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エピローグ 楽園はここに


 ティルダが結婚し、数年の月日が経ったある夜、王都屋敷には客人が来ている。ティルダの父とは今までも夜会等で顔を合わせる機会はあったが、直接屋敷に招くのは初めてだった。侯爵夫人としてきちんと対応し、肩書に相応しく振る舞う姿を印象付けようとそれなりに気を張り詰めていた。

 自分の子供、息子のキリルと引き合わせるという大切な目的があったのに、困った事に当の本人はここ数日、ひどくご機嫌斜めであった。自分の要求が通らないと、泣き喚いて床を転がった。一緒にお風呂に入れた後、ティルダが身支度を急いでいる間にも不貞腐れた様子である。乳母と手の空いている女性使用人達が気の引くものを手に囲んで、なんとか宥めていた。


「キリル様、最近一体どうしちゃったんですか!?」

「ほらほら玩具ですよ、絵本もたくさん用意してあります!」

「……さあキリル、今日がどんな一日だったとしても、これだけは言わなければベッドには入れません」


 ティルダが寝る準備を終えて子供を抱き上げると、納得した様子で使用人達に一日面倒を見てもらったお礼と、おやすみなさいの挨拶を口にした。普段は良い子なのである。こうなってしまった原因についてはなんとなく察していて、何度か似通った話を耳にした事もあった。しかし自分の子供に実際に起きてみると、幼子の感受性の鋭さには驚くばかりである。


「母上、『輝きの楽園』はどこにあるのでしょう?」

「ふふふ、ベッドの中からも辿り着く事ができますよ」

「本当ですか!?」


 大きなベッドでいつも通りに本を読んでやり、頃合いを見計らって声を掛けると、いそいそと中に潜って見えなくなった。その様子を眺めつつ、背もたれにしていたクッションの位置を動かして、寝る準備を整える。

 シーツの上から優しくぽんぽん叩いているうちに、寝室の外で従僕らしき幾人かの足音が微かに行き来した後、屋敷の主が戻って来た。ティルダの目配せに軽く頷き、すやすや寝息をたてはじめたキリルを起こさないように、そうっと上手くベッドの中へ身体を滑り込ませた。慣れたもので、子供が目を覚ます事はなかった。

 

 結婚して以来、レスターが自己申告した放浪癖とやらは相変わらずで、外出から屋敷に戻るのは夜中や明け方になる事もある。義妹のトリーはその度に結婚したのに朝帰りだなんて、と苦言を呈するが、ティルダは仕事なので仕方ないという判断である。別に妻としての立場が揺らぐわけでもないのだから。

 逆に言えば彼は一人になりたい時は外で過ごし、屋敷にいてくれる時はティルダが頼ったり甘えたりする事に問題はないと自己解釈していた。あちらかもそれで何か言われた事はない。


「義父上に飲ませ過ぎてしまったようだ。従僕が見てくれているので、まあ大丈夫だとは思うが。まあとにかく、キリルはなんとか持ちこたえたな」

「こちらこそ、任せきりにしてしまってすみません」


 夕食の際にはティルダがキリルの様子に戦々恐々としている横で、父への対応はありがたい事にレスターが請け負ってくれた。故郷の懐かしい料理と名産のお酒を親愛の証とばかりに並べ、公私織り交ぜた話題を次々に振っていた。

 特に用意した蒸留酒を事前に試しで口にして気に入ったらしい。男性の度胸試しに使われる事があると聞き、基本的に酒に強いと言われている北部出身者の父に見劣りしないように、と張り切っていた。

 ちなみに、当代の侯爵レスターは全く酔わない体質である。度胸試しの場ですらちびちびと舐めるように飲むのがせいぜいの強いお酒にも拘らず、水と遜色ないかのように飲む様子に、父は当然奇異の目を向けた。しかし北部出身で酒に自信がある父は、プライドが高いので自分はそんな風には飲めないとは最後まで言えなかった。結局真っ向から競ってしまったようだ。


 お酒は色味のついた水程度にしか思っていないレスターはともかく、父は数日は頭痛に悩まされるだろう。その身を一応案じていると、ティルダは怒るかもしれないが、と前置きし、レスターがぽつぽつと話し出した。


「お酒を飲んでも良い年齢になった時に、美味しい飲み方をロバートが教えてくれたんだ」


 左様ですか、とティルダはささやくような声で返事をした。子供を起こさないように、といういつもの配慮である。名前の挙がったロバートは使用人の中で最年長、今も昔もレスターを気晴らしによく連れ出してくれる御者だ。王都も領地も道も、美味しい面白い場所をたくさん知っている。


「良い飲み方を覚えるといつか、『輝きの楽園』に到達できるのだと。……どうして私はいつも楽園に入れないのだろう。ロバートは話の途中でいつも先に行って、それで最終的には一人で気持ち良く寝入ってしまう。別にロバートに限った話でもないが、いつも置いて行かれる。なかなかに虚しい気分にさせられる」

「ロバートはきっと、立派になった旦那様のお姿に心を動かされて、それで一足先に楽園に入る事ができたのではありませんか。……今はお医者様に止められていますけれど、私がちゃんとお付き合い致しますから、そう落胆される事もないですよ」


 お酒を飲むと『輝きの楽園』へ行ける、とはお酒好きな人がよく使う言い回しである。機会はたっぷりありますから、とティルダが説得すると、そうか、とレスターは納得したらしい。つむじの辺りだけシーツから覗く、二人の間にすっぽりおさまってすやすや寝ている息子の髪を撫でた。


「……キリルはもう一度、赤ちゃんに戻りたいのだろうか? 見事なまでの赤ちゃんがえりだな。大人になった時にこの話をするのが今から楽しみなほどだ」

「まだ知らないはずなのに、不思議ですね」


 レスターは横になったままこちらを見て、身体を冷やさないように、無理をしないようにともう何度も聞いた言葉を再度囁いた。その声も、顔を合わせてすぐは冷たく感じた眼差しも、今はそれとは正反対の、労わりと気遣いに満ちているのがわかる。   


「キリルもきっと、私とあなたと、皆からもらえる愛情が減るわけではないと、そして自分はもうすぐ、愛情を与える側に立つのだとわかってくれます。そうしたらきっとおさまりますよ。……これは祭司様の受け売りなのですが」

「ティルダが、キリルのためを思って優しい言葉にしてくれる事に、大きな意義があると思う。私はとても幸せ者だ」

 

 自分の結婚した人は少し眠たそうな目で、いつもと同じ優しい眼差しでこちらを見た。いつだってティルダを思いやってくれる。結婚して数年経つけれど、そうでなかった事は一度たりともなかった。キリルがもうすぐ生まれて来る弟か妹に思いやりを渡すのと同じように、自分がレスターから受け取った分は、近しい人達のためにあるのだと思う。そんな存在が自分にいてくれるのは、とても幸せな事なのだとも思った。


「私も小さい頃、なかなか寝たくない夜には、母がこうしてベッドの中で話をしてくれました」

「きっと良い母上殿だったろう。一度お会いして、話をしてみたかった」

「ええ、きっと母も喜んで、……下さったはずです」


 子供を寝かしつけているつもりがなんだか眠たくなって、ティルダもレスターと、うとうとと夢現に言葉を交す。髪を撫でてくれるのが心地よかった。


「『輝きの楽園』はここにあるのだと、今ではその意味がよくわかります」

「……そうか」


 故郷を旅立つ時の祭司の言葉が脳裏に甦る。ティルダの幸せはここにあるのだと一生懸命説明したつもりで、いつの間にか眠りについていた。












ラッパの音が聞こえた。この音に敏感なのは、自分の子供が居場所を示すために玩具の楽器を鳴らすためだ。レスターはまだ午前中の時間帯にも拘らず、どうやらうとうととしていたらしい。目を覚まして、間もなく庭園の向こうから駆け寄って来る子供と、付き添いで屋敷の外に出ていた二人の使用人の姿を認めた。


 侯爵邸の庭園の一画にはずっと昔から東屋があって、侯爵が物思いに耽るためにある。齢の離れた妹が結婚を控えていて、屋敷には神殿と商会の担当者が招かれている。レスターは書斎から何年かぶりに持ち出した、子供の名付けの参考になる本を閉じながら、息子のキリルが駆け寄って来るのに備えた。


 先ほども仕事中の庭師のラックが通りかかって、もし女の子ならお花の名前からつけようと思っている事を話したのだった。色形だけでなく、花言葉や咲く季節なんかも重要だと色々教えてもらった。本には載っていない事まで詳しく解説してくれた。名前は生まれる子供への、両親からの一番最初の贈り物である。もちろんティルダにも候補を好きなだけ挙げるように言っておいたので、これからじっくりと決める予定になっていた。


 元気よく飛びついて来たキリルは、領地内では数年前から特に男児の間で、外遊びの時はカッコいいマントをはためかせるのが流行っているので、当然その恰好である。愛嬌のある顔立ちの番犬、ジンジャーを従えて、ただいま帰りました、と隣に腰を落ち着けた。


 父子はそっくり、とティルダと妹以下屋敷の者達は口を揃えるが、レスターはあまりそうは思わなかった。当主なのでこの子供のように屋敷中に聞こえる声で笑ったり歌ったりしない。一日に何回も笑い過ぎて涙を流したりもしないのに、よく似ていると言う。

 ちなみに外ではお利口に振る舞うためか、領地の未来は明るいと大変愛されているのである。愛想を振りまくのが苦ではないようで、未来の領主でもあり当たり前だが、どこへ行っても大人気である。


 子供はもうすぐ結婚するトリーに贈り物をするのだと殊勝な思い付きを申し出て、妹の専属侍女のアリスに相談しながら、こっそり計画を進めているのだった。もちろん妹も知っていて、甥の贈り物は何だろうと楽しみにしている。

 何をしていたのかと尋ねられたので正直に寝ていた、と返事をした。

 

「楽しい夢が見れましたか?」

「いいや、キリルもティルダもトリーも、家令もカークもアンガスもラックもロバートもエディもアリスもいない、つまらない屋敷の中にいる夢だった」


 あれは夢だった、と半ば自分に言い聞かせるようにして、おなじみの名前を並べた。受け売りだと前置いたティルダから、思考が悪い方へ向かっている時、自分にとって特別な言葉を並べると気が紛れると聞いた事があったからだ。自分の場合は、それが身近な人々の名前に該当する。助言してくれた当人は、神殿で幾度も繰り返し捧げていたであろう、祈りの言葉を口にするらしい。


 そのつまらなくて寂しい、けれど逃げる事は許されない場所は、過去に実際にあった時間の話である。既に自分は大人で、無力な子供ではない。何があっても、帰還すれば心と身体を休ませる事ができる領地の屋敷。それはレスターが領主として、将来跡継ぎ息子でもあるキリルに渡す中では、最上であるに違いなかった。


 

「二人の話はどこまで進んだ?」


 話題を変えようと、レスターはキリルに連れ添って街まで出ていた二人の使用人、エディとアリスに声を掛けた。まだ子供だった時に雇い入れたこの二人はよく働いてくれて、励まし合いながら成長していくうちに、どうやら恋仲になったらしい。エディが照れながらの説明によると、アリスにとっての主人でもあるトリーが無事に結婚し落ち着いたら、と話を少しずつ進めているらしい。


 領地ではこの先しばらく、お祝い事が続くようだ。妹の結婚に、自分も二人目の子供をもうすぐ授かる。ここは平和であり、また妻の故郷である北の地で徐々に落ち着いて来ている。この流れがずっと続くようにと、願わずにはいられない。


「ところで父上は話し合いに参加しないんですか? トリーちゃんは母上によく相談しているし、カークもさっき屋敷に来ました。あの大真面目なカークが忙しいけれど、あれこれと決めるのは楽しいと言っていました」

「私がいちいち口を挟まなくても、当事者が決める事だ」


 屋敷では妹と、それから自分の妻が神殿と商会を招き、あれこれと打ち合わせが続いている。もう間もなく、妹は侯爵邸から離れる事になり、そのための手続きも神殿で行う誓いの儀式も、普通の街娘とは規模も招待客も比較にはならない。当日の段取りに衣装に小物の選定、事前の取り決めは山のようにある。


 けれどこの件に関して、レスターの一番の仕事は妹の結婚相手を決める事で、後は距離を取っている。妹が結婚するカーク、かつては屋敷でも長く働いていた領地内の有力な領主で、自分の臣下の筆頭でもある。妹を大事にしてくれるだろうと思って進めた話だったので、レスターがいちいち口を挟む必要はない。


 そもそも、自分の時に存分に楽しんだのである。ティルダの落ち着いた佇まいによく似合っていた綺麗な衣装と、完全にお楽しみのお花のいっぱいついた可愛い衣装を二種類も仕立てて着てもらい、ついでに領地中に自慢しておいた。楽しい時間だった。

 

「……では父上は、トリーちゃんがいよいよ家を出られるという事で、寂しくて拗ねているのでしょう。と、みんなが言っていましたけど、本当だったんですね」

「……皆、私の事を三歳だと思っていないか? キリルじゃあるまいし」 


 冗談だろうと思って二人の使用人を見やったが、揃ってどこか明後日の方向に目を背けている。いかにレスターが、齢の離れた妹の成長といよいよ巣立っていく日が迫って感慨深いとは言え、拗ねてはいない。そのために屋敷から一番近い者を結婚相手として選んだので、寂しいと思っているのは、小指の爪の先くらいである。



 ところがあなた、と不意に呼ばれて顔を上げると小道の向こうからティルダがやって来たところである。医者に走らないように言われているので歩きだが、急いでいる事がわかる目線と足の運びである。打ち合わせはどうしたのだと尋ねると、もう今日の分は終わったとその後ろから妹が顔を出した。二人はお揃いの日傘を差している。


 キリルを挟んだ反対側に腰かけ旦那様、と前置きして、ティルダは何かを労わるかのようにレスターの手にそっと自ら添えた。


「お気持ちはとてもよくわかります、私ももちろん寂しいですけれど。ですが、その、私がいつまでもお側にいますから、どうかご機嫌を直してくださいまし」

「お兄様、そんなに露骨に拗ねなくても、ちゃんと屋敷には顔を出すつもりです。お義姉様だけにお兄様のお世話を押し付ける気もありませんから、安心して下さい」

「……二人には心配を掛けてばかりで申し訳ないな」


 冗談を言っている様子はなかった。どうやら本当に、妻と妹に心の底から、寂しくて拗ねていると思われていたらしい。長い沈黙の果てに、しかしここで否定すると話がややこしくなるので、レスターは渋々、そんな台詞を吐き出しておいた。二人にはどうやらそれが、二人の言葉に胸を打たれての言葉であるように聞こえたようで、ほっとした様子で目線を交し、笑みを浮かべている。


 寂しい気持ちが小指の爪の先くらいあるのは事実なので、そのまま黙っておいた。家族がこのように平和に笑ってのんきに過ごしているのなら、それだけでもレスターが侯爵家を守って来た事に大いに意義があった証でもある。


 それから、とキリルはぴょん、と椅子から飛び降りて、日なたへと飛び出した。犬が何事かと顔を上げてその後ろに続く。


「寂しくて落ち込んでいる父上に僕から、元気が出るおまじないです」


 子供は木々の隙間から差し込む陽の光に手をかざした。トリーがよく兄に向けるのと似たような顔で、こちらに戻って来た。


「……弟か妹が生まれるとわかってから、しっかり者になったな」

「ええ、そうでしょうとも、父上、ああー!」

「いつまでも幸せな良い子でありますように、と」


 レスターも古く優しい祈りのお返しに、キリルの髪がくしゃくしゃになるまで撫でた。一時期はこのまま拗ねてもう一度赤ちゃんに戻るのかとも思ったものだが、一応兄になる自覚が少しはあるようだ。


「そろそろ準備が整ったようですよ」


 屋敷の方から最後にやって来た妹の結婚相手はレスターの顔を見て、今までにない気まずそうな顔をしている。どうやらカークにも勘違いをされていたようである。


「閣下、あの、何と言いますか、これから先も誠心誠意お仕えしますので、ここはどうか」

「……ああ、これからもよろしく頼む」


 真面目が服を着て歩いていたらきっとカークだろうな、と思うので、たまには肩の力を抜く事も覚えて領地のために活躍して欲しいところである。そんなカークも、髪がくしゃくしゃになったキリルに飛びつかれ、トリーに何かささやかれて、やわらかい表情で応じている。


「それでは皆様、僕とアリスは一足先に戻りますので、お楽しみに」

「手品! 手品やるんでしょ」


 もちろん、とエディとアリスは得意気な笑みを浮かべ、キリルにウインクをして先に屋敷へと戻った。残った面々は雑談をしながら懐中時計を確認し、頃合いを見て庭園から屋敷へと足を向ける。天気の良い日は外で楽しく食べるのが、侯爵邸の恒例になりつつある。

 妹の結婚を使用人達がお祝いをしたい、と家令を代表にして今日は楽しませてくれるらしい。そのうちに、家族が無事に増えた暁にも開催してくれるはずだ。もちろん、エディとアリスが結婚する時にはお祝いする側として参加すると既に勝手に決めていた。



キリルがレスターに抱えられたまま、ラッパをまるで合図のように高らかに響かせた。番犬が先導するように先に立ち、隣に自然と並んだティルダの手を取って東屋を後にした。目の前には温かな陽射しが降り注ぎ、まるで黄金に輝いているかのようだった。そして何より愛おしい人々の、楽し気に笑う声が聞こえる。


 『輝きの楽園』とは、上手く言ったものである。



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― 新着の感想 ―
[良い点] 素晴らしいお話でした。 端正でしっかりした文章、心理描写とキャラクターの描き方が的確でするすると中身が頭に入り、目の前に映画のように写し出されているようにも感じます。 大きな事件があるわけ…
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