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blue sky  作者: SugarChain
9/12

著作権は放棄しておりませんのでご注意ください。

「君」を見つけたせいか、以前よりぼ〜っとする事が多くなった。


小さな事に「君」と「雪」の違いを発見する。


小さな事でエデンでの暮らしを思い出す。



「お前、最近ぼ〜っとしてるよな〜。


 大学に入ったからって気を抜くんじゃないぞ?」


晶にまで言われた。


食欲と元気だけが取り柄みたいな晶に。


とはいえ、晶もある程度勉強が出来たから同じ大学に入ったわけであり、、、。


言い返す言葉がないな〜と思いつつも、勉強疲れが今頃出たんだよ、と笑っておいた。


なら仕方ないな、と返されたけど、それでいいのか、、、。


そのまま晶は雪に友達を紹介してっと頼み込んでいる。


どうやら雪の友達にタイプの子がいたらしい。


いいよー、なんて雪は返事してるけど。


雪に気があると思っていたと後で晶に言ったら、馬に蹴られる気はねえよっと意味の分からない返事をしてきた。




「君」の柔らかな笑顔。


シャトルで出会った時は砂埃でパサパサになっていた髪。


ほんの少しの荷物。


エデンで再会した「君」は清流のように滑らかな髪を風に揺らして。


沢山の「兄弟」達と笑いあって。


小さな「兄弟」が泣くと聖母のような笑顔で相手をしていたっけ。


「君」が見当たらない時は俺はいつもの大きな木の下に行く。


大抵は星の明るい晩だけど。


君は母星のある方を見つめて、誰にも見つからないようにひっそりと泣いていた。


俺が行くと慌てて泣いてないふりしてたけど。


でも俺はごまかされなかった。


一度、ほんの偶然で君の涙を見てしまったから。


だから「君」の姿が皆の前からなくなると俺は「君」を探した。


「君」にとって良かったのだろうか?


俺は「君」の気が紛れるならと思っていたけれど。


でも、「君」を見つけるのはいつも同じ場所。


「君」を俺が見つけるのを許してくれてると思っていた。

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