情報収集しました。
さあ、情報収集だ!
・・・といっても赤ん坊のいける範囲なんてたかが知れている。
この部屋の中や、ライリーと話をするくらいしか情報源はない。
でも、それだけでもわかることもある。
まず、この世界には魔法が存在するということ。
カサカサ・・・・・
「アイス!!」
部屋の隅に現れた黒光りするイニシャルG氏は
突如現れた氷の塊に押しつぶされてしまいましたとさ。
・・・いや、過剰じゃない?
魔法ktkrとかいう感情がどっか行ってしまったんだけど。
「ふう、ジェイド様すみません。すぐ処分してしまいますね!」
「ウィンド!」
わお、いい笑顔・・・
風吹いてるわ・・・G氏氷ごと吹き飛ばされてんじゃん。
・・・まあとにかく、ライリーは割と日常で魔法を使う。
夜は光の玉を出して明かりにしてたし、そんなに珍しいものではないらしい。
それとお父様、お母様は割と忙しい人のようだということ
お父様たちはあまりこちらに来ることはない。
ライリー曰くうちの家はこの地域では
名の知れた豪族であるらしく、お父様たちのもとには毎日来客が絶えないとか。
そして、お兄様、お姉さまが一人ずついるということ
お兄様はハーシュ、お姉さまはエリザベスというそうだ。
お兄様は5歳、お姉様は3歳で、
お兄様は跡取り息子としての、お姉様は淑女としての教育に忙しいらしい。
ただ、毎日こちらに来ては話かけてくれているので
兄弟の愛情は感じる。
ただ・・・、両親の話題になると二人とも困った顔をする。
両親にかまってもらえなくて寂しいって
いうのもあるかもしれない。
俺?俺は30のおっさんだからな。
お仕事頑張ってくださいですよ、寂しくはないかね。
まあそんなこんなで多少問題はないといえないまでも
表面的には穏やかに生活している。