせ,道が分からなくなるだろうってバルが言うからさ。ふふふふ・・・。本当に分からなくなってるなんてね。おまけに,スシュまでさ・・・ふふふ・・・』

 スシュはむっとしてる。ふん。方向音痴は私だけじゃないってことね。ふふん。


 ウサミさんとブラウは,ちゃんと家族として一緒に泊まれるらしい。ブラウは私達のおばあさん。ウサミさんはお母さんだって。ずいぶん若いお母さんだね。

「あら。ありがとう。私もほんとは20才くらいの子どもがいてもおかしくない年なのよ。」

 へえ・・・聞いたら,この国や私達の国の人は,早婚の人と晩婚の人が極端なんだって。学園に来ている人は,概して晩婚。学園に行かない人は,概して早婚。

「早婚っていくつくらいなんですか?」

「17~8ってとこかしらね。」

「じゃあ晩婚って?」

「ふふふ・・・・・30~40かな。」

 ずいぶん幅があるんだね。ってことは20の子どもがいる早婚の人だとしたら,37~8才って所だね。


 割とまともそうな旅館だよ。良かった。まあ。お城がくれるチケットだもんね。変なところの訳ないか?・・・部屋に荷物を置いたら食事!!!ってことで食堂へ。城からの補助があると言うことで,この国に来て久々のまともな食事だよ。やったね。

 家族設定の私達4人は固まってお食事・・バルとローティは少し離れたところで二人で食事。会話は心話だ。端から見たら,静かに食事してるけど百面相をしている変な人達ってとこかな?


 城に実際に入るのは明後日。行ったら次にすることが分かる。どきどきだけど・・・わくわくはしないなあ・・・なにしろ,この可愛い私(?)が男の人の役なんだよ・・ちょっとねえ・・・

読んでくださってありがとうございます。

この回で暫くお休みします。先のストーリーも最終回まできっちり組み立てが終わっているのですが。もう少し前の方のお話を組み立て直してみます。あまり読んでくださる方がいないのも組み立て直しの原因の一つなのですが。

(このお話は,異界編,異界から戻った後の生活編の2つに別れる予定です。現在異界編のおよそ1/2位の所です。)



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