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むかつくあいつは・・・・・  作者:
第2章 歩く
18/100

18 の・ぞ・き?

翌日 学園生活5日目


夜眠れなかった私は,一晩中起きていた。


 夜明け・・・そう言えば・・と思って外を見る・・・ボルフ先生。相変わらず逆光でよく見えない他の人と二人でジャンプして交差したり,飛び退いたり・・・きらっと時々光るのは何かなあ。まさか剣とか・・・ちょっと行ってみようかな。


 私は動きやすい服にさっと着替え,窓から抜け出すことにした。

 浮遊。そう。ティガーノさんから教えて貰った浮遊の力を借りて窓から出る。

 ひゅーんってひとっ飛び。見つからないように・・・そっと・・・近づくと・・・

 おや・・・あれってスコティッシュ?

・・まずい。私は慌てて戻れって念ずる。


 魔法と言うより,私のは超能力に近いんじゃないのかなあ。さっさと寮に帰って来たけど見られたかなあ・・・二人とも運動をやめて,こっちを見てる気がする・・・まずいかな・・窓から入らないで,入り口に向かおうっと。これならどこに帰ったか分からない・・・はず。


・・・・


 裸足で玄関に入る私を見咎める人は,まだ誰もいない。けど・・・玄関の鍵はまだ閉まってるからそっと管理人室の呼び出しを押す・・・


「こんなに早くどうしたの?」

髪をくしゃくしゃかき混ぜながら出てきてくれたのはウサミさんだ。

「あのちょっと・・・飛ぶ練習に・・・」

本当に飛んでたんだから。言い訳じゃないよね。


「ははぁ・・・それで?

何で窓に帰らなかったの?」

ウサミさん。鋭いですね・・・へへへ。


「誰かに見られたような気がして・・・」

「ふうん。まあいいわ・・次はないからね。」

「はい・・・」


・・・ほら・・・え?投げられたのは鍵?

「これは?」

「首からぶら下げときなさいよ。きっとこれからも必要になってくるからね。」

 ここの鍵らしいけど。良いんですか?ウサミさん。

 ウサミさんは,手を振って欠伸をしながら部屋に戻っていったけど。




 私は鍵を握りしめて部屋に戻った・・・しまった。部屋にも鍵がかかってた。どうしよう・・・そっとドアに手を当てたら・・・開いた。なぜ?

 貰った鍵を首から提げるのに・・・えっと・・確か持ってきた物の中にあった革紐・・・

 黒い革紐を見つけた。この紐にぶら下げて・・・よし。さてそろそろ朝ご飯かな?



朝ご飯。ドアを開けたらやっぱり二人が,ちょうど出てくるところだった。

「おはよう。」

 私は夕べのことなど忘れたふりして声を掛ける。二人とも

「おはよう。よく寝れた?」

って至って普通に見える。

普通にしてくれようとしてるのかな・・・


 朝ご飯の時,他のみんなも普通だった。割り切ったのかな。眠れなかった私が馬鹿みたい。


 朝ご飯の後,着替えに部屋に戻ったとき,ちょっとだけみんなに感謝した。


・・・・


午前の授業は相変わらず退屈・・・

 2時間目と3時間目の間・・・ドアがいきなり,ばあんと開いた。みんな一斉にドアの方を見たんだけど・・・スコティッシュ・・・なぜここに?


 つかつかと中に入ってきて・・・

・・きゃーって悲鳴が聞こえるんだけど・・

・・まっすぐこっちにむかって来る。

 何だろう?・・・あ・・・今朝ののぞき?


私の前につかつかと来たスコティッシュは,

「来いよ。」

って私の腕をつかんだんだけど・・・

「来いってどこにっ?」

思わず机にしがみついちゃう。


「これから授業がまだあるから。」

すると耳元で

「の・ぞ・き・・・」

げっやっぱり。知ってたんだ。

腕を捕まれて,抱きかかえるようにして連れ出された私に

「きゃーっ」

て声が追いかけてきていたよ・・・

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