赤ん坊に転生したようです。
連載始めました。
のんびりペースになりますが更新していこうと思います。
(・・・?)
なんだろう、中世の屋敷?風な木の壁が見えている。
これは天井?かな、何が起こっているのか・・。
終電を逃すまいと必死で走り、
満員の社畜たちに囲まれて
最寄り駅について
近所のコンビニでビールを買う。
佐藤次郎(30)の生活はいつもこのようなものだった。
新卒で入った会社のブラックさに耐えながら
人生を送っていた。
その日もいつもと同じくビールを飲み、
明日のために寝ようとしていたはずだったのが・・・
なぜに目を開けたら中世の屋敷にいるのか。
しかもなんか動けないし、誘拐?
「あ、ジェイド様起きられましたかね?」
ジェイド様?誰?え、俺か!?
メイド服を着た若い姉さんが俺を抱きあげる。
え、抱き・・?何か軽く持ち上げられたけど?
抱き上げられたときに見えたのはメイドの顔
なんか・・・かなり毛深い・・でもふさふさで気持ちよさそう。
ライオンの毛みたい。
「あら・・今日は泣かれないですね?慣れてきたってことでしょうか。」
ちょっとうれしそうにしてる。
泣く・・・のか・・・赤ん坊・・・?
いや、赤ん坊・・・?になってるよね!!
「・・・ふぇ・・・?」
口からは声にならない声が出るだけだし
これはあれか、よくある”異世界転生”ってやつか
えー、どうしよう・・・。
--------------------------------------------
・・とりあえず現状を整理してみよう
俺はベビーベッドに寝ていて、どっかの家の赤ん坊になってしまったようだ。
このベビーベッドも木製。
とにかく、硬い、痛い。
この世界の赤ん坊はこれで平気なのか・・?
まあベッドに関する文句はおいといて
「俺はなぜか異世界転生して赤ん坊に生まれ変わってしまったようだ!」
なんてラノベとかではよく見る展開だけど実際に起こるとなぁ・・・
辛い!辛すぎる!
赤ん坊だからほんとに何にもできない!
食事も移動も全部誰かの介助がいるのよ!!
もうね、いままで社畜だったけど体は自由だったわけ!
これがもう、不自由すぎて・・・・・
でもまあ、なんでか人生をもう一度もらえたので、
ジェイド君の人生をもう一度頑張ってみようかと思います。