表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
描き途中  作者: 椎山表裏
1/1

プロローグ




今でもよく覚えている、

10年前の夏、


公園、

この色んな遊具もあり子供がだいたいいつもいるのに今日は誰一人だっていなかった、


あの日はとってもよく晴れて暑くて暑くて、


子供も入道雲もみーんな暑くて家にいるんだろうな


そんなことを思ったことまで覚えている。


彼女がおもむろに草むらから何かを持ってきた、


投げた


近所の高校の野球部の落し物の硬球ボールだった、


私は受け止めて、また投げた、


甲子園を見たばかりでこんな重いものを投げたのかと感心した


それを受け取った彼女は思い切り投げた、

今度は何故か上に向かって、


それは思っていた私がよりもずっと、


高く高く上がり、


長い間上を、空を、見上げていたような気がする、


ボールは空で一旦、ふっと動きを緩やかにしたかと思うと、、


グングンと、

こちらに向かって、急速に近ずいて来る、


それをみるみるうちに吸い寄せられるように、物の見事に、


右上の前歯に激突した、



そして思い切り、欠けた




痛ったい、、当時はどんなリアクションをしたんたっけ、


嫌、でも、この後のこと私は

人生の中で1度も大きな怪我みたいなものをまだ味わっていない私が、10歳の私が、


前歯がかけた、という衝撃的な出来事があった事が、


全く別の思い出に変わる



そんなに出来事がこのとき既に起きていた、



そう、

見上げた空にはボールの他にもうひとつ


不思議な雲が浮かんでいた、

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ