表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

私の彼氏はなかなか言葉にしないのに、何故か? この彼氏の言いたい事が分かる私!

作者: 七瀬







私の彼氏は口数が少ない!

私が何を彼に聞いても? 彼の返事は、“あぁ、うん、そっか。”

素っ気ない返事でもしないよりはマシかと私も挫けずに彼に話しかけた。

まあよく喋る男よりも、無口の彼氏の方が楽なのかもしれない!

なにしろ! 私に話かけしてこないし、殆ど私の言いなり。

私の意見が一方的に決まるのだから、彼は最高だと思う!




・・・ただ彼が何も言わなくても、私は彼の考えてる事が分かるというか?

きっと彼は今、こう考えているのだろうと分かってしまう。

だから彼も私に文句や愚痴を言わないのだ!

彼は優しいが、たまに怒ると凄く怖い!

だから私も彼の機嫌を見ながら、ここは許してくれるだろうと思う事を

彼に言うし、彼の考えている事も分かるからココは彼の言い分を通して

あげようと想うのだ!




『ねえねえ、久? 今度の日曜日、水族館に行かない?』

『・・・・・・』

『今の話、訊いてた?』

『・・・あぁ。』

『行くの? 行かないの?』

『いく。』

『“声が小さくて、聞こえなかった?”』

『行ってもいい。』

『それならそう言ってよ!』

『言った!』

『じゃあー日曜日、水族館ね!』

『あぁ、』








本当に口数が少ないから、何度も聞き直さないと話が進まないじゃない!

はじめっから行くって言ってくれれば、話が終わるのに、、、!

彼は私のちょっとしたイライラに気づいていないのよ!

私は話さなくても分かると言うのにさ。

本当、嫌になっちゃう!






『今日の晩御飯、ハンバーグでいいんだよね?』

『えぇ!?』

『食べたいんでしょ!』

『・・・あぁ、ううん。』

『だと思って、材料買ってきてるから!』

『よく俺が何も言ってないのに分かるよな。』

『なんかわかるのよ、いちいち話さなくても何考えてるかぐらい分かるんだ

から、気を付けておいた方がいいわよ!』

『何が?』

『“例えば? 浮気とかね!”』

『それはないよ、俺は陽菜の事好きだし!』

『人が照れくさい事はちゃんと言葉にして言うのは嬉しいけど......。』

『俺は気にならないけどな。』

『そういうところ、好きよ!』

『・・・そう言われると照れくさいな。』

『変なところで照れるんだね!』

『“俺、変わってるのかもな!”』

『十分、変わってるよ!』

『“でも、いつもありがとう。”』

『・・・う、うん。』







彼の考えている事が分かるのは? いい時もあるし嫌な時もあるけど、

私には彼が一番合うのかもしれない!

ベラベラ話す男よりも、私は口数が少ない男の方が好きだと知ったから

“彼”みたいな男がね!



最後まで読んでいただいてありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ