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むかつくあいつは・・・・・  作者:
第2章 歩く
21/100

21 お風呂

 いろいろ話して,来週から特別な授業を受けることが決まったんだけど・・・

 今日はとりあえず,午後からの薬草学をきちんとしなさいってことで・・・


「すみません。私まともに教室にたどり着けたことがないんです。連れて行ってくださいませんか?」

恥ずかしい・・・


 そしたら,ズィーゲ先生が,

「腕輪に念じてご覧なさい。」

 って言うんだよ。

「呪文じゃなく?」

って聞き返したら,ズィーゲ先生は,にこにこして言うんだよ。

「ユウミさんって,呪文分かってないでしょ?ただ念じてるだけだってモルさんが言ってたわよ。」


・・・ばれてたのか・・・ モル先生をちらっと見たら頷いてた。

そういえば・・・

「杖なき魔法使いってなんですか?」

 ついでだから聞いておこう。

「いつか分かるわよ。いつかね。」

 これはみんな変わらない。教える気がないんだね・・


「じゃあすみません。紅の魔法使いと碧の魔法使いって?」


・・・・・


「じゃあ時間だから。」

 え???


 学長先生あのぉ・・・

・・肩を押されてそのまま薬草学の教室まで連れて行かれちゃった・・




教室に行ったらもう授業は始まっていた・・・学長先生が,担当の先生になにやら言ってたおかげで,特にとがめられることもなく,入って行けたんだけど。


・・・・


 今日は何も言わない。また薬草の質が変わったら困るもんねえ。

 と言うわけで,無事2時間の実習は終わり,帰ることになった。


 なんかこの学園に入って,まだ5日しか経ってないってのに濃いわ~。

 ぶつぶついながら,帰る支度をしていると,廊下で誰かが呼んでいるって言う。誰だ?

 ボルフ先生。普通に来て呼んでくださいよ。


「明日の武術に使う棒を,あつらえるのを忘れていたんでね。」

「何?ですか・・・それ?」

私が質問していたら,一緒に出てきていたフローが,

「ああ。棒を使って打ち合うのよ。長さとか重さとか決めて作るんだけど・・・ユウミは棒を選んでなかったのね。」

って教えてくれた。棒かあ・・・


「明日は,何本かある予備の棒を使ってすれば良いんじゃないですか?」

ってタップも言う。

「まあ・・。そうなんだけどねえ・・・」

ちょっと・・・

 何か言いづらそうにしてる・・・もしかしたら・・・

「朝?」

 しっ

「そうですね。明日にしましょう。」


 そう言ってボルフ先生は帰っていったんだけど・・・

「何なの?ボルフ先生。らしくないわあ・・・」

「そうよね。さっぱりした人なのにさ。」


 寮に帰って,食事の時間まで今日の復習をする。相変わらず眠い授業の復習も眠い・・・

 夕ご飯は,もうあの実は出なかった。

「わ~今日の夕飯。」

 誰かが感激している。魚だ。魚の唐揚げ?なにやら大根おろしみたいなのがかかってる。目玉がぎょろっとしている魚だね・・・サラダにスープ。今日の主食はなんだこれ?

 皿うどん?みたい・・・私苦手なんだよね。こういうぱりぱりしてるの・・・

 お魚は,骨まで柔らかく揚げてあった。甘酢みたいな・・・ポン酢みたいな・・・なんだろう。このお味・・・食べたことのない味・・・サラダとスープは大丈夫。主食は・・・う・・・ん・・まあ。お腹が空いてれば何でも美味しいんだよね。


・・・・



部屋のドアを開けながら,今日のお風呂は何の香りかなあ。たまには檜の香りなんて渋くていいなあ・・・と考えた。

 あれ?ほんとに檜の香りがする・・・・

 浴室のドアを開ける・・・白く濁った檜の香りのするお湯だ・・・


 ・・・もしかしたら・・・


・・・私,気が付いちゃったかも・・・なんで私が思ったとおりのお湯が入ってるのかも・・・


・・そう言えば毎晩・・お風呂に入る前に入りたいって思ったようなお湯だったなあ・・・

・・冷めなかったのも・・・そうかも・・・冷めるのやだなあって考えてたのかも

・・・これも・・もしかしたら念ずる・・・いや。魔法の一つなのかも・・・

 

お風呂に入りながら・・・もしかしたら・・今まで気付かなかっただけでいろいろなことを無意識にやってたのかもしれない・・ということにも気が付いたんだ。


 そうだ。もしかしたら・・・

 目を瞑って辺りの様子が見えるか確かめてみた・・・部屋の中の様子が分かる。廊下は?分かる・・・人の部屋の中は・・・多分分かるんだろうけど失礼だからやめとこう・・

 厨房はっと・・ネズミ型の獣人さん達が3人働いてる。おや。勝手に包丁が動いてる・・・不思議・・・これも魔法?


「だれ!!!」

ネズミ型の獣人さん達は鋭いみたい。


おっと・・慌てて探るのをやめた。分かっちゃうんだ。


お風呂から出て寝間着を着ていたらドアをノックする音がした。



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