第3話 紫崎家の屋敷にて
あの後、飛べない元黒と藍田に合わせて歩いて移動した4人は、無事G級小鬼ダンジョンを踏破し、緑川は自宅へ、紫崎と元黒、藍田は紫崎家の屋敷へと向かった。
「お、お邪魔します」
大きい屋敷に委縮した藍田はこわごわと門を通り、家の中に入る。リビングに移動すると、七海がテレビを見ていた。
「あ、美咲ちゃんおかえり~って、あれ!?お客さん?ちょ、聞いてないって!」
「言っていませんからね。」
「こんなだらしない姿見せたくなかったんだけど!」
「あ、藍田さん、こちら、私の家庭教師の汎蔵 七海ですわ。」
「ぼんくら・・・えっと、七海さんですか。よろしくお願いします。それと、千春でいいですよ?」
「そうですか?では、千春さんとお呼びいたしますね?私のことも美咲と呼んでくださいませ?」
「はい。わかりました。美咲さん。」
「もっと砕けた話し方でかまいませんのよ?」
「う、うん。わかったよ。美咲ちゃん」
「よろしいですわ!」
「お嬢様がた、夕食の準備ができましたので、食堂へ移動なさってください。」
「はーい」
「食堂もあるんだ・・・」
「とっても広いんだよー」
「七海、お前が誇るな」
「いーじゃーん」
「まったく・・・」
「えっと、お二人の関係性って・・・」
「あ、兄妹だよ~姓が違うのは、元黒が名前捨てるときに私も姓だけ紫崎ちゃんに決めてもらったんだー」
「そういうことだったんですね。」
「料理が冷めてしまいますので、続きは食事をしながらでお願いします」
「あ、ごめんなさい」
3人は移動し、紫崎の手伝いをする必要がなくなった元黒も含めた4人で夕食をとることになった。
「ん!これ、おいしい!食べたことない!」
「鮮色ダンジョンでとれる牛型モンスターの肉ですね。ちょっと一狩りしてきました。七海が」
「え?七海さんも強いんですか?」
「んー?まぁ、ほどほどに?元黒よりは100くらいレベル下だよ」
「えっ?そんなに高かったんですの?元黒より100くらい下って、300超えてるではないですか。」
「うん、まぁ、350くらい?」
「なんで家庭教師をやってくださっていたのか分からなくなりましたわ・・・」
「ん~?元黒がいるから?」
「それについて考えるだけっ無駄です、お嬢様。食事を楽しみましょう」
「はぁ~い」
「・・・鮮色ダンジョンの牛肉って、B級の?」
「そうで~す。すごいでしょ」
「は、はい。もう。とてもすごいです」
「(`・∀・´)エッヘン!!」
「七海、黙って食え」
「はーい(´・ω・`)」
「あ、あはは・・・」
4人は楽しく食事を終えた。
食事を終え、紫崎と藍田は一緒に風呂に入ることになった。
「こっちが大浴場ですわ!いつも一人で入るときは小さい浴場で済ませているから、ここに入るのは久しぶりですわね・・・」
「はぇぇ・・・お風呂が2か所もあるんだ。すごいねぇ・・・」
藍田は普通に手を使って、紫崎は器用に念動を用いて服を脱ぎ、シャワーを浴びる。
「えいっ」
紫崎がお湯を藍田にかける。
「うわ!美咲ちゃん、びっくりするじゃん!」
「えへへ、こういうことを友人とやってみたいと前から思っていたのですわ」
「全く・・・仕返しだ!えい!」
「きゃ!水はやめてくださいまし!冷たいですわ!」
キャッキャッと騒ぎながらも体を濡らし終えた二人は、髪を洗うことにした。
「これがシャンプーですわ。」
「ん。これね。えい!」
「わっ!」
藍田が手にシャンプーを乗せ、紫崎の髪にかける。
「洗ってあげる。手使わずに髪きれいに洗うのは大変でしょ?」
「う・・・では、お願いしますわ」
洗いながらも、会話は続く
「いつもはやっぱり七海さんにやってもらってるの?」
「いえ、元黒ですわ。七海はほんとに勉強と戦闘以外はポンコツなので、髪を任せたら痛い思いをすること間違いなしですわ。だから本人はあんなに短くしてるのですから」
「あー・・・え?じゃぁ、元黒さんに?」
「え、えぇ。少し恥ずかしいですが、前までと違って髪だけですから、大した問題では・・・えぇ、問題ではありませんわ」
「あぁ、そっかぁ・・・メイドさんとか雇わないの?」
「昔は雇っていたのですけれど、1年ほど前から雇うのをやめたのですわ」
「あ、そうなんだ。はい、シャンプー終わり。私も洗うから体洗って~」
「わかりましたわ。」
しばし無言で藍田は髪を、紫崎はタオルを使って体を洗う。
紫崎が先に洗い終え、
「髪のお礼に体を洗って差し上げますわ」
「うぇ?い、いいよ。だいじょぶだいじょぶ。自分で洗えるから」
「私がやりたいのですわ!さ、遠慮なさらず!」
「う、わかった・・・」
「まずは背中から行きますわね~」
タオルを用いて、優しく背中をこする。
「次は前行きますわよ~」
「ひゃっ、くすぐったい!」
「あら?もうちょっと強く・・・次、下行きますわよ」
「ぁ、ちょ、まって」
「えい、ですわ!」
「ん!」
「うふふ、いい感じですの?」
「ぁ、ふぇ、ぅ」
「返事してくれないとわかりませんわ?先ほどみたいにくすぐったいのであれば、もうちょっと強めがいいのかしら?」
「ん!あぁん!あっ!」
「あ、あら?私、何が間違っていたのかしら。ど、どうしましょう。失禁してしまいましたわ・・・」
「と、とりあえず足洗って、流しましょう・・・」
「ど、どうしましょう・・・失禁してから目を覚ましませんわ・・・」
「はっ!」
「あ、目を覚ましましたわ!その、申し訳ないですわ。加減がよくわからず・・・」
「あ、いや、その、うん。いいよ。ただ明日からは前は自分で洗うよ。」
「そうですの?本当に申し訳ないですわ」
「申し訳ないと思うなら醜態を忘れてくれるのが一番うれしいかな。」
「醜態・・・?」
「んー・・・えっと、わからない感じ?そっかぁ・・・じゃぁ、今日の夜寝るときに何で私があぁなったか教えてあげる」
「は、はぁ・・・わかりましたわ。体が冷える前に湯船につかりましょう?」
「ん。言質摂ったからね」
片方は怪しい光を目に浮かばせていたが、二人は湯船にゆっくりとつかり、体を温め、風呂から上がり、紫崎の葡萄ジュースを分けてもらい、歯を磨き、寝る準備を整えた。
これから寝ることも元黒に伝える
「申し訳ありません、まだ部屋の用意ができておらず・・・」
「あ、元黒、今日は一緒に寝ますわ」
「さようですか。承りました」
「では、行きますわよ、千春さん」
「はーい美咲ちゃん」
寝室に入り、とても大きなベッドを見て、藍田は目を見開く
「わぁ、とってもおおきいねぇ・・・」
「大きいだけじゃなく、ふっかふかですわ!」
そう言い、紫崎は藍田を押し倒すような形でベッドに倒れこむ。
「あ、ほんと、ふっかふかだ。」
「でしょう?ところでお風呂で言ったいたこと、そろそろ教えてくださりません?」
「あー、うん。えぇとね、実践形式、というか、再現したらわかると思うから、脱いで横になって?」
「?わかりましたわ。」
紫崎はためらいもなく脱ぎ、横になる。
「んじゃ、まず、やさしーく」
そう言い、手で軽く上半身をなでる。
「で、その後、少し強めで」
少し強めで、擦る。
「んっ」
「あはっ。じゃ、次はこれをゆっくり降ろしていく」
「んぅ・・・」
「で、間に挟んで、軽く前後させる。」
「ぁ、はぁ・・・」
「で、少し強くする」
「ふぇ、ぁ」
「で、最後に」
そう言い藍田は顔を近づけ
「はるふおひへ」
「ん!」
「にゃめ」
「あぁ!」
「上げる。」
「んんー!」
「あは、気絶しちゃった。」
しばらくたち、紫崎が目を覚ます
「はぁ、はぁ、あれは、どういう・・・」
「んふふ。何があったのかは、よーくわかったでしょう?」
「え、えぇ。申し訳ないことをしましたわ」
「んー?別に、いいんだよ?ね。今度は、美咲が私に、ね?」
「ふぇ!?」
夜は更けていく
夜23時ごろ、二人はなぜか疲れて、抱き合いながら眠りについた。
「七海、ちょっとダンジョンに行ってきたいのだが・・・」
「元黒、私が先よ。全く、こういう時はステータス上昇の影響がつらいわね。聞こえて悶々としちゃうわ」
「あぁ、普通の会話くらいなら聞こえないが、あそこまで大声だと、な。」
「まぁ、ダンジョンでこの気持ちを戦闘欲求に昇華して発散させて来るのは私が先よ。」
「はぁ、しかたないな」
「ありがと、おにーちゃん」
「やれやれ。」
気持ちを高ぶらせたまま七海はB級鮮色ダンジョンの50層に転移し、フロアボス相手に存分に力を振るい、気持ちを発散した。
「だぁー!ぜんぶ!聞こえてるんじゃあ!」
美咲は待っている元黒のためにも迅速に帰宅した。
「やっぱりこういう時は運動に限るわね」
「だな。俺もちょっと行ってくる。屋敷の守りは任せたぞ」
「はーい。いてら~」
気持ちが収まらぬまま元黒はA級鮮色ダンジョン150層に転移し、フロアボス相手に存分に力を振るい、気持ちを発散した。
「ついこの間まで体洗ってたから鮮明に浮かぶ!煩悩、消え去れ!」




