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むかつくあいつは・・・・・  作者:
第2章 歩く
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8日目の訓練

魔法の訓練って何をするんだろう?

ひょいと渡されたのは, 手の平サイズの紫色をした,六角形の結晶だった。あの大きな水晶のことを思い出しちゃう・・・嫌な顔をしたのが分かったんだね。ズィーゲ先生がクスッと笑った。

「大丈夫よ。美優さん。そのまましばらく乗せていてね。」

軽いと思ってたけど・・・時間がたつに連れ・・・重い・・・


私が顔をゆがめていたら,

「重さを感じないようにしてご覧なさい。」

って言うんだ。え?どうするのさ?

「願ってごらんなさい。」

願う?

「何に?何を?」

分からないことは聞きましょう。だね。

「腕輪に。重さを感じないようにって。」

腕輪ですか?神様じゃなくてね・・・


・・・・・・


 不意に重さがなくなった・・・・・軽い・・・いや・・・見ていなければ,何ものっていないと思うところだ。何か手の平に触っている・・・そんな感覚だ。


・・・


 私の驚き顔を見てズィーゲ先生はうれしそうだった。

「もう良いわね。」

水晶を受け取って片付けながら,

「このテーブルを持ち上げてご覧なさい。」

って言う。

 石のテーブル・・・重そうだわ・・・無理・・・

「大丈夫。もう持ち上げられる。」

 言われるままに手を掛ける。

・・うん・・・力を入れて持ち上げようとしたら,後ろにテーブルごと倒れてしまった。重くない。テーブルごと立ち上がり,もとどおりにする。


驚いた。でも?

「重さを感じないって,何か良いことあるんですか?」

「さあ?」

は?さあって?

「でも,これで願い方がよく分かったんじゃないの?」

涼しい顔で言うんだ。は?

「いや。昨日ので十分分かりましたから。」

「昨日?」

「はい。」


・・・

 

  昨日の話をしたら,話が進むにつれて,ズィーゲ先生が興奮していくのが分かった。

「見せてちょうだい。」

「何をですか?」

「またとぼけたことを!!!

龍よ。龍!!!」

「ここで?教室が壊れちゃいますよ。」

「んなことどうでもいいわ!!!早く!!!」

いやいやいや・・・私はどうでも良くありません。

「カッツェ!!」

わたしがさけんだら,真っ赤な猫のカッツェがぴょ~んってやってきたよ。

「とりあえず,カッツェです。」

ズィーゲ先生に紹介する。

「にゃあ」

ズィーゲ先生はカッツェをじ~っと見て,手に持っていた水晶を投げつけた。酷い!!カッツェは,くるんって回って男の子になった。

「酷いですよぉ。なんで物を投げつけるんですかあ!!!」

「おお,おお,かわいいかわいい。」

すりすり・・・先生。それ,男の子ですよ。猫じゃないですよ。


 カッツェも交えて魔法の訓練は続く。カッツェとの連携も出来るってことに気が付いた。カッツェは火を扱うのが得意なんだね。紅の龍は炎と何だろうね。

腕輪がちりちり鳴った。


「我は炎と爆風,結界魔法が得意だな。他にもいろいろ出来るがな・・・

碧のは水・氷・風・封印が得意だな。もちろん他にもいろいろ出来るがな。」

ふうん。カッツェは?

「やつは火・熾火・種火・噴火・点火・鎮火・・・・ってところか。」


 カッツェはズィーゲ先生となにやらやりとりをしている。

そのうちにくるんって回って,猫に戻っていた。

「さあ。そろそろ時間ですね。明日も同じ時間にいらっしゃい。明日は学長も一緒ですよ。」

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