消えた男の後日談。
消えた彼の短い追憶。少女を語るその断片。
平成××年××月××日の新聞より抜粋。
××日午後××時頃、××××さんが歩道にトラックが乗り上げた交通事故により、死亡した。目撃者が危険を呼びかけたところ、××××さんの反応はなく、放心状態のようだったと言う。当時トラックの運転手は軽い錯乱状態にあったが、今は落ち着きを見せ、警察が話を聞いたところ要領を得ず、何らかの要因があったと考えられているが、不明である。
ある少女たちの会話。
「あのさ、この噂知ってるっ?」
「なーにぃ?また都市伝説かなんか?あんたも好きだよねー」
「まーいいからいいから!とりあえず聞きなって!」
「あのね、殺人の依頼を受けるサイトがあるんだって」
「そこに依頼料と殺してほしい人の写真、殺し方を書くとね、代行してくれるんだって」
「なにそれぇ?ふつーありえないでしょぉ」
「いやそれがほんとに!ほんとにあるらしいんだよ!!」
「はいはい。ね、それよりさぁ駅前に新しい喫茶店できたの知ってる?」
「まじで!?いついつ?」
「えっと、確かねぇ………
「もういーよ。」
瞳と同じ暗色に身を包む少女は呟く。
誰にも聞こえなくても。




