私の彼氏はなかなか言葉にしないのに、何故か? この彼氏の言いたい事が分かる私!
私の彼氏は口数が少ない!
私が何を彼に聞いても? 彼の返事は、“あぁ、うん、そっか。”
素っ気ない返事でもしないよりはマシかと私も挫けずに彼に話しかけた。
まあよく喋る男よりも、無口の彼氏の方が楽なのかもしれない!
なにしろ! 私に話かけしてこないし、殆ど私の言いなり。
私の意見が一方的に決まるのだから、彼は最高だと思う!
・・・ただ彼が何も言わなくても、私は彼の考えてる事が分かるというか?
きっと彼は今、こう考えているのだろうと分かってしまう。
だから彼も私に文句や愚痴を言わないのだ!
彼は優しいが、たまに怒ると凄く怖い!
だから私も彼の機嫌を見ながら、ここは許してくれるだろうと思う事を
彼に言うし、彼の考えている事も分かるからココは彼の言い分を通して
あげようと想うのだ!
『ねえねえ、久? 今度の日曜日、水族館に行かない?』
『・・・・・・』
『今の話、訊いてた?』
『・・・あぁ。』
『行くの? 行かないの?』
『いく。』
『“声が小さくて、聞こえなかった?”』
『行ってもいい。』
『それならそう言ってよ!』
『言った!』
『じゃあー日曜日、水族館ね!』
『あぁ、』
本当に口数が少ないから、何度も聞き直さないと話が進まないじゃない!
はじめっから行くって言ってくれれば、話が終わるのに、、、!
彼は私のちょっとしたイライラに気づいていないのよ!
私は話さなくても分かると言うのにさ。
本当、嫌になっちゃう!
『今日の晩御飯、ハンバーグでいいんだよね?』
『えぇ!?』
『食べたいんでしょ!』
『・・・あぁ、ううん。』
『だと思って、材料買ってきてるから!』
『よく俺が何も言ってないのに分かるよな。』
『なんかわかるのよ、いちいち話さなくても何考えてるかぐらい分かるんだ
から、気を付けておいた方がいいわよ!』
『何が?』
『“例えば? 浮気とかね!”』
『それはないよ、俺は陽菜の事好きだし!』
『人が照れくさい事はちゃんと言葉にして言うのは嬉しいけど......。』
『俺は気にならないけどな。』
『そういうところ、好きよ!』
『・・・そう言われると照れくさいな。』
『変なところで照れるんだね!』
『“俺、変わってるのかもな!”』
『十分、変わってるよ!』
『“でも、いつもありがとう。”』
『・・・う、うん。』
彼の考えている事が分かるのは? いい時もあるし嫌な時もあるけど、
私には彼が一番合うのかもしれない!
ベラベラ話す男よりも、私は口数が少ない男の方が好きだと知ったから
“彼”みたいな男がね!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。