第4話 突然の魔物(3)
思いつきの行動がまさかの大成功でみちる自身もびっくりしていた。
こんなにうまくいくなんて人生って楽勝だね。
ただ、驚いていたのはレイチェルも一緒だったようで。
「マジか」
レイチェルもみちるの行動に驚愕していた。
理論上ありえない話ではなかったがまさか実際に目にする事になるとは。
「私、魔法が使えるようになってる!」
「いやそれ、魔物の力だから」
喜ぶみちるに対し冷静に突っ込むレイチェル。
原理としてはこう言う事らしい。
みちるの力は天使の輪が抑えてはいるがいくらかは抑えきれずに漏れ出している。
その漏れ出した魔力をみちるは具現化する事が出来るようになっていた。
ちなみに天使の輪の抑える力を調整すればもっと強力な力も出せるようになる。
しかしそれは諸刃の剣でやり過ぎるとみちるの魔物化も進んでしまう。
「だから、無茶したら駄目だ」
「私、魔法少女になっちゃったよー♪」
レイチェルの話をみちるは全然聞いてないようだった。
自分が特別な能力を身につけた事に有頂天になっていたのだ。
「…って言うか少女じゃないじゃん」
レイチェルの冷静なツッコミ!
その言葉に敏感に反応するみちる。
「まだ私24だし!」
みちるは四捨五入するとまだ二十歳と言いたいらしかった。
20代で美少女なんて呼んでもらえるのは極一部の限られた業界くらいのものなんだけど…。
その年齢を聞いてレイチェルは冷静なツッコミをみちるに返した。
「じゃあ魔女だな、魔物の力を使うからさしずめ君は魔物魔女だ」
「何そのセンスの欠片もない呼び方!魔法少女は女の子の憧れなの!」
レイチェルの言葉に憤慨するみちる。
やばい!地雷を踏んでしまったかなと彼は思った。
本当はここで「だから君はもう女の子じゃないじゃん」と話を続けたかったものの、ここで言い合いしても不毛な争いになるだけなのが見えていたので黙っている事にした。
みちるはと言えば自分の特別な力に酔いしれて力が使えるこの状態も悪くないなと思い始めていた。
そこからみちるとレイチェルの魔物退治の日々が始まった。




