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第6話
「あー、待ってよー。名前くらい教えてよ〜。僕の名前はブラッド・クラウン、今、現在の吸血鬼の王だよ〜」
「吸血鬼の王とはな、それは強いんだろうな。俺は一条尚人。殲滅部隊、二番隊隊長だ。じゃあ、行くぞ」
「うん〜、来なよ〜」
俺は2本の妖刀を出す。
「極夜丸、白夜丸、来い!」
そういうと左手に持った刀が、漆黒に変わる。
そして右手に持った刀は、光輝きだした。
「それは人間が作った、対怪異用の武器かー。その中からは何か嫌な気配がするけどー?」
「凄いな、そこまで分かるのか」
俺は笑う。
「そうさ、こいつの中には悪魔がいる」
「悪魔ねぇ〜、人間は悪魔と契約したのか〜。なら、本気で行かなくちゃーね」