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むかつくあいつは・・・・・  作者:
出発・・・だよね?
47/100

行くぞ

 寮に帰ることを渋ってたら,スコティッシュが,

「何でそんなにいやがるんだ?」

 分かってないね。こいつ・・・

「寮で,根掘り葉掘りいろいろ聞かれるのが嫌なの。」

「別に無視すりゃいいじゃねえか。」

 ますます分かってないね。

「友だちを無視なんて出来ないでしょ!!!」

「へえ。おまえに友だちなんていたのか。」

もうむかつくったら!!!

「そう言うあなたには友だちがいるの?」

「ふん。」

 その返事で分かっちゃうよね。


 そしたら,ズィーゲ先生が,

「いいわ。美優さん。私の所にお泊まりなさい。」

って言ってくれた。いい人だあ・・

「クレバー先生には私から連絡しておくわ。」


って訳で,私はローティと,何故かブラウとカッツェの4人でズィーゲ先生の所にお邪魔することになった。

 例の3人も一緒。

「この3人も,私のお客人と言うところかしらね。ついていらっしゃい。」

ぞろぞろと歩き出したら,

「おい。そういうことなら俺も行く。」

「そうですね。私も一緒に行きます。」

 スコティッシュにボルフ先生まで。

「情報収集のためだ。」

「ズィルバニアのことはよく分かりませんからね。」

 そう言えばそうだね。いろいろ聞けるから。


 歩きながら隊長が

「今頃は,砦が全滅したという知らせがズィルバニアに届いているでしょう。」

ってぽつんとつぶやいたよ。

「これからどう出てくるか・・・」


 ズィーゲ先生の家は,学園のすぐ裏にあった。あれ? ツィーゲン学園長?

・・・あ。この二人親子だった。

 うっかり忘れていたわ。


 ツィーゲン学園長の奥さんは・・・やっぱり同じ種類の獣人だった。後で聞いたら,混血が進んでいるこの国では,珍しくなってきた純血種なんだって。凄く優秀な血筋らしい。


ーーーーーでも・・血が濃くなるって,遺伝学的にあまり良いことじゃなかったような気がする。エジプト王家を思い出しちゃった。うん。前の勉強を思い出せるって私もまだ捨てた物じゃないかも・・・ーーーーー


 でもそのおかげで,ズィーゲ先生は国で1~2を争うほど優秀なんだって。なるほどね。



夕食の食卓は賑やかだった。いろいろズィルバニアのことを聞いて・・・。

ズィルバニアでは十数年前までは王制を敷いていたんだって。今は王は傀儡と化して,おそらくドンケハイツが全てを牛耳っている。この辺りは周知の事実らしい。

 知らなかったのは私だけみたい。仕方ないよね。違う世界から来たんだもんね。でもスコティッシュの目が冷たい。ふん。本当のことを知ったらあんたも驚くんだからね!!!



ーーーーーそう言えば,10日以上ティガーノさんの所に連絡してないや。充電が切れちゃったんだから仕方ないよね。充電出来ないから,学園に戻ってから連絡するって,切れる直前に連絡入れてあるから・・大丈夫かな。あの端末そう言えばどうやって充電するんだろ。充電器も貰ってないや・・後でズィーゲ先生に聞いてみよう。ーーーーー


 食後は,作戦会議。

・・・なるほど・・・うんうん・・・それは駄目だろう・・・出来そうですね・・・それは良いと僕も思います。でも・・俺は反対だ・・・・


 ズィーゲ先生はしばらく聞いていたけれど・・・

「私も行きます。」

って言いだして,学園長先生に止められていた。こっちでは作戦会議。あっちでは親子げんか・・・


・・・


 ボルフ先生が,そろそろ寝ないと早朝出発は無理ですよ。って言わなければまだ延々と続いていたんだろうな。

 でも,ちゃんと作戦を練ってから出かけないと,後が大変。結局それからも侃々諤々と話は続き,夜は更けていった・・・・


 隊長さんの息子さん達は,学園で特待生扱いで勉強することになったよ。ユウミの遠縁扱いだってさ。隊長さんは?ボルフ先生がいない間の臨時講師扱いされるんだって。3人ともほっとしてるね。

「え・・あたしの親戚?ぼろ出さないでよ。」

そう言ったら,スコティッシュが,

「おまえよりましだろうさ。」

って。

むっき~~~~


で・・・結局出発は昼頃になってしまった・・・また目立つの?

「我らが隠してやろう」

 そう言ってくれたローティ・・・そんなことが出来るんならもっと早くして欲しかった・・・

 いろいろ持たされて結構な荷物になってしまったけれど,ブラウもローティも平気だって。さすがだね。でも人型になったときはどうなるんだろう?

「大丈夫だ。我らの体に合わせて縮まるだろうからな。」

「・・・それって・・・私達が食べたり着たりするときも縮まってるってこと?」

「案ずるな。」

 いや。心配するでしょう?


 ズィルバニアまで龍だと・・・・5日。まあ・・・この前行ったシェヴァー山より遠いんだね。

「いくぞ。」

「はいはい。」

「美優さん,返事は1回ですよ。」

 私の後ろのズィーゲ先生が言う。スコティッシュの後ろのボルフ先生は笑っている。カッツェは私の前に・・・さあ。出発するよ。私達は大空に舞い上がった・・・

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