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むかつくあいつは・・・・・  作者:
第2章 歩く
29/100

29 7日目・・・お休み・・・のはずの午後1

食事の後,

またまた学長室へ?いいえ。グラウンドに連れて行かれました。スコティッシュもあきらめたみたいで黙ってついてきたわ。ははは・・・逃げようったって・・・


 改めて,召喚魔法について学長先生から講義を受ける・・・

って言ったって原理は難しいから危険性とか,注意しなければならないことなんかだけだけどね。


「じゃあ。改めて,召喚獣を呼んでみますかね?」

学長先生。簡単に言いますね。

「はい?」

「多分君たちなら隷属の召喚獣を呼べますよ。」

って。へえ?

「隷属?」

奴隷か?

「言葉は悪いですけどね。要するに,自分の友だちになる獣と思えば良いんですよ。」

「でも奴隷だろ?」

「考え方一つですよ。友だちとして呼べば友だちです。奴隷として呼べば奴隷なんです。

私は友と思っていますけどね。私の召喚獣に会ってみますか?」


へえ。学長先生には召喚獣のお友達がいるんだあ・・・期待しちゃう。

「たろ!!!」

え?たろう?

「わん」

真っ白い犬だ。大きい。・・・ぴんと立った耳。巻いてる真っ白い尾・・・秋田犬?・・・うわっ・・・もふりたい・・・


「この子はたろ。可愛いでしょう?」

学長がたろをなでながら言うんだけど,

「なんだ。犬かよ。」

もちろんこれはスコティッシュ。

「しつれいな!!!」

え?今しゃべったのは?

「ぼくですよ。たろです。ただのいぬじゃあありませんからね。」

すごい。しゃべるんだ。思わず抱きついちゃった。もふもふ~しあわせ~


「は・・は・・はなしてえ!!!」


 誰だ?気持ちいいのに。

 べりって離されちゃいました・・・

「なによぉ」

 引っぺがしてくれたのはスコティッシュ・・・

「ありがとう。さっきの しつれいな はつげんは ゆるしてあげましょう。」

 上から目線だねえ。そこがまたいい。また抱きつこうとしたのが分かったのか,さっ・・あ~消えちゃった。


「おや。たろ。もう帰っちゃったのか。」

学長先生と話もしないで帰っちゃったね。

「勝手に帰っちゃって良いんですか?」

 学長先生はにこにこ笑って,

「今は見せるためだけに召還したので良いんですよ。いざというときは,帰れと言っても帰りませんから。」

って言った。帰れと言っても帰らない。どういう時なのかなあ。


 先にスコティッシュに呼んで貰うって学長先生が言った。スコティッシュは相当嫌な顔をしていたけど・・・どうして?

「何で嫌なの?」

興味津々だよ。

「なんでもだ。」

さては?

「まさか・・・自分はネズミ位しか呼べないから恥ずかしいの?」

そしたらスコティッシュは凄い形相になったんだけど・・こわ~い。


「呼ぶ!!!!」

って・・・

長々詠唱を始めたよ。へえ・・・・


 がらがらがら・・・・なにやら凄い音がする・・・え?

空がいきなり真っ黒になった・・・稲光だ。ざ~っと雨まで。濡れちゃう。でも雨は一滴も私たちの上に降ってこない。周りを見たらボルフ先生がにっこり笑って頷いた。


「私は守る人ですから。」


 へえ・・・雨からも守ってくれるし,迷っている人も助けてくれるし・・・みんなを見守ってくれてるんだ。


 ぴかっ・・・がらがらがら・・・・どっか~ん


 凄い音とともに何かが落ちてきた・・・・うそ・・・まさか・・・

 蒼い・・龍??

 大きい・・・・


「ほう。」

学長先生の声だ。

「名付けてやりなさい。」


呆然としていたスコティッシュはその声で我に返ったみたいだね。


「うるせえよ。つけるわ!!!」

 怒鳴り声と一緒に前に出たスコティッシュは

「ブラウ!!!」

と叫んだ。

「汝の名はブラウ。我と共に生きよ。」


 ピカッがらがらがら・・・・

 尾を一打ちした後,蒼い龍はおとなしくなった。

「すご・・・」

 思わずつぶやいちゃった。龍なんて呼べるんだね。


「水と氷の龍ですね。やはり君が碧の魔法使いだったんですね。」

スコティッシュは無言だった。

 碧の魔法使い。この前の話の魔法使いだ。自分のこと調べろって言ってたの? まさかね。

「そうじゃ。スコティッシュが,碧の魔法使いの後継者。」

え?後継者?初代とか2代目とかもいるのかなあ。なんてのんきに考えていたら,

「次はおまえの番だぞ。」

って言われちゃった。え~この派手な出現の後で私の番になるのぉ?

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