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むかつくあいつは・・・・・  作者:
第2章 歩く
10/100

10 おしゃべり

 夕食の時間,沢山の寮友と一緒におしゃべりしながら美味しく食べた時,授業についてだけでなく,もいちゃんの息子のスコッティッシュについても情報を少し仕入れることが出来た。


「今日のお昼になにやら言ってきた人って,誰?」


 スコティッシュ略して スコッティは,今2年生で,中等部の時はかなり優秀な成績だったそうだ。で・・・今も優秀らしい。それだけ?


「女嫌いなのよ。」

とタップが言うので,

「なのに話しかけてきたのは?」

と切り返しちゃう。


「そのあたりよねえ・・・」

フローは首をかしげる・・・

「話の中身に興味を持っただけじゃないの?」

タップがさっさと話を切り上げようとするから,

「ねえ。なんで話の中身に興味を持ったって思うの?」

って突っ込んでみたんだ。しつこかったかな・・・


「『なんでもはいはいって聞いてればいいってことでしょう? それで本当にいいのかなあ?』って言ってたでしょ。」

「うん。言ったね。」

「彼も,そうなんだよ。」

「ん?」

「彼もはいはい言うこと聞くのが嫌なんだよ。」

「でもって,はいはい言うこと聞かせるのは好きなんだよ。」

・・・・・

つまり?

「まあ。そういう人だってこと・・」

学園内でも自由な人として有名らしい。


「自由な人って?」

「まあ。授業に出たけりゃでるし・・寝たけりゃ寝るし・・・嫌ならやらないし・・・反論したけりゃするし・・授業中気に入らないこと言う先生には刃向かうし・・・」

・・・・にゃあが言ってたのはこの程度のことなのかなぁ・・


「あんまり近づかない方がいいわよ。」

フローが言うんだけど。タップは

「かっこいいんだけどねえ。」

ってため息をつくんだよ。まさか・・・

「好きな人って?」

タップは慌てて

「違う違う。」

ってむきになって否定するんだ。へえ・・・


 フローが言うには,かっこいいってあこがれる子は多いらしいけど,告白しに行ったところで,結構こっぴどくなにやら言われて・・・・・みんな玉砕していくらしい。へえ。

「酷いこと言われたら,なかなか立ち直れないんだよ。」

「でも,それでもいいって,取り巻きの女の子は沢山いるんだよね。」

「観賞するのはね・・・」



・・・ふうん。



「そう言えば,モル先生と杖を選びに行ったんじゃないの?」

 食後の花茶を飲みながらタップが聞いてきた。

「どうして分かるの?」

 さわやかな香りは,獣人の鼻にも優しいらしい。結構香りが高いと思うんだけど,みんな平気で飲んでいるから。


「春から,魔力の高い順に呼ばれて杖を選んできたからよ。」

「そうなんだ。」

「私はフローと一緒に行って,二人ともこれだって同じ長さの杖を示されたんだよ。」

「あの袋?」

「袋って?」

「ああ。ほら,実習室に持ってたでしょ。」

フローの言葉にタップは頷いたよ。

「そうそうそれ。私たちはちょうど腕位の長さのが魔力に合うって言われてさ。中途半端な長さで・・最初は嫌だって思ったんだけど。」

「できあがってきたのを見たら,そんな気持ちなくなったんだよ。」

二人は顔を見合わせてにっこりしたんだ。

「凄くしっくりくるんだよ。」

「うん。手に吸い付く感じ。」


・・・


「私も出来るのが楽しみだわ。」

「どんなのだったの?」

 えっと・・・言ってもいいのかなあ・・・この腕輪は見せるなって言われたけど・・腕輪だって言うなとは言われなかったしなあ・・・でも・・・


「できあがってのお楽しみ・・ってことでどう?」




 その後,部屋に戻って『お風呂に入るとき,腕輪は外すのかな・・そのままかな・・・』って思ったら,なんか腕輪が急に暖かくなったからびっくりした。

「外すなってこと?」

そしたら腕輪はぴかぴかって点滅したんだ。うそ・・・これって光るんだ・・ どんな仕組みになってるんだろう。


お風呂は相変わらず入れた覚えもないのにちゃんとお湯が入っている・・・不思議。誰も部屋に入ってないのに。遠隔操作って奴をしてるのかな。見回しても,周りにはスイッチもないし。蛇口もない。変なの・・お湯が熱かったりぬるかったりってことはないのかな。

 ゆっくりお湯に浸かって今日の出来事を思い出してると,時間なんてあっという間に経ってしまう。気が付いたらかなり遅い時間になっていたんだ。


ベッドに入ってから気が付いた・・

・・・お湯・・冷めなかった。ずっと温かかった。




読んでくださってありがとうございます。

少しずつお話は進みます。


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