星の光を
うんと昔、若い女が死んだ。
彼女の恋人はとても悲しんだ。
彼は女の死を受け入れることができず、魔女を訪ねた。
「死んだひとを蘇らせるにはどうすればいい?」
男は魔女に聞いた。
すると、魔女はこう答えた。
「空よりも高いところに 行きなさい。
女の亡骸に 星の光を直接あびせなさい。
星の光には 死者を蘇らせる力がある。」
男は船を探した。ただの船ではなかった。
宙を浮かぶ船だった。
恋人の亡骸を 船に乗せ
星のそばまで行こうとした。
しかし、いくら探し回っても
そのようなものを見つけることはできなかった。
死者を蘇らせることよりも、難しいことだった。