表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

始まりは近所の川

完全に気分で投稿します。駄文、クソ展開、ご了承ください。

 高校を卒業した後、地元を離れ、地方の大学に入学した俺は、そのままその地方の中小企業に就職した。初めての環境に何かを期待していたが、その熱も最初の三ヶ月で冷めた。

 不幸でもなければ取り立てて幸せでもない、それなりのことが淡々と起きるそんな毎日に、俺は嫌気がしていた。

 だけどみんなそうだろう。物語の主人公のような奴もいるだろうが、大多数は俺のように平凡な奴だ。ドラマを夢みて、諦めて、平凡な日常の中に何かを見つけていく。俺は決して不幸ではない。ただ、少しの刺激を求めていた。


 その日、仕事帰りに酒を飲んでふらふらになりながら、近所の橋の上を俺は歩いていた。風が冷たくて心地よい。虫の鳴き声が聞こえる。

 向こうからは犬の散歩をさせているおばさんが歩いて来る。道には飲んだ後のお茶のペットボトルが落ちている。

 ふと、川を覗きたくなって俺は橋のガードレールに体を預けた。ガードレールが少し軋んだが特に気にもせず俺はぼーっと水の流れを見ていた。


「ワンワン!ワン!!」


 立ち上がろうとしたとき、不意に犬が吠えた。それに驚いて体勢を崩しつつも振り返った俺は、地面に落ちていたペットボトルを踏みつけ、足を滑らせてガードレールにぶつかった。老朽化していたガードレールは限界を迎え、俺は頭から川に落ちていった。


 後には、青ざめた顔のおばさんと川を見つめる犬だけが残った。

 

酒には気をつけよう。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ