十八話 金スラはおいしい
金色のスライム…。
これは経験値が美味しかったり特別なアイテムを落とす魔物ではないだろうか。
ワクワクしながら炎弾を撃つ。
「炎弾」
スライム目掛けて飛んでいくが
カキィィィィンッ!!!
と甲高い音が鳴り弾かれた。
「なるほど…。魔法無効か。それならっ!」
バットを片手にスライムを殴る。
ゴンっ!
今のは入った!
一度距離を取り観察する。
が、特に何をするでもなくぽよぽよ跳ねている。
もう一度近づき殴る。
だが
ポヨォンッ
といって攻撃が通らなかった。
「こいつ…。メ◯ルスライムかよ…」
何度も何度も攻撃をするがなかなか攻撃が通った感触がしない。
「ぜぇ…はぁ…はぁ…」
木刀に切り替え
「斬鉄」を発動する。
ザシュッ!!
!? 今のは入った!
スカッ!ポヨヨォン
くそっ!!バカにしやがってっ!
「斬鉄!斬鉄!斬鉄!斬鉄!…………!」
何度も切りつけること数分。
ザシュッ!!
入った!と思ったら光になって消え、何かを落とした。
「よ、よっしゃぁぁぁぁぁ!終わったぁぁ…!」
まじでしぶとかった。バッドの時は100回に一回通ってる感触で木刀で斬鉄は50回に一回ぐらい通ってたと思う。
もうやりたくない。
やるならメ◯ル斬り覚えさせて。
金スラが落とした物は二つあった。
一つは巻物のようなものでもう一つはいい匂いのする金色の魔石?のようなもの。
巻物はわからないから支部に確認しよう。
「この魔石めっちゃいい匂いなんだよな…。食べれるのか?」
少し舐めてみる。
おいしいっ!
おいしいってことは食用だろう。迷わず食べる。
もぐもぐもぐもぐゴクッ。
食べたが特に異常は見えない。
考えても仕方ないのでステータスを確認する。
本当に経験値魔物だったのか確認するためだ。
「ステータスオープン」
奥崎 なぎ
職業???
Lv25
HP. 2500/2500
MP. 2500/2500
筋力 500
耐久 500
敏捷 500
器用 500
知力 500
ユニークスキル
『炎竜王』
派生スキル
炎弾Lv1
『雷帝』
派生スキル
雷弾Lv1
スキル
刀剣術Lv3
派生スキル
飛斬Lv2
斬鉄Lv2
居合Lv1
鑑定妨害Lv5
身体強化Lv1
気配探知Lv2
魔力探知Lv2
HP自動回復Lv1
MP自動回復Lv2
称号
殲滅者
スキルポイント110
「うおおぉぉぅっ!25まで上がってる!金スラ万歳!」
一気に8レベルも上がった。嬉しい誤算だ。
小躍りしたいのを押さえ隠し通路を出てまた下層への階段を探す。
「しっかしスライムといい金スラといい…。スライムって最高な魔物だよな」
魔力探知に反応があったが
「気分がいいから君たちは殺さないでおくよ。
感謝したまえ。」
この時遭遇したスライムを倒してたら殲滅になっていたなんて誰も知る由がない。
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