学園で
「断る」
今の声は・・ローティ?
「我は,ユウミと共にある。」
・・・・・なんていい奴なの,ローティ。
「ユウミはほっとくと何するか分からんし・・どこに行くか分からんからな。」
・・え?それって・・・
「なんだ。ただの駄目っ子をほっとけねえだけか。」
むかあ!!!
「私だって出来るわ!!!どこへでもついて行ってやろうじゃないのさ!!!」
売り言葉に買い言葉?
「おお。よく言ってくれた。」
え?学園長。
「スコティッシュ一人じゃあ,やはり心配だったんでな。」
スコティッシュもにやりと笑って
「ついてくるって行ったな。俺の言うことに逆らうんじゃねえぞ。」
え?私早まった?
・・・・
「とりあえず,昼飯。」
スコティッシュが言い出した。
「おお・・そうだな。こちらに運ばせようか。」
「ええ。そうしてください。」
私は,すかさず便乗しちゃう。食堂に行ったら大変なことになりそうだもんね。
・・・・・
沢山運んで貰って,私とスコティッシュ,ボルフ先生,ツィーゲン学園長・・・それからなぜかズィーゲ先生と隊長さんとその息子達2人も一緒のご飯なんだけど・・・
私がよっぽどいぶかしげな顔をしてたんだろうなあ。
「そんなに変な顔で見なくても,もう私達は,あなた方をどうこうする気はありませんよ。」
隊長さんが言うんだ。なんで?
「種を取り除きましたからね。」
ズィーゲ先生が言うんだ。
「種を取り除いたってどういうことですか?」
種?種って?
「この人達には,人を操る種が植え付けられていたの。」
「それって・・」
「大丈夫よ。この子達のはまだ根が張っていなかったから,1分くらいですっきりさせられたわ。」
「ありがとうございました。」
息子達が御礼を言ってる。へえ。
「じゃあ・・隊長さんは?」
「もう芽が出ちゃって,根も結構張ってたから・・・枯らすのにちょっと手間取っちゃったけど・・・見てみる?」
今にも持ってきそうな勢い・・・
「ズィーゲ,食事中だ。後にしなさい。」
ツィーゲン学園長が言ってくれる。
「あら。そう?」
ボルフ先生が,
「他の者達も,もう大丈夫でしたね。」
って言った。なるほど・・・
「かのドンケハイツは,全ての僕に種を植え付けているらしいの。」
ズィーゲ先生が言った。
「それって?」
思わず聞いちゃうよ。
「傀儡として使う。」
スコッティがつぶやく・・・
ってことか・・・
「私達は,この国の隣のズィルバニアの出身です。」
隊長さんが言う。
「あの砦にいた者は,ほとんどがズィルバニアの者です。」
息子さんが言う。続けて息子さんの友だちも・・・
「ズィルバニアは,ドンケハイツの支配下に置かれているのです。」
へえ?
「ドンケハイツって,いったい何なの?」
「今,基地の置かれている山の名は,元々ズィルバー山という名前でした。」
ボルフ先生が言う。
「15年くらい前からでしょうか。あの山はシェヴァー山だという連絡が来ましてね・・・それ以来ドンケハイツの山として基地が置かれたんです。その上,仲の良かったズィルバニアとは国交断絶・・・」
なるほど・・・少しだけ分かってきましたよ。ありがとう。ボルフ先生。
「・・・で。私達が明日の朝早く行く所ってどこ?」
ここはちゃんとはっきりさせとかないとね。
えええ・・・王宮なんてあるんだ。
「この国には,王宮はないが,ズィルバニアは王政の国なんだ。おまえは基本知識が無いようだから,教えといてやるがな。」
何かむかつく。スコティッシュ。
王宮に侵入するにはいろいろな支度がいる。というわけで,食事の後は,またまたズィーゲ先生の出番。
ボルフ先生が,
「私も同行したい。」
って言いだしたのには私は喜んだんだけどね。スコティッシュはそうは思わないみたい。でも,ツィーゲン学園長が,
「それは良い考えだ。是非一緒に行きなさい。なに。授業は何とでもなる。」
って言ったから,スコティッシュも黙ったけどね。
明日・・・でも・・・これから寮に帰るの?何か・・・・・いやかも・・・




