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【詩】サイクル

ねえ  なんでよりにもよってあの人だったのですか  神様


本当にいるのなら お願いだよ  


せめて僕と引き換えてもいいから


あの人をこの家族に たくさんの友人に 


続くはずだった無限の未来に帰してよ………




慎重で神経質のあなた  


机の引き出しのひとつ  いつも必ず鍵がかかってたね  


上から3番目のその引き出しは 


なぜか今回だけは鍵がかかってなかったんだ

  


―――なんで……  なんでだよ………?




ねえ  あれは事故だったんだよね?


だというのに、まるですべて知っていたようで……


この最期が貴方の意思だったというならば 


私はまだ息をしているこの体が憎くてたまりません





返事がくることはないのに  


              もう何通も貴方に手紙を書きました。


もう帰ってくるはずはないのに 


たまに貴方が家の裏手に自転車を停める音が聞こえた気がするんです。


もういないことを痛いほど知っているくせに


 毎朝また「寝坊してるんじゃないか」ってベッドを覗き込んでさ…


      もう空っぽなんだって 突きつけられてまた涙落ちるよ




淡い期待を抱いた分  現実に容赦なく悲しみえぐられてしまうけど


”貴方はもういない” なんて認めてしまったら  


何か壊れてしまいそうで……



もう痛い 痛い  痛いよ…


こんなにも苦しいものならいっそ  


僕が代われたならどんなに良かっただろう



まだ痛い 痛い  痛いよ…


それでもまだ貴方の遺影に話しかけるの 





             ……滲んでもう見えない、貴方の笑顔に

大切な人を失った記憶を  忘れられないのは


まるで  生き地獄のよう……。 

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