9日目の午前中 旅立ちの用意2
言われていたように学長室を目指す。もちろんスコティッシュの後を付けてね。一人じゃたどり着けるか怪しいし,助けてくれるボルフ先生がいないんだもんね。絶対見失なえないよ。
スコティッシュは,迷いもせず進んでいく。女の子は一人また一人と脱落していく。私は脱落した女の子とぶつからないよう慎重に後を付ける・・・やれやれだよね。一人でもさっさとたどり着けるようにならなくちゃね。
・・・そういえば。もしかしたら,転移出来るんじゃないかなあ。学長室って分かるもんねえ。学長室を思い浮かべる・・・あれ?どんなだったっけ?自分の記憶力に自信ない・・・
はっ・・・・・あああああ・・スコティッシュがいな~い!!!!どうしよう・・・
「どうした?」
この声は?
「スコティッシュ・・」
「何してるんだ。早く来い。」
はいはい・・・私は,いそいそと後を付いていった。あら。いつの間にか女の子達は誰もいなくなってる。
学長室に行って驚いた。ローティとブラウが人型でいる。
「いつの間に?」
「ちょっと,たろに呼ばれてな。」
たろ?見たら,ちゃんとわきに座っていた。相変わらずもふもふで・・・かっわいい~。
「えへん」
え?あ・・学長先生。ズィーゲ先生も。ツェバーク先生まで・・・
「おはようございます。」
挨拶は基本だよね。うん。
「ボルフと,ユウミさんの召喚獣がいなくなったそうだが。」
学長先生の言葉に,
「うむ。いなくなる前に,気になる言葉を残していったのでな。」
「何か不穏な動きがある・・・とな。」
ローティとブラウが頷き合いながら,話すんだけど・・・
「それで,シェヴァー山か?」
ローティが言うと,ブラウはこともなげに,
「まあ。多分,そこに向かっているものと思われるな。」
って言うんだ。
言葉か途切れたのを待っていたかのように,
「とりあえず,1週間分の食料を用意しておいたわ。」
ズィーゲ先生が口を挟んできたよ。え。やっぱり行くッて事なのね。
「ありがとうございます。」
御礼も基本だよね。うん。
ちっ
また舌打ちしたね。スコティッシュ。
・・・
それから学長先生が地図を出してきた。
「ここが今いるところ。そしてここが・・・・」
かなり離れたところを指して
「シェヴァー山だな。」
言う前に,スコティッシュが言う。
「まあそうだ。」
・・・
「ブラウ,ここに着くまでどのくらいかかりそうだ?」
スコティッシュの言葉に,ブラウとローティは顔を見合わせたよ。
「3日ってとこか?」
「そうだね」
・・・え・・・まさか?
「大丈夫だ。落とさないように乗せていく。」
やっぱり・・・




