9日目の午前中 旅立ちの用意1
食事の後,いつものように着替えていたら,ノックの音がした。
「はい?」
出たらクレバー先生だった。
「何でしょうか?」
クレバー先生は,私に真っ赤なリュックを渡してきた。す・・・凄い色・・・
「これに2~3日分の着替えを入れなさいね。」
「着替え?」
「洗って着替えれば良いから,2~3日分で良いと思うけど・・・洗濯出来ないことも考えると・・下着は余分に持ってね。」
あのう・・・話が・・・
「食料なんかは学長室で渡すわ。」
・・・・
まさかもう旅立てと言うこと?
「あのう・・私まだ勉強不足・・・」
「大丈夫よ。スコティッシュも一緒だし。何よりローティが一緒じゃないの。」
はあ・・・
とりあえず,私は真っ赤なそれを受け取った。
部屋に戻って着替えを入れる。女の子の必需品を入れるのも忘れない。結構沢山入れたのに,まだまだ中に入りそうだね。
真っ赤なリュックを背負って,部屋を出たら,ちょうどフローとタップも出てきてリュックに驚いていた。そりゃそうだよねえ・・・派手だもん。
「すっご~い。かわいい!!!」
は?
「可愛いってより,かっこいいんだよ。」
・・・
「え?このリュック?」
「うん。伝説の紅の魔法使いの持ち物みたいだよ。」
「へ・・・へえ。」
「彼女はいつも真っ赤なリュックを背負い,真っ赤な龍と共に行動していたんだって。」
「傍らには碧いリュックを背負った碧の魔法使いが,真っ青な龍に乗って・・・
ああああ。いいなあ。碧の魔法使いって,当代1と言われたほどの魔力を持っていた上にかっこよかったって話だよ。いいなあ・・・そんなかっこいい人と一緒に行動できるなんてさあ・・・」
二人はうらやましそうにリュックを見ていたんだけど・・・もしかしたら,このリュック・・本物かも・・・クレバー先生!!!
・・ そこで気が付いた・・・
まさか・・スコティッシュが碧いリュックを背負っていたら・・・考えるのも怖いかも・・・
・・・・・
花壇の脇の道を行く・・・あっちの寮から出てきたのは・・
・・・まさかの・・・碧いリュック・・・スコティッシュだ。
たちまち女の子が周りを囲む。
「凄いわ。碧いリュックなんて。」
「かっこいい・・・」
「スコティッシュもかっこいいけど,リュックが凄い・・」
こそこそしたい・・・隠れたい・・・
「あれ?ユウミは?」
「今まで一緒だったのにどこに行ったの?」
あれ?私いるのにな?まさかって思うけど私自分の姿を消してるのかな?
そっと離れて歩くけど,誰も私に気付かない。ふふふ・・・
そのまま移動してたんだけど,不意にいたずら心が刺激されちゃった。そっとその辺に落ちていた木の棒を,スコティッシュに投げる。私,投球にも自信あるんだ。
ぽこん。
「いてっ」
「あら,どうなさったの?」
スコティッシュはきょろきょろ辺りを見て,はっと気付いたように私の方を見た。
見えるのかな?手を振ってみる。そしたら凄い怖い顔をしたんだけど・・・見えてるんだあ・・・・
ゆるゆる訂正中です。
旅立ってから少ししたところで全面的に書き直す予定ですが。途中つじつまが合わなくなったら,そこまで直したと思ってください。




