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むかつくあいつは・・・・・  作者:
第2章 歩く
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9日目の朝

 こんこん・・・はいはい・・・服に着替えて寝ている私って・・・単なるずぼらかなあ・・・でもこんなに早く来るスコティッシュも悪いよねえ・・・

すぐ外へ飛び出したらスコティッシュはびっくりしてた。ふふん。


 あれ?今日はボルフ先生が遅い?

「今日はボルフ先生は来ないぞ。」

「え?そうなの?」

いつ連絡を取り合ってるんだろうね?

「ボルフ先生は俺の寮の監督なんだ。今朝起こしに行ったらもういなかった。こういうときは,警備の仕事で,練習にはつきあってくれないんだ。」

 なるほどね・・・って私,質問してないのに何で?

「おまえの声は俺には良く聞こえるんだ。」

「えええ!!!この前ダダ漏れだからって治したのに?」

「龍がいるだろう?そのせいだろ。」

「ええ?私には分かんないのにずる~い!!!」


「なんだ。知りたいのか?よしよし・・・」

わっまた首だし・・・

「おまえ・・・・首だけのを呼び出せるのかすげえ・・・というかえぐい。」

「え?えぐいって気色悪いってこと?」

「おっ。まあそうだな。」


・・・


「ねえ,お互いの心の声のダダ漏れは,やめた方が良いと思うんだ。ブラウも,ローティも,やめようよ。」

「そうか?隠し事がない方が良いと思うんだが。」

「人の考えることはのう・・仕方あるまいて。」

「ブラウもローティも,人の心を読むにはやめて欲しいな。」


 気を取り直して・・・

「カッツェが言ってたんだけど。」

って切り出した。

・・・・・・


「おお。そう言えば,あいつ,夕べ帰ってこなかったんだけど・・・どうしたんだろう?」

「え?夕飯の後すぐ帰っていったよ。」

私たちは顔を見合わせた。


ブラウとローティも,もどかしくなったのか姿を現したよ。いつ見ても大きいね。

「このままではいささか動きが悪いのでな。人型をとらせて貰うぞ。」

ぱっと龍の姿は消えた。代わりに立っていたのは,青い衣を着た,はかなげな女の人と,赤い衣を着た頑丈そうな男の人だ。すっごく分かりやすいねえ・・・


「思いの外,早く旅立たねばならないようだな。」

ローティが言う。ブラウは目を瞑ってなにやら口の中で唱えている。

「え?」

「どこに?」

私もスコティッシュも思うところは一緒だね。


「まず,シェヴァー山に。」

ブラウが目を瞑ったまま言う。

「そこどこ?」

「何をしに?」

私たちの声がかぶる。二人して顔を見合わせちゃった。


「多分カッツェはそこに向かっているに違いない。」


・・・・?????なんで?


「夕べ,侵入者があった。カッツェとボルフが後を追った。」

「「ええええええええ!!!!!!!! 」」

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