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第4話

会長室から出て、紗に電話をかける。

2コール目で出た。

「今から俺のところまで来い」

『え、ちょ、待っ』

俺はそれだけ言うと切る。

すると隣からため息を吐きながら那夢が言う。

「あんた紗ちゃんに対する態度、酷くない?」

「そうか?ま、いいだろ」

「よくないよ」


数分後、紗がやっと来た。

「ちょっと兄ちゃん、酷いよ!場所も言わないとか、ものを頼む人の態度じゃないよ!」

「お前は探知能力があるから言わなくても平気だろ」

「けどさー」

そう、紗の能力は探知能力、戦いには不向きな能力だが、怪異や人を見つける時に役立つ能力。

「遅くなりましたが、こんにちは、那夢さん」

「うん、こんにちは」

俺は間を開けてから言う。

「んじゃ、紗、今から吸血鬼を見つけろ」

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