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むかつくあいつは・・・・・  作者:
第2章 歩く
25/100

25 格闘技???

「そっちの方向からだけ振るのかね? 」

「はあ。そうですね。反対側も振れます。私、右・左両方オッケーですので。」

「おっけー?」

「はい。」

「ほう?」


「どうやって闘うんだね?」

ますます困っちゃった。ええい。ままよ。

「そっちから,このくらいの大きさの球を投げてみてくださいませんか?」

ほう?グラウ先生は首をかしげてる。

「重さは?」

重さときたね・・・

「このバットが耐えられないといけないので,あんまり重くない物でお願いします。」

グラウ先生は,空中に手を振って何か唱えた。っと・・・丸い・・・何だろう?


「これでいいじゃろう。どうやって投げれば良い?」

「えっと・・・この辺を狙って投げてみてください。」


ぽい・・・ひゅん・・かっき~ん


飛んでく飛んでく・・・ホームランだ。


「ほう・・・もう一回」

え?構える前に投げてくるし・・体をひねってひゅん・・・か~ん・・ぼすっ


 ゴロだわあ・・・

 それからもやたらこっちの体制なんて考えないで投げてくる投げてくる・・・むかついたから,みんな打ち返してやった。


 打った球はあっちに飛んだりこっちに飛んだり・・・やばくない?他の人の方にもどんどん飛んでくんだけど・・・


「うわっ」

「なにするんだ」

「危ねえ」


 いろいろ聞こえるけど,まだまだ投げてくるよ。なんか私凄くない?こんなに何でも打ち返せちゃうなんて。運動能力かなり上がってるよね・・でも・・そろそろ疲れてきたよ。ふうふうふうふう・・・・

向こうもふうふう言ってるし・・


「いやあ・・・おもしろいもんだなあ。」

面白くない!!!

そこにボルフ先生がやってきたよ。

「グラウ先生,いい加減にしてください。」

「おおどうした?」

「危ないじゃないですか。」

「なに。戦いの時はどこから何が飛んで来るか分からん。ちょうど良い訓練じゃわい。」


・・・・・


「それで・・・」

「なんだ?」

「ユウミさんをどこの班に入れるか決めましたか?」


・・・・あ・・・・・


グラウ先生固まってる・・・。


「おほん。え。いや。その・・」

「まだ決めてないんですね?」


「いや。こういうのはな,慎重に決めないとな。」

「は。適当に組み分けした春のことをお忘れですか?」

・・・・


って訳で(どんなわけだ?)私は棒を扱っているグループに入れられることになったんだけど・・・バットで?棒と?そりゃ無理です。


棒術は素早さが勝負らしかったよ。スゴイ勢いでぐるぐる頭の上で回していたと思ったらひゅんって振り下ろす・・・それを横になぎ払って・・くるんって・・・わあ・・・


 さあやってみましょうかって・・・

 私の相手は色白でひょろっとした黒い耳の女の子だった・・・何の獣人なのかなあ???ひゅん・・速い・・私はぱっと飛び退く・・そこを狙ってまたまたひゅんひゅん・・立て続けに来た。私は,逃げるのは得意みたい。ことごとく見える・・・つまりよけることが出来る。反撃しなくちゃいけないのかな・・・


 ひゅん私も思いっきりバットを振った。かっき~ん。おお。いい音・・

棒がひゅんひゅんと音を立てて・・飛んでった。

「ホームラ~ン」

思わず叫んでしまった。叫んだのが悪かったのかな・・・それから何人かが立て続けに飛びかかってきたんだよ。うわっ。コキ~ン。カッキ~ン・ごきっ・・・ぼきっ

・・・・・やばい。何本か折っちゃった。


・・・・・


「強いですねえ」

ボルフ先生の声ではっと気が付いたら,棒の子達はほとんど座り込んでた。え?

「強いって?誰が?」

「ユウミさんですよ。」

 え・・・私、バットを振っただけなんだけど・・・最後なんて,コーチが見たら激怒する位の大根切りだったし・・・返し打ちなんて仲間内で遊んでやったことのあるスイングまでしちゃったし・・・ははは・・・・はあ・・・


身体能力が向上するってこういうこと?おっかしいなあ・・トップアスリート級のスピードとか,持久力とか・・・いや・・待てよ。この前の体育の時も走り切れたなあ・・・



・・・・・


 もう終わりの時間だったので集合して挨拶した。

 このままバットが私の得物と言うことになるらしい・・・袋を手渡され,学園内ではこの袋に入れて持ち運ぶよう指示されたんだけど・・・


フローやタップがやってきた。


「見てたわよ。」

「すごいじゃん」

 はあ・・・

「見たこともない型ねえ。」

「きっと自分もやりたいって子が出るわねえ。」

「そうそう。」


もういいです。とりあえず帰りましょうよ・・・・

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