第六話 弔いと決意。
享年20歳…。
深野閃は息を引き取った。
大家
「そうか…深野が…。」
碧飛は脱帽して…動けそうにない…。
赤木
「ああ…深野さんがいなくなったら俺…どうしたら!
どうしたら…いいんだよ!」
岡本
「落ち着いて…。赤木…」
赤木
「落ち着けったってよ!」
岡本
「落ち着け…!落ち着け…!」
自分にも言い聞かせる…。
林碧斗
「あんなに…あんなに強い人が…。
やっぱり俺を守ったときの傷が響いてたんだ…。
俺が…俺が殺したんだ…。」
大家
「いい加減にしろ!」
場が静まる…。
大家
「いま、嘆いて何になる?深野がいなければ、
お前たちは馬鹿らしく前向きにもなれねぇのか!?
深野は何を残した?あいつのことだ!最後まで…
笑ってただろ!それを引き継ぐのが俺たちだ!」
林
「…!」
赤木
「…はい!」
鼻水混じりに
覚悟を決める。
ー正義軍海軍戦艦ー
???
「ボイルさん、あなたが随分大きい傷を
おってるじゃないですか。」
ボイル
「しょうがねぇだろ…。実力じゃ大差ねぇよ。
まだ相手が若すぎただけだ。
お前くらいの歳だったしな…。」
海軍リーダー・ムサシ
「ハヤブサも帰ってきてないっぽいし
空軍は全滅か…。ノハラ…やはり恐ろしいな」
ボイル
「まあ…ノハラの隊長を
倒したのはくそでけぇな」
ムサシ
「そんな怪我があってもあと一匹は
倒して欲しかったですけどね。」
ボイル
「俺に死ねっていうのか?あの場にはもうすぐ
"大家弘之‘’が来るところだった。
万全のコンディションでも負ける可能性の方が高い
やつとやったら殺されるわ。」
ムサシ
「ほぅ。うわさに聞く壱番隊隊長の大家か…。
お手合わせしたいね…!」
ー1ヶ月後ー
葉山
「みな…集まったか!今から発表がある…。弐番隊隊長…深野閃が 先月亡くなった…。
その穴埋め…そして新設する攻撃の壱、速攻の弐、
治癒の参に続き、肆番隊の隊長、副隊長、
そしてメンバーを合計五名きめたい!
それに加えて、弐番隊隊長の空席に繰り上がりで
赤木聡汰。そして赤木聡汰が担当していた副隊長の座も決めたいと思う。つまり、弐番隊副隊長の
座もいれて6名が合格者だな…。」
林碧飛
「肆番隊って
役割はなんなんですか?」
葉山
「やはり今必要なのは
若く攻撃的なやつらだ…!ということで若手育成計画を行う!弐が速攻なら肆は活気だ!
若さを見せろ!お前たち!」
会場には50名ものの志望者が集まっている…。
戦争のニュースでノハラ軍が広まったからなのか
志望者がかなり多い…!」
葉山
「試験は来月行う!しっかり臨んでこいよ!」
ー林家ー
林碧斗
「おかえりー」
林久美子
「碧ちゃん!おかえりー!
元気に帰ってきたねー!」
碧斗
「うん…」
久美子
「どうかしたの?大丈夫?」
碧斗
「せんぱ、…いや大丈夫!めっちゃ楽しかったよ!」
久美子
「そう…ならよかった」
碧斗
「そうだ母さん!
俺幹部になるかもしれない大会に出るんだ!
50人のうちから6人に
選ばれなければいけないんだけど…」
久美子
「大丈夫。碧飛ならできるわ。」
碧斗
「がんばるよ!」
ー夜ー
碧斗
「コンビニでラーメンでも買おうかな…
…?あの人たち何してるんだ?」
???
「俺は、世界を
倒すんだ。ノハラ軍万歳。」
碧斗
「めずらしいな…ノハラ内では戦争にあまり関わろうとしない人が多いのに…。」
山口天月
「私はね…。ノハラ軍の試験を受けるのよ。
肆番隊隊長は私よ!」
俺と同じくらいの歳の女の子が、
ヤンキー三人に囲まれている。
ヤンキー
「ねーちゃん、良いカラダしてるしさぁ。
俺らも手荒いまねはしたくないのよぉ」
山口
「普通にあなたたちきもすぎるでしょ。
パツパツのズボンで、金ぴかのスニーカー?
ノハラの恥じゃない?あなたたちみたいな人が
いるからノハラが戦争に巻き込まれてるんでしょ」
碧斗
「(言い過ぎやろ)」
ヤンキー
「もういいわ。こっちこい。」
山口
「えぇ。私夜は強いわよ」
ヤンキー
「へー。楽しみだ…!」
ヤンキーが
無理矢理少女を連れていく…。
碧飛
「…!これはやばいな助けに…」
ー"月"光ー
碧斗
「…!?はえー…。
月を使っての攻撃か…
これがこの人の戦闘キャパシティか。」
ヤンキー三人の
頭部が取れて息絶える…。
碧飛
「うわ…殺しやがった…。」
山口竜介
「おねーちゃんいいねぇ!」
山口天月
「竜介か…私もやりたくてやってんじゃないのよ…
それよりそこのあなたなにしてるの?」
碧斗
「ばれてましたか…。」
山口竜介
「ねーちゃんとやるきか?こらぁ!!」
ー"魔"差光ー…!
禍々しい雰囲気がする…。
ー天"音"ー
天の音で無に期す…。
碧斗
「お!なんか成功したぞ!イメージしたことが!」
山口竜介
「やべーぞこいつ!!なんだいまの!?」
碧斗
「(うるさいなこいつ使う技も魔とか不吉な技やし、きもすぎる。めっちゃ嫌いやわ。)」
山口天月
「あなたすごいじゃん…見直した!
キャパシティもってるんや!
ただのストーカーやと思ってたけど…」
碧斗
「まあ、参番隊とともに戦闘してたから
俺が強いのはコモンセンスやけどね!まぁどれだけ
マーケットインしてプロダクションを
キャパシティに帰属させれるかよね。」
山口龍平
「ビジネスマンぶってモテようとすんなよ」
山口瑞月
「じゃあ、龍平いこ」
山口龍平
「俺らの下でよければ
肆番隊いれてやるからな!!」
碧斗
「…肆番隊か。」
ー試験当日ー
おいおい…アイツがうわさの…
やっぱそうだよな総隊長の…。
ザワザワッ
???
「騒がしいわね…。」
葉山綾奈
「虫が寄ってきたわ…
弱い…哀れな虫よ。」
第壱章…ノハラ陸上侵攻編
ー"完"ー
第壱章完結…。次回…新設隊幹部試験編へ…