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詩集『曲解』第八十六部
詩集『曲解』
第八十六部
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暗夜行路はヤバいんだって、日本文学の頂点だって、近代文学の最高峰なんだって。
ー難しいのは、捨てちまうたちだから、分かんねえと言えば、怒られるだろう。
そうだよ、小説の神様が書いたって言うんだからね。
ーそれにしても、誰にも頼らない姿勢は、崇拝の念を持つことを許される。
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許される、揺さぶられる、憂鬱になる、言葉と、意識の、伝達模様だ。
ー地獄に行きたくない、それだけ、ならば、現世で、地獄体験をしておこう。
何、そうすりゃ、二度目の地獄はないだろう、神も無慈悲ではないだろうか。
ー分からないぞ、神の傍で隠れている、悪魔の、そのデーモンの、仕業の、シワザ。




