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序章

            西暦2015年1月1日UTC 00:00

「はぁ~い♪今よりこの時空の管理者となった****ちゃんだぞ☆彡」



「え?名前が聞き取れない?仕方ないなぁ・・・これだから肉体に縛られた下等知的生命体は・・・」


「まぁ、****ちゃんはとーってもやさしいので、君ら下等知的生命体にも聞き取れるような名前を付けてあげる!私ったら、やさしすぎ♡」


「あらためて、この時空の管理者となったリズちゃんだぞ☆彡」


「この時空は下等生物ばっかりだから、やさしいやさしいリズちゃんが進化のチャンスをあげちゃうぞ☆彡」


「今からこの時空にはレベルとスキルが実装されます。とくべつに時間は下等生物たちの基準に合わせてあげる☆彡」


「レベルが1000を超え、特定のスキルを保持していれば、私たちと同じ精神生命体になれちゃうのです☆彡」


「でもでも、みーんなレベル1だったら、レベル上げるの大変でしょぉ?」


「だから、24時間後、この時空に試練所をつくっちゃいます♪」


「簡単な試練所ばっかりだったら、成長できないし、難しい試練所ばっかりだったらいっぱい死んじゃうよね☆彡」


「なのでやさしいやさしいリズちゃんは日本っていう下等生物の集団のサブカルチャーをモデルにして、難易度別の訓練所・・・うん、ダンジョンでいっか。

をいーっぱい作ってあげます☆彡」


「一番上がS級で金色!銀色のA級、銅色のB級、赤色のC級、橙色のD級、黄色のE級、緑色のF級、青色のG級、藍色のH級、紫色のI級まで作ってあげちゃう☆彡」


「でもでも、せっかく作った試練所にだれも入ってくれなかったら悲しいから、ペナルティも用意するよ☆彡」


「2月までに何もしなければ、Fは2日、Eは4日、Dは8日、Cは16日、Bは32日、Aは64日、Sは128日で中からモンスターがあふれてきます!

G~I級はペナルティなしにしてあげる!しかもI級ダンジョンはモンスターが攻撃してこないよ!リズちゃんってばやさしい!」


「でもでも安心して?中のモンスターが1匹かられるごとに溢れるまでの制限時間が1時間増えるよ☆彡」


「まぁ、決まってる時間より多くにはならないけどね☆彡」


「それと、15年以上生きた知的生命体はステータスっていうか念じるだけでステータスを開けるようにしてあげちゃう☆彡」


「ステータスには固有番号、初期スキル、ダンジョン分布マップ、各種ランキング表が書いてあるよ☆彡」



ステータスの例


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


Name)

Sex)精神の性別

number)12桁 ダンジョン発生後存在している知的生命体に割り振られる

Lv)

Rank)存在の格 2つ以上の差がある場合は原則攻撃が通じない

Party)組んでいるパーティー 所属していない場合はemptyと表示される

Pro)progress 進捗 どの級のどの階層まで到達したことがあるかを示す

HP)ヒットポイント モンスターの攻撃を肩代わりしてくれるエネルギー

MP)マジックポイント 魔法を使うのに必要なエネルギー

SP)スキルポイント スキルを使うのに必要なエネルギー

Atk)物理攻撃力

Vit)物理防御力

Tec)物理技術力

M・Atk)魔法攻撃力

M・Vit)魔法防御力

M・Tec)魔法技術力

Agi)移動速度

Stm)行動体力

ECL)Equipment Condition Levelつまり装備条件レベル 装備する条件に関与

Luck)幸運 ドロップアイテムに関与 1~100のどれかで固定

Skill)保有スキル


【ランキング】

【マップ】


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「Atk~Stmのステータス値はI~A,Sとそれぞれの±であらわされるよ☆彡」


「運なんて言うランダム要素に未来をゆだねるのは嫌だろうし、ルーレットで押してスキルの数とランクを決めさせてあげる☆彡」


「最大数は10で、ランクは☆1~☆5だよ☆彡」


「まぁ当然、スキル数が多くなればなるほど、星が多くなればなるほどルーレットの面積は小さくなるけどね☆彡」


「そして、銃火器とかいう道具はC級以上には効果がありません!」


「なのでスキルを使ってダンジョンを攻略していってね!」


「それと、ダンジョンは霊脈に沿ってできるから、分布はバラバラだけどあきらめてね☆彡」


「ダンジョンは最深部にいるBOSSを討伐するとHPがゼロになったときと同じく入口付近の広場につながる小部屋にワープできるよ☆彡」


「そのほかにも、10の倍数の階層をクリアしたらそこに転移できるようになるよ☆彡」


「ついでに、下等知能生命体同士で数減らされたらつまらないから、国家の許可のない領土・領海・領空にはいれなくしちゃいます!当然、戦争もできません!」


「争うなら、ダンジョンでどこまで行った人が何人いるかで争ったらどうですかぁ?全力をもって攻略してください!」


「それと、わかりやすいように見ようと思うだけでHPバー、MPバー、SPバーが視界に出るようにしてあげたよ!リズちゃん有能☆彡」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


これは、数多くのダンジョンが生じた日本の中でも特にダンジョンが多く生じた地域に去年から設立されたダンジョン特区、そのうちの鮮色区と呼ばれる地域にある鳥野高校1年3組、通称ダンジョン課の初めての授業風景の一部である。


「あー、今年教員免許を得てこの高校で働くことになった担任の神名だ。1年間よろしく。


まず、この組、3組は通称ダンジョン課と呼ばれている。その理由としては、この組に配属された理由が合計星数20を超えている特殊入学者のみが集められたクラスだからだ。

で、俺が新米にもかかわらず担任になった理由が役職持ちではない教師の中で最も強いからだ。

ダンジョン攻略専攻クラスで生徒よりも弱かったら話にならないだろう?


ダンジョン突入資格を持っているからには当然知っているだろうが、高校の最初の授業はこれを行えと国に言われているのでやっていくぞ。


その日その時、人々はなぜかすべて目が覚め、あのうざったらしい声を聞かされる羽目になった。


お前らは資格持ちだから内容については省略する。


まず、この直後についてだ。


どの国籍、言語の者もこの言葉が聞こえたという異常事態に、各国首脳陣は頭を悩まされたが、24時間経過し、実際に出現するまで対応のしようがない。

可能性は低いが、集団睡眠であった可能性もある。

24時間が経過し、突如謎の空間の切れ目が出現して初めて、あの謎の声は事実だと各国は認めた。まぁ一部の国はそれでも信じなかったわけだが。

幸い、すべてのダンジョンが陸上に生じたため、陸軍による攻略をするという選択を各国はした。





まぁ、日本以外は、だがな。





この時の首相が言い放った言葉がこれだ


『霊脈に沿ってできるから分布はバラバラなどとリズとやらが言っていたが、日本にばかりできているではないか!我が国で大量発生など、どんな悪夢だ!』




そう、知っての通り、日本にはやたら多くのダンジョンが生じた



また、そのあと秘書が

『マップに付随していた国別ランキングが事実だとすれば、世界に20480個生じたI級の内10240個、10240個生じたH級の内5120個、

5120個生じたG級の内2560個、2560個生じたF級の内1280個、1280個生じたE級の内640個、640個生じたD級の内320個、320個生じたC級の内160個、

160個生じたB級の内80個、80個生じたA級の内40個、40個生じたS級の内20個、が日本国内に生じました。世界に生じたダンジョンの半数が日本に生じたようですね』

といった直後、首相は頭を掻きむしりながら

『改めて言われんでも見てわかっておるわ!悪夢といったからと言って現実を突きつけるのをやめろ!』

といったらしい。


だからあの首相は禿げてるのかもな。


この異常な数を自衛隊のみで攻略することは不可能であると考えられた。

まぁ、総勢20万かそこらしかいないのに約2万のダンジョンの封鎖と溢れる可能性がある約5000のダンジョンの攻略を行うだなんて不可能だわな。


よって日本国において、10日という異例の速さでダンジョン法が成立した。それまでの間日本のダンジョンは自衛隊の人らが3人体制3交代で封鎖を行った。


8時間立ったままってぞっとするよな。


このダンジョン法は、各ダンジョンに入る許可が下りたものにダンジョン突入許可証明書が発行され、ダンジョンに入ることが可能

かつ、許可持ちに限って銃刀法を無視できるというものであるが、

日本国籍を持っているかつ、犯罪歴がない18歳以上であればで許可が下りる上、15歳以上18歳未満でも保護者の許可さえあれば許可が下りる。

ま、F級ダンジョン以上に入る場合は、その前の級の最深部に行きステータスに攻略証明が刻まれていなければ入ることはできないがな。


謎の力により戦争が起こることはないが、犯罪を犯すことは可能なため、ダンジョンはすべて国が管理し、把握していない高ステータス者を誕生させないよう管理することとなった。

また、冒険者登録をしたものが犯罪を起こした場合、通常より罪が重くなることになった。

役所にて登録した者のステータスに刻まれている番号が情報端末に記され、自衛隊がダンジョンの入り口に立ち、証明書を機械を用いて読み取り、表示された番号と表示されたステータスに刻まれている番号が一致していれば入口から常人より最低でも2ランクは上の自衛隊が避け、入ることが可能になる。

入口を背にして立っているというのはダンジョンがあふれる危険性を考えればあり得ないと思うかもしれないが、マップ上のダンジョンをタップすると『あと〇〇日と〇時間で溢れます♪』と書いてある以上確実な手段だ。

まぁ、これが正しい保証は存在しないが、今までこれに反してあふれたことはないのでな。

そして当時自衛隊が担っていたこのダンジョンの出入りを現在管理しているのが魔法省ダンジョン課、通称冒険者ギルドの職員たちだ。



次に、ダンジョンについてだ。

各級のダンジョンでは基本的にその級のモンスターしか湧くことはないが、BOSSのみまれに1段階上のモンスターの場合がある。

いまだ観測されたことはないが、S級ダンジョンのBOSSにおいてそれが発生した場合、そのモンスターはX級モンスターと呼称される。

X級モンスターがあふれて出てきた場合、人類が存続できるか怪しいと言われている。


そこの左から二番目の列の前から三番目のお前、そう、お前だ。

お前、今までの説明を聞いてダンジョンに入りたいと思ったか?


その通り。常識ある人間がただ危険なだけの場所に入ることはない。

よって、今この時代多くの人がダンジョンに挑んでいることには理由が2つある。


理由の1つ目はダンジョンはそこまで危険じゃないということだ。

ダンジョン内においては、HPがゼロになると初期獲得スキル以外のスキルレベルが1下がり(レベル1の場合は消滅し)、レベルが10下がり(10以下の場合は死亡する)、ダンジョン入口の広場につながる小部屋に排出されるのみだ。

そのため、相手が攻撃してこないI級ダンジョンでレベルを10以上にしてあれば死の危険は存在しない。


理由の2つ目が獲得できるスキルやステータスだ。

初期にルーレット次第で1~10個スキルが獲得できる。この時獲得したスキルによっては、E級程度までは無双できてしまう。

ちなみに、HP、MP、SPを除くステータスはレベルが上昇しても上がらず、スキルの獲得やスキルのレベルアップでのみ上昇する。

まぁ簡単に言えば、強いスキルを多く持っている奴が強い、ってことだな。

スキルにはいくつかの種類がある。

まず、レベルが存在するかしないかで分けることができる。

レベルが存在するスキルは2種類存在する。

1つ目がアクティブスキル。自分の意志によって発動するスキルだ。まぁ主に魔法や剣術などの術系や強化系、何かの一部を自らの体として展開する展開系のスキルだな。

2つ目がパッシブスキル。自分が意志するしないにかかわらず発動するスキルだ。耐性系や察知系、視系のスキルだな。

これらのスキルは何度も使うことで熟練度が上昇し、レベルが上がる。この熟練度の上昇には個人差があり、才能によるものではないかといわれている。

レベルが存在しないスキルは3種類存在する。

1つ目が入手した時からレベルが存在しないエキストラスキルだ。魔力操作や気力操作などの力を操作するスキルがここに含まれる。

初期のルーレットでは星5でのみ出現する。

2つ目がパッシブスキルが進化したエボリューションスキルだ。パッシブスキルがレベル10になると勝手に変化する。無効系、把握系だな。

これも初期のルーレットでは星5でのみ出現する。

3つ目が、レベルが500を超えていて、特定のまとまりがあるスキルが5つあった場合にそれらをまとめて生じるミソロジースキルだ。

これについては所持者が少ないためよくわかっていない。

何なら持っている奴だってよくわからないまま使ってるぞ。


おいそこ、笑うな。

冗談じゃなく事実だぞ。


で、理由の3つ目がダンジョンでえられる利益の大きさだ。


あー、授業中だ、騒ぐな。あ?理由二つって言ってなかったかって?聞き間違いじゃねぇか?


日本でダンジョンに関する法が成立するまでの間に各国の軍や自衛隊がダンジョンに潜り、魔石やドロップアイテムと呼ばれるものが得られた。

それらが有用かつ換金可能となったため、人々はダンジョンがあふれるという災害を防ぐという大義名分のもと、ダンジョンに潜るようになった。

魔石は火をつけると燃焼し始め、保有魔力量によって燃焼時間が異なるが、二酸化炭素を排出しないため、火力発電に用いられることとなった。

燃焼するが二酸化炭素を排出しない理由としては、魔石は固形化した何らかのエネルギーであり、それが直接熱エネルギーに変換されているという説が最も有力だな。

まぁ、火力発電に用いることができる為、1000魔力を超えない魔石は政府の魔法省ダンジョン課管轄の買取所、俗称冒険者ギルドで1魔力あたり10円で買い取られる。

保有魔力量はI級ダンジョンのBOSSが確定でドロップする内蔵魔力測定器により測定されるため、偽装は不可能である。

(魔石の保有魔力量 I級:1~2 H級:2~4 G級:4~8 F級:8~16 E級:16~32 D級:32~64

          C級:64~128 B級:128~256 A級:256~512 S級:512~1000 X級:1000~)

ドロップアイテムには、スキルを獲得できる玉、俗にスキルオーブと呼ばれる物や回復薬、俗にポーションと呼ばれる物、

科学では説明のできない事象を発生させる道具、俗にマジックアイテムと呼ばれる物があり、それらを求めて、人々はダンジョンに挑み続ける。

簡単に言えば、高校生がバイト感覚でダンジョンに挑む、ということが起こっている。


この続きはステータスについて詳しく説明していく。俺のステータスを使って説明しよう。わかりやすいのでな。



―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


Name)Kamina Vidofnir

Sex)♂

number)815012612753

Lv)523

Rank)12

Party)Yggdrasill

Pro)S級60層

HP)1723

MP)1723

SP)1723

Atk)C+

Vit)S-

Tec)C-

M・Atk)A-

M・Vit)S+

M・Tec)B+

Agi)D+

Stm)D+

ECL)23

Luck)80

Skill) Vidofnir{炎熱無効(Vit,M・Vit)

         ☆4風魔法Lv10(M・Atk,M・Tec,)

         翼展開Lv7(Tec,Agi)

         光魔法Lv4(M・Atk,M・Tec)    

         魔力視Lv2(M・Atk,,M・Tec)}Lv33

    ☆5魔力操作(M・Atk,M・Tec)

    ☆4槍術Lv10(Atk,Vit)

    ☆3弓術Lv10(Atk,Tec)

    ☆3身体強化Lv10(Atk,Stm)

    ☆2電気耐性Lv5(Vit,M・Vit)

    空間把握(Vit,Agi)(←空間察知から進化)

    刺突耐性Lv3(Vit,M・Vit)

    斬撃耐性Lv3(Vit,M・Vit)

    重力属性魔法Lv5(M・Atk,M・Tec)    

    魅了無効(Vit,M・Vit)

    打撃耐性Lv5(Vit,M・Vit)

    衝撃耐性Lv5(Vit,M・Vit)

    短剣術Lv4(Atk,Tec)


【ランキング】

【マップ】


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


お前らは全員資格持ちだ、各ステータスがどのようなものかは知っているから説明は省略する。

よってスキルの説明からだな。

まず、星がついているものはルーレットで得たスキルだ。

星がついていないものはダンジョンで拾った。

次に、ミソロジースキルという特殊なスキルについてだ。

ミソロジースキルはレベルが500を超えていて5つの特定のスキルを持っている場合生じるんだが、同じするを持っているにも関わらず、

別なスキルによる異なるミソロジースキルを得たという事例が存在するため、よくわからん。

次に、お前らも知っていると思うが、スキルをタップするとそのスキルがどのステータスに効果を及ぼしているのかとそのスキルの熟練度が表示される。

それをよく見て、上げたいステータスに影響を及ぼすスキルのレベルを上げることが重要だ。


本来であれば、このあと各自の獲得したスキルやそれにより上昇したステータスを確認するために校庭に移動するのだが、お前らは資格持ちだからもうわかってるだろ?

ということで省略する。


良し、これで今日やるべきことは終了だな。今は・・・9時か。下校時刻には少し早いが


・・・あん?3時間は少しじゃないって?気のせいだろ。俺はこの後寝るという大事な仕事があるんだ。


以上で最初の授業を終了する。解散。速やかに下校せよ。



...zzZ


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