エピローグ2
「……なんか納得行かないなぁ……」
真っ赤になって通り過ぎた、アキを見送ったその帰り、ミオちゃんが突如としてそんな事を言い始めた。
「何が?」
「だってさぁ……凪っちは、左目を犠牲にしてまでアキさんを転生させたんだよ?なのに当のアキさんはそれも忘れて行っちゃうし……」
「まぁ分かっていたことさ。確かに直ぐにでもアキの事を抱き締めてやりたいところだけど、そんな訳にもいかないしね~」
「よくそんなに呑気にいれるよね。もしかしたら、あれが今生の別れかも知んなかったのに……」
「焦ったところでどうにもならんよ。それに俺はね、あの時腹を据えたんだ。これから先、どんな未来が待っていても、俺は全てを受け入れる。でも自分から諦めることもしないってね」
「それはそうかもしんないけどさぁ……」
まだ納得行かないようで、ミオちゃんは難しい顔でブツブツと言いながら俺の隣を歩いてついてくる。
ミオちゃんはまだまだ夢見る乙女の年代だ……未来に幻想を描いていて、ハッピーエンドが当然だと思っている節がある。
しかし現実はそうそう上手くはいかないもんだ。
最悪もう会えないかもしれないってのも、決して低い可能性ではないのだ。
それでも俺は諦める訳にはない。
俺の全てを投げうってでも成し遂げてみせる。
「なんせ、約束しちゃったもんね~」
未だブツブツと言ってるみおちゃんの横で、僕はグッと伸びをする。
そして両手を離して一旦立ち止まると、澄み渡った青空を見上げて心の中で呟いた。
(アキ……待ってて……絶対に捕まえてみせるから……)
アキの、出会った時の姿から別れの日のあの姿……そして今見た姿が浮かんで消える。
アキ……
俺の大好きなアキ……
俺は絶対に諦めない……
絶対に捕まえてみせるから……
アキ……
愛してるよ……アキ……
……end
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