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むかつくあいつは・・・・・  作者:
第2章 歩く
22/100

22 探索魔法?

「はい。」

クレバー先生だった。

「入っても良いかしら?」

先生に言われてダメなんて言えませんよ。

「あ。はい。どうぞ。」



 椅子を勧めた。華奢な可愛い椅子だ。ティガーノさんが持たせてくれたこちらも華奢なテーブルとのセット。クレバー先生に似合ってる。


「あら。ありがとう。」

「え?」

クレバー先生は私をじっと見た。そして

「さっき探索魔法を使ってたわね。」

って言いだした。


「探索魔法?」

「あちこち見て回ってたでしょ。」

・・ばれてるんだ。でも

「あれが探索魔法なんですか?」

「知らないで使ってたの?」

はあ・・・



・・・


「あのう。・・・さっき気が付いたんです。」

ここはクレバー先生に言っておいた方がよさそうかな。

「何に?」

クレバー先生。私をじっと見てる。

「お風呂が,いつも自分の好みの湯加減で・・香りで入ってることにです。」



クレバー先生は笑って

「なに?今頃,自分のしてたことに気が付いたの?」

って言う。

「やっぱり,私が自分で用意してたんですか・・・」

確認しよう。


「片付けは,どうだったの?」

 そういえば・・・お風呂掃除してないのに綺麗だった・・・

「管理人さんがしてくれてると思ってました。」

「無意識にしてたってことね。部屋もいつも掃除されってたんじゃないの?」

「分かるんですか?すごいですねえ。そうなんです。まさかこれも管理人さんじゃなくて・・・?」


 どうやら,誰かがやってくれていると思っていたことは全て,自分がこうなったら良いなって思って・・・無意識にしていたらしい。

「そんなこともあるのねえ・・・」

はあ・・・


「でも,探索魔法はちょっとやめておいてね。あなたのは今は周りに使ってるってすぐ分かっちゃうし・・・訓練してからにしましょうよ。」

「分かるとまずいですよね。」

「そうよ。誰かが自分を探ってるって分かったら,ユウミさんも嫌でしょう?」


・・・


「別の言い方をしたら,こっそりなら探れるってことですか?」

「まあ・・・嫌な言い方になるとそうなるわよねえ。」

世の中いい人ばかりじゃないからねえ・・・なんてクレバー先生はつぶやいた。


「今日はとにかく,使えるって分かっただけで良いことにします。来週から,しっかり勉強していきます。」

 そう言ったらクレバー先生は安心したようだった。


クレバー先生が帰った後,ティガーノさんへの報告の時間を過ぎていることに気が付いた。まあ。いいか・・・別に毎晩でなくて良いって言ってたし・・・端末を確かめたら着信があった。ジルからだ・・・


 ティガーノさんの端末でなく,ジルにかける・・・


「どうしたの?」

「連絡がなかったからさ。」

「大丈夫よ。今まで寮の監督の先生がいらっしゃっていたの。」

「そうか・・・僕も学園に行きたいなあ。」

「年が足りないんでしょ。」

「うん。」


他愛もない話だけで

「またね。」

と切った後・・・世の中いい人ばかりじゃないからねえと言う言葉を思い出した。

 

 ティガーノさんとジルはいい人なのかなあ?もし悪い人でだまされてるとしたら?どうやったら分かるのかなあ・・・と考えちゃった。これも魔法で分かるんだろうか?人の心も分かっちゃうって・・でも。・・・怖いよね。





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