また変身?
試験を受けるご家族の話を,さらに詳しく聞いていく・・・
彼は文官の登用試験を受けるんだそうだ。
「武官の試験はあるんですか?」
って聞いたら,
「同じ日にあるはずですよ。武官は3年に一度ですし,15年に1度の割合で,2つの登用試験が重なるんですよ。ちょうど今年のようにね。」
って教えてくれた。
「武官って,普通の兵士と違うんですか?」
ここは聞いときたいとこだよね。
「・・・そうですね。ただの兵士なら,毎年募集はありますよ。」
そうなのか。武官と兵士は違うっと。もしかしたら,種を植え付けられるのは,武官ってことか・・・兵士には種なんて植えないんじゃないかな?
「どうやったら武官とか文官の試験は,受けられるんですか?」
念のために聞いておく。
「各町で,推薦書が発行されるんです。文官は,5年おきにしか試験はないので,これもなかなか狭き門なんですよ。」
「何人くらい推薦されるんですか?」
スシュも一緒になって聞いてきた。
「そうねえ・・5~6人ってとこかしらねえ。武官文官合わせてね。国中からだから・・・4~500人はいるわよね。それぞれでね。」
「受かるのは?そうね。・・・・・5~60人ってとこかな。武官はね。文官はその半分かな。」
狭き門?
『推薦書をどうにかして手に入れないとな。』
『私に任せろ。』
ブラウの声がする。うまくコピーできるといいね。
「いずれにしろ,城には今日明日中に,来たと言うことを届けに行くんですよ。」
「楽しみですね?」
「どうでしょうか・・・町の人の期待を背負ってますからね。ちょっと重いかもしれませんよ。」
「ああそれで・・」
もう一組の方の父親が言う。
「どういうことですか?」
「私達に仕事があるから来いと言ってくれたのは,そう言う大きなことがあるからなんですね。」
「それは良かったですね。」
「もしかしたら,我々も雇ってくれるでしょうか?」
行き当たりばったりの家族の父親が言う。
「頼んでみてあげましょう。でも,期待しないでくださいよ。」
何でもこの試験は2ヶ月以上続くらしい。すごいね。
「文官は,試験が5次まであるんです。武官は総当たり戦ですよ。勝ち数が多い人が採用されますね。」
へえ・・・もしかしたら・・
『うむ。ローティ達も,同じことを考えているやもしれんの。』
ブラウが思案下に言ってくる。
・・・
「城で受付すると,どうなるんですか?」
奥さんがうれしそうに答えてくれたよ。
「受付したら,宿屋のチケットをもらえるの。ただで家族も泊まれるのよ。試験が5次まであるのが大変だけど・・・この人なら大丈夫だわ。」
「イヤ・・・分からんよ。同じような者達は大勢いるし,試験問題が私の得意なところではない場合もあるからなあ。」
旦那さん,謙虚だね。
「受かったら城にお部屋をもらえるのよ。お城はとっても広いんですって。」
それは・・・掃除が大変そうだね。
馬車は止まり,首都の町に入る手続きが始まった。
「おや。今日は2台なのか。」
「ああ。思ったより沢山集まったんでな。」
「まあいい。これだけか?うん。よし。通ってよし。」
声が聞こえる。
「これだけか」って何だろう?
『門番も業突く張りだな。たっぷり金を搾り取っていったわ。』
ブラウの声がする。なるほど・・・袖の下を渡してたのか・・・
『推薦書はうまく作れた。今日明日中に受付だと言っていたな。イシュ,この人達を下ろしたら早速変身だ。』
変身・・・○○ライダーか・・・○○レンジャーか・・・ふふふ。




