表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
むかつくあいつは・・・・・  作者:
出発・・・だよね?
54/100

潜入・・・だよね。

車でホテルを離れる・・・

 町から出てまず,昨日の場所へ移動する。

 午前中なので,結構行き交う人がいて,なかなか影に行けないね。

 ローティが業を煮やして,なにやらつぶやいてた・・・と・・・私達は昨日の所にいたんだけど・・

「ちょいと錯覚を起こして貰ったぞ。」

なるほど・・・


 木の影でローティは早速バイクに変身。昨日のよりさらにバージョンアップしてるんじゃないの?なんか・・なんか・・・○○ライダーを思い出しちゃったよ・・・・・・ぶふふ

 ウサミさんとバルさんはそれらしい格好に・・・皮?へえ・・・かっこいい。

 乗ってきた車はウサミさんが回収し,別の小型タイプの物を出してくれた。すごいなあ・・・


「それじゃ。」

「気をつけなさいね。」

「そっちもな。」

「わかっておる。」

・・・3人は轟音と共に形の方向ヘ去って行った。ミカエルと私とスシュ,ブラウは一緒に小さい青い車に乗る・・・ミカエルは猫に変身。壁の近くで降りることになっている。

 ブラウの運転で,ゆっくり車は進む。左右の農地はだんだん減っていき,草原に変わっていく。さわやかな風。初夏の風だね。今は・・・7月始めってとこかなあ・・・あああ。試合に出たかった。それよりテストはどうなったかなあ・・・落第だけはイヤだなあ。・・・帰れるのかなあ・・・・・・あ・・・落ち込んじゃう・・・考えちゃ駄目・・・


・・・・・


ほどなく国境の壁の近くに着く。よく見ると,道路をふさぐように門が出来ている。

 ローティ達の姿がないから,潜入できたのかな?カッツェ・・・ミカエルはさっと窓から飛び降りた。

「にゃあ。」

「うん。またね。」

 何とかして潜入し,5日後の夜に城に集合・・・できるのかなあ????


国境を守る人は10人くらいいたよ。一人はなんて言うかなあ・・・やな感じがする人だった。後の人はその人の言うことに従ってるって感じかな。

 その嫌なヤツはブラウに目を付けたみたい。

「通りたくば,おまえだけちょっと詰め所に来い。」

「私だけですか?」

「そうだ。ちょっとな。まあ・・・1時間くらいだな。うまければ,何時間でも何日でも良いぞ。」


・・・・・


 さすがの私も何を言いたいか分かっちゃったぞ!!!!怒ったぞ!!!


 ぶちっ


「ぎゃああああああああ!!!!!!」

 そいつは,突然股間を押さえて悶絶を始めた・・・・・


 他の人がおろおろする中,まともそうな人が,

「さっさと通りなさい。」

って言ってくれた。ふふん。ざまあ・・・


 車は国境の門から遠ざかる・・・

「ユウミを怒らせると怖いのだな。」

 ぼそってブラウがつぶやく。

 イシュもなんだか前を押さえて青い顔してるね。

「ぶちって音がしたぞ。」

「なんだろうねえ?」 

 私はしらっと答えるよ。ふん。女の敵め。あんたもいつか・・・・・

じろって見たのが分かったんだね。イシュはますます前屈みになって青白い顔になってたわ・・・ふん。


 しばらく走ったところで,

「無いと思うけど,追っ手がかかるとまずい。」

って言って,ブラウが姿を変えた。今度は白髪のおばあさんの姿だよ。私は12才ぐらいの子どもに変わった。イシュも12才くらいの姿だよ。髪の色もこの国では普通の茶色でおそろいにし,双子の孫連れのおばあさん・・となった。車の色も青から黒に変える。おそらく,車はしばらく行ったら隠さなくてはいけなさそうだね。だって車の数が極端に少ないので,目立つことこの上ないんだもん・・・


 車は走る・・・途中でお昼に立ち寄った町で,壁のこととか,国の中のこととか少しずつ聞いたよ。車は町に入る前に小さくしてブラウがしまい込んでいる。いかにも歩き疲れていますって風体で,町に入ったよ。


・・・


「あたしゃ。孫を預かってたんだけど,1ヶ月くらい前から,首都に行ってる親から連絡が来なくなってね。」


・・・


「だから尋ねに行くんだよ。」

そう言って悲しそうに涙ぐむ老婆・・・

 大概の屋台のおじさんやおばさんや,屋台の近くを行き交う人達は,同情してくれていろいろ話をしてくれるんだ。

 そういうおじさんやおばさんは,悪い種を植えられているわけじゃないから。正直に,最近特に生活が苦しいって小さい声で言ってるね。聞こえるとやばいからって・・ひそひそ声で,首都の噂話も教えてくれる。


・・・・


 やっぱり,10日くらい前から急に国境に壁ができ,検問が厳しくなった上に,外国の物がさっぱり入ってこなくなった。首都に出入りできなくなった・・・大体こんな感じかな・・


さりげなく,バイクの夫婦のことを尋ねるけど,誰も見ていないって。どこに行っちゃったんだろうね?

車よりも,この辺はまだ荷馬車が多いらしい。馬車で首都方向に行く便があるらしいので,車を片付けて馬車に乗ることになったんだけど・・・

 これが悪質な馬車だったんだよ。


・・・


「そんなに高いんですか?」

「イヤなら歩くんだな。」


・・・・・むかつく・・・


「ユ・・ミユやめろ。」

小さい声でスシュが言う。ふん・・・

「ではこれで。」

ブラウが石ころを取り出して渡したんだけど・・え?

「おお。良いぞ。乗れ。」


・・


 何か臭う馬車に乗れることになったんだけど。

「あの石は?」

こそっと聞くと,

「本人は,お金と錯覚してますから。」

しらって言うんだよ。おいおい・・・


 馬車は車輪にタイヤが着いているわけじゃなかった・・・うわっうわっがたんがたん・・・舌を噛みそうになる。よくこんなのに平気な顔をして乗れるね。

「ユウ・・あ・・ミユ,浮遊魔法だ・・・」

 ぼそっと教えてくれるあたり,ほんとはいいやつなのかって思っちゃった。そしたらさ,

「けつがでかいから,いらんお世話かもしれんがな。」

一言多い!!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ