EP8: 久々のステータス確認!
前の作品の改訂版を書き始めました。
読んでいただけるとありがたいです。
「爽やかな朝だ! 昨日は複数戦も経験できたし、宝箱も開けられた。満足のいく成果だったな。ただ、《隠密》スキルを使い忘れるなんて反省点もある。調子に乗らず、今日も頑張ろう」
「そういえば、しばらくステータスを確認してなかったな……。久しぶりに見てみるか」
代々木ダンジョンへ向かう前に、ポーションを買い足すことにした。
ポーションはあって困るものじゃない。いくらあってもいいしな。
ショップで用を済ませ、ダンジョンへ向かうと、受付付近で言い争う声が聞こえてきた。
「ちょっと! なんで私はダンジョンに入れないのよ!」
「ですから先ほどもご説明しましたが、未成年の方はお一人では入場できません」
「はぁ!? そんなの講習で聞いてないんだけど!」
「いえ、説明はあったはずです……。いずれにせよ、お一人では入れません。一緒に潜る方をお探しください」
「くっ……分かったわよ! 探せばいいんでしょ!」
そう吐き捨てると、少女は嵐のように走り去っていった。
……すごい勢いの子だったな。
このときの僕は、まだ知らなかった。
あの少女が、自分の人生を大きく変えることになるかもしれないなんて。
気を取り直し、ダンジョンへ潜る。
まずはステータスの確認だ。広場の隅、人の少ない場所を選んで画面を開く。
ステータス---------------------------------------
名前:火取梟
職業:探索者 Lv8
HP 26/26 MP 18/18
スキル:隠密 Lv5(50/2000)R 槍 Lv9(220/900)N
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これが今の自分の力か。
やはり成長が目に見えるのは嬉しい。それに――《槍》スキルがもう少しで進化する。
「よし、今回は気合い入れていくか」
ステータスを閉じ、三階層へ向かう。
今回は、複数属性のスライムが相手でも逃げずに戦うつもりだ。
――それから六時間。
休憩もそこそこに、ひたすらスライムを狩り続けた。
安全第一で立ち回ったおかげで危険な場面はなかったが、その分ドロップは上々だ。十分な量が集まったところで、今日の探索は切り上げることにした。
ダンジョンを出ると、そのまま買い取りカウンターへ向かう。
「属性石が十個ほどですね。合計で……一万二千円になります」
時給換算で六千円。かなりの稼ぎだ。
思わず頬が緩む。
ホクホク顔で帰ろうとした、そのとき――朝の少女の姿が目に入った。
どうやら、まだ一緒に潜る相手は見つかっていないらしい。
少し気の毒だとは思う。
だが、人見知りの僕にできることはない――そう思い、その場を離れようとした瞬間。
「――ちょっと、あんた!」
件の少女が、まっすぐこちらへ近づいてきた。
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次回は明日12時更新となります。




