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125。病みあがりでの呼び出し

「おおソフィア、大丈夫じゃったか?! ケガはなかったと聞いておるが、顔を見せに来んから心配しておったのじゃ!」

「ごめんねエリザ。体調がなかなか戻らなくて外に出れなかったの」

「ダメよぅ~エリザベス! ソフィアさんは病み上がりなんだから、いくら嬉しくても飛びついたら倒れちゃうわよぉ?」


誘拐事件から一週間以上経ったある日の午後、私はエリザのお茶会に呼ばれて城に来ていた。

しかも今回はマヤさんの付き添いつきだ。



あのあと結構長い間、私はベッドから出られず寝込んでしまっていた。

何故か高熱が下がらず体は動かないわ頭はぼんやりするわで絶対安静を喰らっていたのだ。


町医者に診せるわけにもいかないからとエリザの侍医だというお爺さんがわざわざ城から往診にきてくれたのだが、結局原因は不明だった。


『おそらくは精神的なショックによるものではないかと……』という何とも頼りない診断とともに熱冷ましの薬が出され、シアンとマゼンタはまだしばらく後始末に忙しいことから、そのままマヤさんとリュウおじ様の家で看病していただくこととなってしまった。


薬のおかげか何日かで熱は下がったが、起きられるようになってからも「まだ動いちゃダメよっ!」とマヤさんにベッドに押し戻される毎日。

人様のお家で食っちゃ寝しながらゴロゴロ過ごすという身体的にはラクだが気分的に非常に居た堪れない日々を過ごしていたところに、私宛の招待状がマヤさんの家に届けられた。



ようやく体力が戻り出した矢先の呼び出しに

「動けるようになったばかりなのにお茶会なんて! 女王がソフィアさんに無茶をさせないように見張っとかないといけないから、今回はアタシも参加するわ~!」

とマヤさんが半ば強引についてきてしまったのだ。



城のお茶会って、こんな気楽に乱入していいものだったっけ。違うよね。

相変わらず私の常識はこの世界では全く通じないようだ。ーーひょっとしたらこの国だけかもしれないが。



「マヤも久しぶりじゃの。特に呼んではおらんかったが歓迎しよう」

「あらぁ、嬉しいわっ! 一度エリザベスとも女子会をしてみたかったのよねぇ~」

「……女子会? ーーそうか、これが噂に聞く女子会なのか! わらわも憧れていたのじゃ!」



そう言って嬉しそうに顔を赤らめるエリザは大層可愛かった。

が、大国を治める女王の憧れが女子会ってなんなのそれ。


普通に貴族のご婦人やご令嬢を集めてのお茶会とかも男子禁制でやってるみたいだし、あれだって女子会な気がするけど。



キャッキャうふふと和やかに談笑しているドレス姿のお姉様方を思い浮かべていると、エリザがうんざりした顔でため息をついた。


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