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俺の災難!

無事だった悠馬は、目が覚めてからいつも通りの陽気でよく喋る元通りの悠馬だった。

しかし、小遣いを3千円も使って買ったものを不意にされ春樹に返させる、と息巻くがそれには時臣は複雑な顔しかしなかった。


 目を覚ましたら白い天井。

 あれ?俺どこにいるの?目を巡らせると唯希が横でスタバのバナナフラペチーノを飲んでいた。

「ずるい…俺にもほしい…」

「あ、悠馬くん目が覚めた?具合どう?気持ち悪いとかない?」

 何でそんなに心配してんの?…え?おれ…

 記憶を辿ると、朝コンビニで春樹に会ってそれから記憶が……

「俺…」

「いいのよ、悠馬くんは何も考えないで。春樹ももう家に帰ったし…あんた春樹に殴られたのよ!今度あったら殴り返してやんなさいよ!」

 殴られた…のか…。確かに頭の一部がズキズキする…気絶するほど殴られる経験は初めてだなぁ…おっかないなあ。

「一応、頭も内臓も何もないみたいだけど、具合悪かったらちゃんと言ってね。面会時間いっぱいまで私ここにいるから」

 心強いと言えば心強いけど…なにか忘れてる気がするんだよな…ん~~

「お腹空いてない?」

 その一言で思い出した

「俺が買ったコンビニの朝ごはん…」

「え?」

 おじさんの分まで買ったから、3千円近くかかったのに!

「やっぱ春樹殴りたい!」

 急に怒りが込み上げてきた!メラメラに!今度会ったら3千円弁償させる!

「悠馬くん朝ごはんから何も食べてないの?」

「そうだよ!朝ご飯買って、帰ろうとしたら春樹に絡まれたんだから。買ったもの返せ」

 そりゃあ腹も減ってるってもんだよ!どこも何ともなさそうだから、なんか食べたいなぁ

「今日って帰れるの?」

「ううん、一晩様子見で入院だって。何でもなかったら明日退院できるから」

「ええ~~?俺災難じゃん~今日塾にも行けなかったし」

 塾の分は私が教えるから、と唯希さんは言ってくれるけどさ…やっぱ朝の買い物が…ううう

「お、起きたか。具合はどうだ?」

 おじさんがきてくれた!うっすらとした意識で、おじさんが俺を覗き込んでるの覚えてるんだよね。

 でもそれ以外はあんまり覚えてないや。

「うん、大丈夫だよ。何ともない。殴られた所がちょっと痛いかな~くらい。今度会ったら殴っていい?春樹!」

 俺のその言葉に、おじさんはちょっと困ったような切ないような顔をした。なに?

「まあ、あいつとは会わない方がいいだろうよ。俺が代わりに殴っといてやるから」

「え~それじゃ気が晴れないじゃん。あ、あと3千円相当のコンビニの買い物!」

「なんだそれ」

 それは唯希さんが説明してくれた。俺がかっかしてるから。

「なんだよ、それ俺の分もあったんだろ。俺が立て替えておくよ。後で俺が春樹から徴収するからさ」

 さっきからおじさん経由でしか春樹に関われないみたいな言い方…。いや、それでいいんだけどさ。今日のあいつちょっと怖かったしな…。

 意識無くしてからの俺がどうだったかは、唯希さんも教えてくれないし。

「元気になったら、今日の話してやるから。今日は大人しく寝てろ。欲しいもんあったら買ってくるぞ」

 セブンのチキンとおにぎりは食べたいかな…今何時だ?部屋の時計は14時を指してる。

「晩ごはんまでまだまだじゃん~ご飯食べたい」

「わかった、じゃあ買ってくるから待ってろな」

 おじさんが優しい…

「じゃあセブンのおにぎりと、チキンと、ヨーグルトドリンク」

 おじさんは苦笑して、はいよ、と言いながら部屋を出ていった。

「それだけ食欲あれば大丈夫ね」

 唯希さんも笑って、ーじゃあまずこれあげようーってプリンを出してくれた。

 本日初の食べ物だー。

 開けてくれたプリンを、ベッドに跨ってるテーブルに載せて、いただきます。

「うん、おいしい」

 やっぱ食べ物は元気にしてくれるねえ。


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