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blue sky  作者: SugarChain
10/12

発病

著作権は放棄しておりませんのでご注意ください。

「君」の姿が見当たらないある朝。


いつもとは違うその行動に俺は焦った。


「君」が一人になるのは大抵母星が見える夜だったから。


朝はいつも「兄弟」達と一日の支度をしていたのに。


それに、、、エデンでは奇病が発生し始めていた。


母星から避難して来たのは健康な子供や戦争とは関係ない大人達。


なのに一部の子供がなぜか死んでいった。


最初は軽い熱が一週間ほど続き、その後2〜3日で熱が高くなり死んでしまう。


感染経路は不明。


治療方法も見つからない。


発病するのは子供だけ。



「君」はいつもの木の下にはいなかった。


あちこち探したけど。


「君」を見つけたのは夕方になってから。


エデンの「森」と「砂漠」の境界にいた。


俺が見つけた時、「君」は「砂漠」の砂を掴んでは落とし、掴んでは落とし、、、。


もともと砂漠だったエデンを勝手に「森」に変えたから神様が怒ったのね、なんて言っていた。


「私も、発病したみたい。」


俺の目をまっすぐに見つめて、「君」は言った。


きっと俺が見つけるまでの間、ずっと一人で考えていたんだろう。


「兄弟」達の事、


病の事、


残りの時間をどうするか。



俺は何も言えず、ただ「君」をそっと抱きしめる事しかできなかった。  


それは俺が、「君」を好きなんだと自覚した瞬間だった。                                                                                      

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