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この気持ちって…

「ただいまー」

家に着くなり、私は自分の部屋に閉じ込もった。



『からかいすぎた』


先輩のこの言葉がまだ心に刺さってる。

勉強に人生をつぎ込んでた私には相談できる友人なんていなかった。

『こんな時、友達がいないと困るよなぁ』

私はそのままベッドに倒れこみ泣いた。なぜ泣いたのか、自分でもわからなかった。


目を覚ますと、朝だった。


「ぎゃっ‼」

昨日制服のまま寝てしまった私は制服がものすごいことになってることに気付いた。

「お母さん!制服が凄いことになっちゃった!どうしよう!」

階段降りながら、大きな声でお母さんと皆のいる、リビングに向かった。

『あらあら』

と言いながら、お母さんは私のところに来た。

「アイロンかけておくから、ご飯食べてなさい。」

そう言って私の制服を脱がすと、スタスタとアイロンをかけに行った。

「いただきます」

早めに朝ごはんを食べ終え、私はアイロン仕立ての制服を着て家をでた。

「行ってきます」


学校に着くと、グループができた所はもう、グループでまとまって話していた。ずっと昔からそうだったからあんまり気にしない思っていたけど、なぜか今からすごく寂しく感じられた。

『変だな。今までこんなことなかったのに…』

昨日泣いたからか、目が赤くなっていた。

「はぁーー。」

「ため息つくと幸せ1つ逃げちゃうよ?」

後から声がした。なんとなく聞き覚えがあった気がしたけど。振り向くとそこには……。やっぱり。

「何の用ですか。大樹先輩」

「お⁈名前下で呼ぶようになったじゃん!」

「そ…それは…。昨日そう呼んで欲しいって言ってたから…」

「それでもいいよ。進歩したじゃん!昨日より!」


『なんか先輩って犬みたいな人だなぁ』

「あ!!雪菜ちゃん笑った!」


『あ。本当だ。こんなに自然に笑えたの何年ぶりだろう…』

「今日の放課後。また屋上に来て。」

先輩は耳元で囁くと、何事もなかったように教室を出て行った。


私変だ。昨日あんなに落ち込んでたのに何故か今、こんなにドキドキしてる。



もしかしてこれが “恋”⁈









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