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むかつくあいつは・・・・・  作者:
何が出来る?
44/100

割り切れない・・・

 迷い無い足取りで,一つの部屋の前にたどり着き,

「入れ」

 はいはい・・入れば良いんでしょ。

バタン。あら。スコティッシュも一緒なの?

 

ベッドは一つ。え?これって

「襲うなよ。」

 はあ?誰が?誰を?


 スコティッシュは,ごろっと横になったかと思ったら・・グウグウ寝てしまったんだけど・・・私はどうすりゃいいのさ?脇にソファーがあったから,とりあえず私も横になった・・・と思ったらすぐ眠ってしまったみたい。


・・・


『起きろ!!!』


 は?

 目を開けたら他の4人とカッツェがいたんだけど・・・寝顔見られちゃった・・・


『中枢の魔方陣を破壊するように仕掛けてきた。帰るぞ。』

 何それ?

『こいつらはな,学園を襲って,自分たちの傘下に収めようとしてるんだ。』

へえ?

『学園を襲って?そんなことして何が楽しいの?』

はあ・・・スコティッシュ,そのため息は失礼だよ。


『ユウミさん,ドンケハイツの組織はね,この世界を混乱に陥れようとしているんですよ。』

ボルフ先生が優しく教えてくれるけどさ。

『だから,そんなことして何が楽しいのか分かんない。』

今の地球もそうだけどさ。何の積みもない人達を拘束したり,殺したり,人間爆弾にしたり・・・奴隷じみた立場においたりする変な集団のことも。何のためにって思っちゃう。


『こいつらの狙いは,混乱に乗じて国を支配する・・・これしかないだろ?』

国を支配するって。恐怖政治で?

『選挙にすれば良いじゃん。』

『選挙って何だ?』

『なりたい人が,私○○になりますって言って立候補するんだよ。それで,~になったらこんなことしますって公約ってのをしてさ。皆が後でこの人がいいよって紙に名前書いて投票するんだよ。投票された数が多い人が○○になれるってことなんだ。』


・・・・・


『よく分からんが,後でゆっくり聞かせてくれ。先生。用意は大丈夫ですか?』


・・・・・ふん。いいよ。どうせ・・・私のふくれっ面が分かったんだよね。

『ユウミ,話は後だ。後。今は時間が無い。』

・・・まあ確かにね。


 先生とローティ,ブラウの3人は,中核に潜り込んで魔方陣とやらを破壊する工作をしてきたそうだ。よく分かんないけど・・・で,今は脱出しようかという所だって。はいはい。



・・・急げ・・・


「まて」



でた。お約束だよね。


「裏切るのか?」

 この人さっきの偉そうな人だよ。あれ・・・てことは,スコティッシュのことを息子だと思い込んでる人ってことかな?


「隊長,一緒に行きましょう。」

 ボルフ先生が言ってるんだけど・・・

「何を言うか?」

「話せば分かるはず。」

 ローティも言ってる。

うわっ皆何をしたいのさ?


 とにかく・・・連れてっちゃえばいいんだよね?

 気が付いたら,隊長さんぐるぐる巻きに猿ぐつわ・・・あ。

「ユウミ!!!いきなり魔法をかけるな。」

って言われてもねえ。

「まずい。警報が鳴り出したぞ。」

「え?聞こえないんだけど・・・」

 むんずってかんじで,ローティがあたしを捕まえて,ひょいと小脇に抱えた。

「え?え?え?」


「いくぞ。」


 ブラウが,隊長をひょいと同じように持つ。

「私たちって荷物?」

「お荷物だ。」

ってスコッティ。何か微妙に・・・・


 ローティとブラウがなにやらつぶやくと・・私たちは砦の外にいた。

簡単に出られるなら,入るのももっと簡単にできるんじゃないのかなあ?

 後で聞いたら,ローティ達も,知っている場所はちゃんとは入れるんだって。で,知らないところでも,招かれたら,入ることは簡単だけど,招かれないで知らないところに入ることはできないんだって。

・・いや。出来るけど。失敗したらやばいことになるってことだ・・・スコティッシュ,補足ありがとう


 私たちが外に出るのと,中で爆音がするのは同時だった。中の人達,大丈夫なのかなあ?

「一人二人の犠牲は仕方ないだろう。」

・・ って・・・ボルフ先生。割り切れませんよ!!!



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