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ぼっち(自称)は、ダンジョン生活を満喫する!  作者: コウモリ
代々木ダンジョン攻略開始!

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7/9

EP6: 挫折からの立ち直り

前の作品の改訂版を書き始めました。

読んでいただけるとありがたいです。


風スライムから逃げて数日――僕はダンジョンに向かうことができなかった。

いざ行こうとすると、足が止まる。

あのとき感じた“死”の気配が、脳裏にこびりついて離れないのだ。


「はぁ……ダンジョン探索、行かないといけないんだけどな……」


行けない間も、何もしていなかったわけじゃない。

情報収集は続けていたし、風スライムへの対抗策も考えた。

準備はできている。

あとは――恐怖を乗り越えるだけだ。

……それが一番、難しいのだけれど。

情けないと思う。けれど、怖いものは怖い。

それでも――今日、僕は一歩を踏み出すことを決めた。

装備を身につけ、風スライム用の“秘密兵器”を握りしめる。

そして、ダンジョンへ向かった。


============


代々木ダンジョンに到着した。

まずはリハビリだ。

通常スライムを相手に、感覚を取り戻す。


「おりゃっ!」


棒を振り下ろし、核を正確に叩く。

数日ぶりの戦闘で身体は重かったが、それでもなんとか撃破に成功した。


「……よし」


小さく息を吐く。少しだけ、恐怖が薄れた気がした。

次は三階層。

何体かの属性スライムと遭遇したが、まだ風スライムは現れない。

――そして、角を曲がった瞬間、そいつはいた。


「……っ、風スライム」


心臓が跳ねる。

また死にかけるんじゃないか――そんな考えが頭を支配しそうになる。

だが、僕は首を振った。逃げない。今回は、逃げない。


「……大丈夫。今回は、対策してきたんだ」


震える手で、ポケットから取り出す。


「テッテレー……パチンコ〜」


小さく呟きながら、自分を落ち着かせる。

風スライムは空気を操り、周囲を感知する。近接戦闘はほぼ不可能。

だが――索敵範囲は約二メートルと狭い。

つまり、距離を取れば一方的に攻撃できる。


「いける……!」


狙いを定め、弾く。

――パチン!弾は核に命中。

しかし、まだ壊れない。


「もう一発!」


続けて放つ。――パチン!

今度は、確かな手応え。核が砕け、風スライムは霧のように消えた。


「……やった」


数秒遅れて実感が押し寄せる。


「やったーー!!倒せた!!」


思わず声が出た。前回のリベンジ。そして――トラウマの克服。

胸の奥に溜まっていた重たいものが、一気に軽くなる。


「……いける」


自信を取り戻した僕は、その後も属性スライムを狩り続けた。


============


三時間後。さすがに疲労が限界に近づき、探索を切り上げることにした。


「さて……今回の報酬はっと」


少し期待しながら、買取カウンターへ向かう。


「……一万円か」


初心者ダンジョンのモンスター。

やはり報酬はそれなりだ。


それでも――「ま、いっか」


今日は特別な日だ。

恐怖に打ち勝った日、一歩、前に進めた日。


「……ご褒美、食べに行くか」


僕は少し奮発して、寿司屋へ向かうことにした。


読んでくださりありがとうございます!

ぜひ、ブックマークとポイント評価よろしくお願いいたします!

次回は明日12時更新となります。

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