8日目の魔術の時間
退屈な授業が終わり,魔術の時間。
今日から特別授業だ。学長先生は他の皆を教えているから誰が来てくれるのかなあ・・・
フロー達と一緒に実習室まで歩く・・・・途中,カッツェが不意に現れ,私の肩に乗ったよ。
「わ~可愛い。まっかだねえ!!!」
「ほんとだ。オレンジのは見たことあるけど,真っ赤なのは初めて。」
なでなですりすり・・・・・
カッツェはたろと違って,もふもふされても大丈夫?じゃなかった。さっと逃げて後ろから付いてくるんだね・・・
「わあ・・・つれない子!」
「後で・・・えさで釣ろう!!」
えさで?そう言えば何を食べるんだろう?ご飯を分けて貰ったって言ってたなあ。自分の召喚獣なのになあ・・ちょっと・・・寂しいかなあ・・・
そしたら腕輪がほんのり温かくなった。ここにいるよ。そんな風にも思える位・・・
やっぱり別室に呼ばれた私の目の前に現れたのは,ズィーゲ先生だった。
「私の作った腕輪はどう?」
「ほんのり温かくって良い感じです。」
「温かい?命が宿ったってことね・・・ふうん。ちょっと見せて。」
え?
あっという間に腕を取られちゃった。
「へえ・・・紅の石に命が見える・・・凄い。強大な感じの命だわ・・・ヴーハイト様の物と比べても遜色がない・・・いいえ・・・むしろこっちの方が大きいかも・・・」
・・・・
「杖に命が宿ることは,あまりないことなのよ。あなたの杖に命が宿ったと言うことは・・・あなたが紅の魔法使いの後継者だと確定したわね。」
「あのぉ紅の魔法使いとか,碧の魔法使いとか,よく分からないので教えていただけませんか?」
「ふうん。忘れてると思ってたのに覚えていたのか。」
って失礼な。まだ物忘れする年じゃありません。
「今日こそ教えていただけますか?」
「もう少し勉強してからの方が良いんだけどねえ。
でも・・あなたがおそらく紅の魔法使いの後継者だろうとは直感もあるけどさ・・・思ったのよね。・・・だから紅の宝石を腕輪に埋め込んでみたんだけど。
・・・この石に命が宿るってことはこれはもう間違いないの。
ユウミさん。あなたは紅の魔法使いです。そして,碧の魔法使いと一緒にヴーハイト山の奥深くに潜っていかなければならないの。」
「潜る?」
「そう。」
「何のために?」
「救うためによ。」
「誰を?何のために?」
この質問には答えないでズィーゲ先生は
「これから勉強していきましょう。」
って締めくくった。
ズィーゲ先生はスコティッシュが碧の魔法使いだって知ってるのかな?聞いてみようか・・・
でもそれからすぐ,魔法の練習に入っちゃったので,聞きそびれてしまった。ま・・・いいか。また明日がある。




