9日目の朝
こんこん・・・はいはい・・・服に着替えて寝ている私って・・・単なるずぼらかなあ・・・でもこんなに早く来るスコティッシュも悪いよねえ・・・
すぐ外へ飛び出したらスコティッシュはびっくりしてた。ふふん。
あれ?今日はボルフ先生が遅い?
「今日はボルフ先生は来ないぞ。」
「え?そうなの?」
いつ連絡を取り合ってるんだろうね?
「ボルフ先生は俺の寮の監督なんだ。今朝起こしに行ったらもういなかった。こういうときは,警備の仕事で,練習にはつきあってくれないんだ。」
なるほどね・・・って私,質問してないのに何で?
「おまえの声は俺には良く聞こえるんだ。」
「えええ!!!この前ダダ漏れだからって治したのに?」
「龍がいるだろう?そのせいだろ。」
「ええ?私には分かんないのにずる~い!!!」
「なんだ。知りたいのか?よしよし・・・」
わっまた首だし・・・
「おまえ・・・・首だけのを呼び出せるのかすげえ・・・というかえぐい。」
「え?えぐいって気色悪いってこと?」
「おっ。まあそうだな。」
・・・
「ねえ,お互いの心の声のダダ漏れは,やめた方が良いと思うんだ。ブラウも,ローティも,やめようよ。」
「そうか?隠し事がない方が良いと思うんだが。」
「人の考えることはのう・・仕方あるまいて。」
「ブラウもローティも,人の心を読むにはやめて欲しいな。」
気を取り直して・・・
「カッツェが言ってたんだけど。」
って切り出した。
・・・・・・
「おお。そう言えば,あいつ,夕べ帰ってこなかったんだけど・・・どうしたんだろう?」
「え?夕飯の後すぐ帰っていったよ。」
私たちは顔を見合わせた。
ブラウとローティも,もどかしくなったのか姿を現したよ。いつ見ても大きいね。
「このままではいささか動きが悪いのでな。人型をとらせて貰うぞ。」
ぱっと龍の姿は消えた。代わりに立っていたのは,青い衣を着た,はかなげな女の人と,赤い衣を着た頑丈そうな男の人だ。すっごく分かりやすいねえ・・・
「思いの外,早く旅立たねばならないようだな。」
ローティが言う。ブラウは目を瞑ってなにやら口の中で唱えている。
「え?」
「どこに?」
私もスコティッシュも思うところは一緒だね。
「まず,シェヴァー山に。」
ブラウが目を瞑ったまま言う。
「そこどこ?」
「何をしに?」
私たちの声がかぶる。二人して顔を見合わせちゃった。
「多分カッツェはそこに向かっているに違いない。」
・・・・?????なんで?
「夕べ,侵入者があった。カッツェとボルフが後を追った。」
「「ええええええええ!!!!!!!! 」」




