狩猟
一つの銃声がある湖にこだました
鳥達は一斉に対岸へと飛び立ち
猟銃達は彼等を追った
それはまるで対岸にある安息の地を
目指しているようだった
「パァン」と命を奪うのには
軽過ぎる音が鳴り響き
何羽かの鳥が脱落した
それと同じくして
隣でも、そのまた隣でも
猟銃の音が鳴り響いた
次々と脱落していく鳥達
翼を失った鳥というのは
この事を言うのだろう
しばらく猟銃の音は鳴り続き
その度に一羽また一羽と
鳥は落ちていった
対岸へと飛び続ける鳥は
あと数羽となってしまった
猟銃から逃げ延びた鳥達は
ついに生き延びたのだと
思っただろう
対岸には安息の地ではなく
猟銃が待ち受けているとも知らずに
こんにちは。黒胡麻です。
今回は狩猟についてです。