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証明不可能

6月11日 22:00

加速の魔法が使えることを、章に伝え、速く移動した。別に章を連れていく必要はないが気になることがあるし。章ももともと行く予定だったこ


ともあるから連れていくことにした。


「はぁ、ついたか」

4人目は狂人でも少女である必要ではない。考えたくないが一応、章について調べてみる必要がある

都市ポポロス、たしかそういう名前だったな。

大きな壁に都市が囲まれているように見えるため、城塞都市みたいだ、その壁の出入り口に鉄の鎧を来た門番がいる。

「おい、止まれ、そこの怪しいもの」


よく見ると門番の体は震えている。おそらく魔力量が異常なことに門番が気づいたからだろう。


さて、どうすればいいか。強行突破はいい方法ではない。

「あの、困ってるんです。私、商人なんですが、商品を奪われてしまい」

「はあ?そんなに魔力がある商人がいるか?そしてその怪しげなカンテラ一体なんだ。」


「これはLEDライトというものです。ボタンを押すことで、光ったり、消えたりします。」


「ふーん。まあいいや。とりあえずさ身分証明書見せて」


「あの奪われてしまいまして」


「奪われた~、うんそれじゃあ通すことはできないなあ?」

この門番はLEDライトをちらちら見ている。まあこんなことがあろうかと6個ぐらいLEDライトは持っている。

まあ、そのための本命は塩だったが、結果的に必要無かったみたいだ。


わざとらしく、LEDライトを持ちながら、転ぶ


門番のひとは私の手からLEDライトを奪う。


「あの、通っていいですか」

「ああいいさ」


そして、真と章は門を通った。


「ねぇ、そんなことをしても良いもの・・・?」

「ああいいさ」


「さすがに都市でも夜にはほとんど人々は活動していないか」


もう一つのLEDライトを取り出し、光を付ける。


真は黒い空間に移動する


---


6月11日 23:00

黒い空間


「山羊、お前は魔力感知ができるか」

「できない。まだ魔力探知については研究中だ。」

まあ、それは当たり前だ、魔力探知ができるなら、すでにレジスタンスに魔力検知能力を付けることが可能だからだ。


「おい山羊、葵を呼べ」

真は山羊に命令する。

「言い方ってものはないものか、敬意というものがたりんぞ」

そういいながらも山羊は葵を呼び出す。


「こんな時間に呼び出すとは、何を考えているんだが、それで気になるってなにが・・・」

「章を調べろ。」

「どうしてだ?真らしくない。いつでもあなたは冷静だったが、今は冷静さを感じれない」

「章・・・もしかしたら四人目かもしれない。根拠は二つある。まず、相手に記憶喪失だということが伝わっていたこと。そしてアップロードさ


れた動画だ」

「アップロードされた動画?」

「章が食人鬼を殺すシーンが写っていた。で、調べ方についてだが――」

「その前に、一応、確認する。山羊、天使にもレジスタンスなれるものがいるのか」

真が質問する。

「選考の基準には、天使であることは条件にはできなかった。だから確率的には低いからまずありえないだろう」


「わかったよ。あとちょっと伝えた方がいいことがあった。まあ全員に伝えた方がいいがこの機会に伝えよう不可解魚大量死のことだ。」

葵がそう言って、真に不可解魚大量死のことを伝える


---


6月11日 23:00

異世界 都市ポポロス


「章君、元いた世界に戻るぞ。」

「ねぇ、僕の名前って章であってるの、本当に?」


「まったく、そうだよ元いた世界に戻るぞ」

「元居た世界ってなんですか。」

やはり、記憶喪失か。それとも演技か。


「戻りたいと思ったら戻れるから」

本当に演技だったら、ここまでうまくいくものなのか。いや演技だとしたら相手は頭のきれる狂人、できてもおかしくない。

「うん、わかったよ」

そして、章は目の前から消えていった。


「やはり、こんなふうにパっと消えるものか」

さて、戻るか



6月11日 23:10

真の部屋


いつ襲撃されるかもわからない、しかし。ドアを完全に占めるよりは、逃げ道を確保しといた方がいい

まあ二人に襲撃されない限りは安全だろうが、ゲーマーと殺人鬼ペアでここを襲撃。ゲーマーは直接攻撃するような行動は取ったことは直接確認


できていない。ゲーマーの遊びのような行動を妨害しない限りは直接、攻撃を仕掛けてこないだろう。

つまり二人で襲撃は殺人鬼と四人目、ただ四人目は・・・まあおそらくそう簡単に姿は現さないだろうな。


不可解魚大量死、これも悩みの種だ。さて今、疑問に思っていることは

まず四人目、不可解魚大量死、肉夫の異常な力。


---


医者は章についての情報を確認している。

警察がわかった情報によると、燃え残ったものから、生徒手帳があったことから。

群山市立中学校で二年の生徒で男性、名前は猪口 章。自宅で倒れていることで発見された。


---

6月11日 23:10

章の病室


「あ、まったく、目を離したすきに出ていくとはどういうことですか。まったく検査を遅らせることになったでしょ。」

「す、すみません」


「両親にも連絡ができないし」

両親に連絡ができない。一体どういうことだろう。

「まあ、こんな時間だから寝なさい。」


章は、今までは気づかなかったが、疲れて眠いことに気づき眠ることにした。


---

6月12日 8:00

真の部屋


「安全だったか」

そう、つぶやく。さてと葵に住所を教えておいて、ヘリを飛ばすと言っていた。

まあ場所的には近いが地上より上空の方が安全だ。まあ相手は空を飛べるから関係無いように見えるが

車を無理やり衝突させて車ごと破壊してくるという手段が一番恐ろしいから上空だと安全なはずだ。


もちろんあのとき章君が物を投げたようなことが再現できれば話は別だが、実際、再現ができなかった。

そして、再現できる手段があれば、どんな移動手段でも同じことだ。


とりあえずテレビをつけるか。

空飛ぶ殺人鬼事件について特集がやっている。たしかに、一般人から見れば面白い事件だからな。


まあマスコミが何度かやってきたが、面倒と言って拒否した。それどころじゃないからな、警察に関しては「思い当たることは一つもない」と話


したらもう来なくなった。しかしヘリは目立つなあ、まあいい。どうせめだって私の名前がマスコミにばれてもどうせ名前は公開されないし、ネ


ットに書き込まれてもネット民はそれを真実だと証明することはできないからな。


さて、いろいろ考えているうちに時間がたってしまった。今は8時50分か、そろそろ屋上に行かないと。


階段を使い、屋上に上がる。

エレベーターはいつ止められるかわからないからな。


「はぁはぁ」

12階から20階に上がるのは体力が必要なものだ。


ヘリコプターが見える。

普通のヘリコプターより一回り二回り大きなヘリコプターだった。


ヘリコプターが着陸する。

「あの人であっているわ」

葵が操縦主にそう話していることが聞こえる。


ヘリコプターの扉が開く。

確かに、黒い空間で見た葵と同じだ。

「足元に気を付けてね」


そして真はヘリコプターに搭乗した。

「ああ、そうだ章君の件どうなった。」


「言われた通りに、章の学校について電話した。本当にあれは章の学校なのかい?」


「どういうことだ。章の自宅から通わなければならない中学校は群山市立中学校だ。それ以外は私立の中学校ただそこまで通うのに最短経路を使


っても一時間はかかる。」


「そうか、じゃあその私立の中学校じゃ」


「もしかして?そんな生徒は在籍していなかった?」


「そうだ。電話したとき、そのような名前の生徒は在籍していませんと申し訳なさそうに言われた。」


「まあ、章君が四人目である証拠はない。しかし十分疑いが強くなった。」


6月12日 8:30


「ついたか、さて降りたらお願いしたいことがある」

「うん、どうした?」

「章君について調べる。考えられる範囲の学校に全て電話をかけて調べる」

「わかった」


---

6月12日 10:30

肉夫の家


肉夫は筋トレをしていた。

「俺は力しか取り柄がない、なら力を極める」

そう自分に言い聞かせる。


"「君は筋肉のように美しい結婚してください」"

"「馬鹿にしてるのかぁー」"


なんでこんなことを突然、思い出したのだろうか


彼女に渡す予定だった。指輪を見ながらため息をつく。

指輪を箱から取り出そうと指輪に触れたとき

「痛ッ」

肉夫はその状況を解釈することはできなかった。ただ指輪を触ったら痛みを感じたという事実のみを知った。

この痛みが何を示しているのかは理解できない、それは肉夫の頭が弱いからという理由だけではなく、情報量が少なかったという面もある。

だが、肉夫はこの状況が異常なことであるとは理解していた。

もちろん、肉夫はこの状況とこの痛みについて考えてもう一度、指輪を触れてみたりしたが、痛みが発生した事実は変わらなかった。


---

6月12日 10:30

葵の銀行

「これもだめね。周囲3時間で移動できる所は全て調べたわ。それでもそんな生徒は存在していないって」

「つまり、章君は自宅に住んでいなかった。ことになる。つまり、わざわざそこまで移動したんだ。まあ理由としては味方を殺して信頼を得るた


め。そんな所だろう」


「いや、でもそれじゃあ動画をアップロードしたことが不可解な事実じゃない」

「逆だよ、章君は何か策をたてなければいつかは自分が四人目だとばれると思っていた。だからわざと動画をアップロードした。」


けれども葵は章が四人目だとは信じられなかった、第六感的なものだろうか、おそらくそれに類するものが働いていて。


「ああ、そうだ。葵、異世界(ファンタジ)に行ったことあるか」

「試しに一回だけなら。」

「そこはどんな場所だった。」

「森の中だったけど。」

真は考えた、おそらく初期座標は同じに設定されているのか。確認するか。


真は黒い空間に移動した。

「おい、山羊。異世界転移の初期座標は全員同じなのか」

「そうだ」

山羊はすぐに答える。


「あと、章の動向はどうなっている?」

「今は病室にいるが」

異世界(ファンタジ)に移動したらすぐに教えてくれ」

真は元の空間に戻った


「今、山羊に聞いてきた、初期座標は同じ、今からその場所に瞬間移動で移動するから異世界(ファンタジ)に移動してくれ。」

「理由を聞こう」


「章を殺すためさ」


---

6月12日 13:00

章の病室


「今日の検査は終わりですか」

章は看護師に質問をする。


「ええ、そうですよ。明日には結果がでます。」

「いつ退院できるのですか」


「検査の結果によって変わりますが、問題がなければ明日退院できます。」

「わかりました。」


そうして看護師が食事を片付けながら部屋から出る。

この部屋は6人部屋であるが、いま僕しかいない。


布団の中に入る。

明日にも退院か、昨日みたこの世界ではない世界はどうだったのだろうか。夢だろうか現実だろうか

そう思った瞬間、周りの空間が書き換わった


---


6月12日 13:10

都市ポポロス


また、この世界だ。そう思いながら、現状について考えようとしたとき、後ろから声が響いた。


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