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五十三話 眼福すぎます

 





 今、真琴でも見える距離にまで来ている。

 真琴は…



「……マシュマロだ……っ!」


 そう言い鼻血を垂れ流していた。


「わかったか?あれの魅力を」


「ああ…!揉みしだきたいよ!」


 真琴は爽やかイケメンだが…欲望に正直だ。こんなやつだから俺も気に入ったのかもしれない。


「…鼻血が止まらない…!止血をしないと…っ!」


「まずはその開ききった目を閉じろ」


「無理だよ!1秒でも長くみて今日のおかずに…!」


「んなの当たり前だろうが!!ちょっと待ってろ!今写真撮ってくる!」


 全力で地面を蹴り瞬時にぼいん蝶の前に移動。

 カメラを連写する。


 パシャシャシャシャシャシャシャ!!!!


 やばい。顔も人間だ。美人お姉さんすぎる。

 見惚れていると



「グギャアァァァァァ!!」


 と女性の甲高い声を出し手で殴ってきた。


「おっと!よかったぁ」


 スマホは無事だ。天歩で足場を用意し全力で蹴り真琴のところへ戻る。


「どうだった!?」


「みろ、顔も美人だ。ただ脳みそはないみたいだった」


「ぐぅえろ!」


 サムズアップに俺も返す。


「こういうの知ってるか?『こちらの解釈次第で如何様にもなるということを』っていう言葉」


「あれだよね…!スカートの中が見せパンだとしても僕たちの解釈でいくらでも色を変えられるって意味だよね!」


「そうだ。たとえあの蝶の知能が低くても俺らの脳ではそれを変えることができる。人間万歳!」


「人間万歳!」


 この声に反応したのか向かってきた。


「…っ!どうしよう…っ!胸が揺れすぎてるよぉ」


「目を離すんじゃねぇぞ。それが男ってもんだ」


 鑑定メガネをかけてみる。



 劣化フェアリー

 Lv86



(これ…真琴倒せるんじゃないか?……だが)


「まずは鬼ごっこしようぜぇっ!!真琴ぉぉ!ついてこいっっ!」


 俺には世の男どもに魔物の素晴らしさを教えるという使命が今できた。


「ついていきます!師匠っ!」



 スマホを外カメラにして動画を撮る。

 写るのは…バックで走っている真琴の背中と…大きく揺れる美女の顔と乳。


(うおぉぉぉぉ!!なんという破壊力!?揺れが半端ねぇ!!だが爆乳だが美乳でもある!!素晴らしきかな…マシュマロ最高!!!)



 動画を撮り終え1時間ほど堪能したあと



「…真琴お前が終止符をうってくれ」


「…無理だよ。僕には…あのマシュマロを傷つけることはできない」


「…辛いのはわかる。だが倒さないと進めないんだ。お前が倒せばあのマシュマロちゃんはお前の中で生き続けるんだ。頼む」


「…わかった。『覚悟』を決めるよ」


 男の顔だ。決意したやつの心はこれまで以上に成長するだろう。俺は戦いが終わるまで目を閉じてまった。


(…がなじすぎるよぉぉぉぉぉぉぉぉ……っ!!)


 なんとも惨めだが仕方がない。

 10分ほど経つと音が止み足音が近づいてきた。

 目を開けるとボロボロと大粒の涙を流す真琴がいた。


「……気持ちはわかるぞ。ごめんな」


「うわあぁぁぁぁぁあぁんっっ!!」



 真琴は膝をつき泣き続けた。

 もうあのマシュマロがリアルで見れないと思うと俺の目からも涙が溢れた。




 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



「……ん…うぅ…」


 目が覚めると森の開けた場所にいた。

 どうやら泣き続けたあと2人して寝てしまったようだ。時間を確認すると0時過ぎだ。



「真琴おきろ」


「…うぅ……ここ…は?」


「ダンジョンだ。泣き疲れて寝たんだよ」


「…そっか。現実なんだね」


「ああ。またああいった魔物がいる可能性もあるから前を向いて進むぞ」


「そうだね。また視姦できるように頑張るよ」



 39階に降りると目の前に自然の中にできた滝があった。水中には魔物がおらず奥に宝箱があった。


「綺麗だね。上だと滅多に見れないよ」


「ああ。この滝バックに写真撮ろうぜ」


 最近ダンジョンで珍しいものや自然、魔物を撮ってネットにあげている人が多くいる。俺もそれに便乗しようと思う。


 パシャッ!


 撮り終わり服を脱いで滝壺に潜る。

 宝箱を開けると子供用のガチャガチャみたいなのが入っていた。


 上に持って帰りメガネをかけると


 二回限定ガチャ



 と出た。

 引くと何かがもらえるのだろう。


「これガチャみたいだから一回真琴回していいぞ」


「わかった。回すよ」


 取手の部分を一回転するとカプセルが出てきた。

 カプセルは光を放ち出した。

 眩しくて目を瞑る。


 光が止み見えたのは……


 紫色の鞘に収まった一本の剣だった。

 装飾は細かく一流品なのがみただけでわかる。少し圧を感じ鑑定メガネで見ると



 魔剣アルカザード


 まさかの魔剣だった。



「…これ魔剣だ。アルカザードっていうみたいだぞ」


「振ってみていい?」


「ああ」


 真琴が魔剣を手にし鞘から抜く。抜いた瞬間、闇色の炎が刀身にまとわりついた。


「状態異常付きの武器…かっこいいな」


「これ闇炎飛ばせるみたいだ」


「わかるのか?」


「握った瞬間になぜかそう思ったんだ。やってみる」


 剣を上段から振ると闇炎が飛んでいった。飛斬の属性付与版だ。


「よかったな。物理が効かない相手もいるしお前の弱点はなくなったな」


「そうだね。これから大事に使うよ。なぎも回したら?」


「ああ」


 取手の部分を一回転するとカプセルが現れさっきと同様光った。

 光が止み目を開けると


 一枚のカードがあった。

 鑑定すると


 召喚カード


 と書いてある。

 何が出るかわからない。


「…これは本部で鑑定してもらう。分からないことが多い」


 ガチャは光になって消えた。


「探索開始するか」


「…まずは服着ようね」


「…あ…」


 すっかり忘れてた。

 服を着て仕切り直す。


「よしっ、行くか」


「…パンツ落ちてるよ」


「…あ…」


 履くの忘れてた。

 着替えて


「よしっ、行くか」


「うん」


 探索を始めた。




読んでいただきありがとうございます。


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