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126。貴族のお茶会は戦場だそうです

「のうソフィア。何を妄想して楽しんでいるのか知らんが、違うからな? 貴族同士の茶会(アレ)も社交の場ではあるが、和やかさなぞ欠片もないのだぞ?」

「それについてはアタシもエリザベスと同意見だわぁ。一見煌びやかな世界ではあるけれど、あれは戦場よねぇ~」

「戦場って……また随分物騒な例えね……」

「いや、比喩でもなんでもないからな?」


にこやかにそんな事を言い出した二人にちょっと引き気味で言葉を返せば、エリザはちょっと意地悪な顔でニンマリ笑いながらそう付け加えた。


えぇー……華やかな社交の場が戦場ですって?

まあ全員が仲良しってわけじゃないだろうから多少のドロドロはあるかもしれないけど、そんな血なまぐさいことはしてないと思うのだけど。



「ああいう場所で女共がしておるのは舌戦じゃ。同格の家であれば()()()()を取り合い、家格が上ならば取り入ろうと媚びへつらう」

「あとは~、飛び交う噂話の中から使えそうな情報を探したり、逆にこちらが有利になるように噂を流すなんてこともするわねー」

「……確かに楽しいって感じじゃなさそうね」


女子会の楽しみは美味しいものでも食べながら他愛ないお喋りでストレスを発散することだと思うけど、さっきの話だと貴族のお茶会というのは無邪気に楽しめるものではなさそうだ。

むしろ帰る頃には神経がすり減ってぐったりしてそう。


想像して思わず渋い顔をしていると、マヤさんがころころと笑った。


「まあでも~、自分の都合の良いように場を誘導していくってゲーム、って思えば面白いものよぉ?」

「マヤはたまにしか参加せんからこんな風に言えるが、わらわはもう飽いたわ。それでも今回のように茶会で聞いた話が役に立つこともあるゆえ、全く開かんワケにもいかぬがの」

「ーー今回のって、もしかしてこの前の誘拐事件?」


びっくりしてエリザを見れば、女王様はとても得意げな顔をして頷いた。


別作品ですが、読み切りのショートショートを書きました。

お時間ある方はご一読くださいませ♪

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