第一話 世界の敵
世界共通の敵…ノハラ。
悪魔と呼ばれる戦士たちが進むは先の見えない光。
本当の正義とは…本当の悪魔とは…。
真実はノハラにある。
孤島…。
我が国ノハラは、
今、大きな局面を
迎えている…。
何者かわからない…。
ブォォォォォォォン…。
世界中が敵になる大事態に…。
世界VS孤島ノハラ…
の戦争が開幕。
世界は彼らをこう呼ぶ…。
"孤島の悪魔"と。
ーU.K.(イギリス)ー
少年
「おかーさん!ノハラがまた悪いこと
したんだって!」
母
「しょうがないわよ。
ノハラの人たちはそういうことしかできないの。
絶対に近づいてはいけないわよそのうち討伐軍が
討伐してくれるわ。」
ーノハラー
いつからこうなったのだろう…
もう境目も忘れてしまうほど
僕らは嫌われている…。
そしてこんな噂まで
出ている…。
"悪魔討伐軍"通称正義軍による
宣戦布告だ…。
これは戦争を意味する。
世界…100億近い彼らと、僕らたった1億人が
闘わなくてはならない…。
(主人公)
林碧飛15歳
「僕は!この部隊に入り世界を倒します!」
面接官
「くそがき!!戦争を匂わせる口振りを
やめろ!!お前は失格だ!!」
???
「まあ、待てよ」
面接官
「い、いやこんな
場に出てこなくても…」
足音が響く…。僕の憧れた重圧感と
正義の音だ…。
ノハラ総隊長・葉山蔵都
「少年…名を教えろ」
林
「はやしあおとって言います…!」
葉山
「ほぉ。いい名前だ。私は総隊長、葉山蔵都だ。
つまりノハラのトップだな!はっ!」
林
「(かっこいいけど明るくて掴めない感じ…
やっぱりかっこいいな…。)」
葉山
「少年、きみの戦闘キャパシティを教えてくれ」
※戦闘キャパシティ=能力
林
「僕のキャパシティは"音色"です。」
面接官
「(嘲笑)…。舞踏会でもやるつもりか…?
大したことないじゃないですかやはり」
葉山
「君はさっきから失礼だな。
頭を使え…。音というキャパシティは
初めて聞いたな…。音の強みは速さだ。
自分に音色を使えるように
なればいわゆる瞬間移動も可能だと私は思う。
使い方によっては、
最強になれるかもしれんぞ」
面接官
「そんな考え方が!
さすが!葉山総隊長!」
林
「瞬間移動か…!」
ワクワクが止まらない…!
葉山
「きみ、この子は採用だ。」
面接官
「やはり能力が
良かったのでしょうか?」
葉山
「それもそうだが彼の一番の魅力は
今の若者にはない"正義感"だ。
世界が正義とうたわれている
今、正義を見失っていない。
この意味の分からん擦り付けをうけたわが国を
想っている…。それも能力のひとつだ。」
林
「正義感か…。
そんなのありますかね?」
葉山
「あぁ。正義は立場によって
違うだけだ。言葉の定義は大抵固定されているが
正義は立ち位置と比例する。
私がノハラ総隊長であり続ける限り
私にとってノハラは正義だ。」
ー数日後ー
林
「さっき合格通知が
届いたけど…こんなところにこいって
なんのようだ総隊長は…。」
葉山
「お!来たな碧飛!」
林
「葉山さんお久しぶりです!
今回は何のご用でしょう?」
葉山
「碧飛のことだから
しっているとおもうが今、ぼくたちは
宣戦布告を近々むかえる。だから、新人を部隊に
いれる取り組みを行っているんだよ!」
林
「はい、知ってはいますが…。
僕はどの部隊に…?」
葉山
「そいつらとあわせるために
今日は呼んだんだ。」
参番隊隊長・亀田直人
「おう、君が葉山さんが
言ってた少年あおとくんか。
よろしく。碧きを飛ぶとかいてあおとか…。
文学的に分析すると…」
副隊長・岡本深雪
「もうそれやめろや
毎回、豆知識だしてくんの
きしょいねん。あ、どうも副隊長の岡本ですー」
林
「(なんか二人とも
こわいんやけど)」
葉山
「彼らは治癒班(参番隊)の方たちだ、碧飛の
教育係となるぞ…仲良くしなさいな…
がっはっはっは!!」
林
「え、」
岡本
「何がえ、だよ!
みっちりしごいてやるからね!ぎゃるぴー!」
林
「ぎゃるぴー?」
亀田
「ぎゃるぴー!とはギャル用語で主に平成初期を
中心に流行ったギャル&ピースの略称です
よね…!でも、文学的に分析すると…」
岡本「ええねんそれ。
お前医学専門の癖に
文学的な思考持ち合わせてるふりすんなよ」
林「なんというか…
変わってる人ですね…」
岡本
「そうなんよ…でも、戦闘のときは
かっこいいんだよ。惚れ惚れしちゃうくらいにね。
前の世界連合軍の南端へのミサイル攻撃を
食らった人たちも彼の医術で全て治したなのよ」
林
「すげぇー!
そんなことできるんだ…」
亀田
「とりあえず夜飯
俺奢ったるから話そうや」
岡本
「やったー!
林くんもいこー!」
亀田
「つきましたー!みなさん召し上がれー!
あ、そこの充電器 さしといて!」
林
「りょーかいです!」
亀田
「ばんばんくえよ!
このおにぎりもからあげくんも
3割引で買ったからね!」
林
「(初対面で
コンビニ奢りきっしょ…)」
ー 一週間後 ー
"We hereby pledge to declare war on the isolated island of Nohara."
(私たちは孤島ノハラに
宣戦布告することをここに誓う)
10月1日。
正義軍、軍隊長スティーブの一言で
大規模な戦争に火蓋が切られた…。
ーノハラ(ローソン)ー
亀田
「このからあげくん
うまない?ホットチリがええよな。
このレタスはなんか草食ってる感じしていややな
うん!そうだよね!草って感じする!
草だけにやばすぎて草」
林「(草の匂いすんの
お前が草吸ってるからちゃうん?)」
"空襲警報、空襲警報です!"
岡本
「…!みんなかくれて!!」
ー防衛"Range"ー
林「…!これが
岡本さんの戦闘キャパシティか…。
空間の切り取り…すごい技だ…!」
亀田と岡本が
音色をほとんど残さず走り出す…。
音速に並ぶ速さ…
亀田「俺は救護にあたる…。
岡本と林少年は
我々の援護を頼む。」
岡本
「りょうかい!」
ーノハラ(学校)ー
生徒
「やばい!!
戦争が始まったらしい!」
ブォォォン
正義軍の空襲…。
生徒
「ぎゃぁぁぁ!!」
???
「おっとと、任せなさい」
???
「私たちがきたからには
もう安心よ」
壱番隊隊長・大家弘之、副隊長・坂田望海
「…ツー
壱番隊現着。」
正義軍幹部は
三名と判明している…。
リーダーであるスティーブに次ぐ
キャパシティの強さ…。その幹部を中心に…
"ノハラ陸上侵攻"が
始まろうとしていた…。
ーノハラ海岸部ー
携帯が鳴る…。
私の一番かわいい
ところに気づいてる♪
弐番隊副隊長・赤木聡汰
「もしもし、弐番隊の赤木だ。」
壱長・大家弘之
「いま俺たち壱番隊が空襲を退けてる…。
いま、海からも敵が近づいてると
葉山さんが言っていた。
弐番隊は、海の艦隊の殲滅に迎え
とのことだ!お前んとこの"あたま小学生"の
隊長にも言っとけよ!」
赤木
「はい。大家さん
ありがとうございます」
赤木
「大家さんはやっぱり
しっかりしてるよなぁ。
ふざけるけどやるとこはやるもんなぁ
うちと交換してくれよ」
弐番隊隊長・深野閃
「いまおーれのこと
言ったのか!
バカにしやがって!
ばか!おしっこ!うんこ!」
赤木
「もう子供だなぁ。
そんな排泄物ばっかりで
攻められても困るんですよ」
赤木
「そんなことはどうでもいいんです!
俺たちは海から攻めてくる敵を殲滅しなければ
らしいです。」
深野
「えーめんどいー!もうやだー!
げろ!胃液!バナナ!」
赤木
「次は上の排泄物で攻めてきたじゃん。
バナナ食べたら消化良すぎてげろ失なって胃液
だけ出てくる話いらないよ。真剣にしっかり
任務をこなしましょう。」
深野
「分かったよ!」
書きかけだった僕独りの物語に
続きをくれたのは君だったんだ♪
赤木
「はいもしもし。」
深野
「(この着信音毎回なんなん
なんでそんな真剣な顔でアイドルソング
流してんの?あと、しっかり
デビュー曲も聞いてるんかよ
月足天音のとこの歌詞で泣きそうに
なるの分かるけど!)」
深野
「聡汰、なんのようだった?」
赤木
「太陽光パネル買いませんかって
電話来たから、是非つけてください
っていっといた」
深野
「あれ買うやつおったんや」
…迫るは正義を名乗るもの。